- 4月8日(金)、ソウル市庁舎の職員食堂に生ゴミを減らすための「AIフーズスキャナー」をテスト導入
- 13年5月から週1回「ビーガンメニュー」提供、21年12月から「サラダバー」を導入し、菜食を奨励
- 4月8日(金)、職員が代替肉を試すことができるよう、代替肉を使用したサンドィッチを提供
ソウル市が職員食堂で発生する生ゴミを減らすための「AIフーズスキャナー」をテスト導入するとともに、食べ残しゼロキャンペーンを行う。「ビーガンメニュー」提供・「サラダバー」運営で菜食を奨励するなど、カーボンニュートラルに向けた様々な取り組みを行う。
ソウル市庁舎にある職員食堂から発生する生ゴミは、年間293.3トン(21年)で、これまで行った生ゴミを減らすための取り組みが成果を見せつつあり、生ゴミは減少傾向にはあるものの、温室効果ガスの削減に向けて、さらなる対策が求められている。
その一環として、ソウル市庁舎の職員食堂は4月8日(金)からAI技術を活用した「AIフーズスキャナー」をテスト導入し、生ゴミの量をリアルタイムで分析している。食器返却口に設置された「AIフーズスキャナー」が食器をスキャンし、食べ残しの量を自動計算する。センサーがイメージや体積を認識し測定する非接続スキャン技術によって、リアルタイムで食べ残しの量が分かる。
食べ残しの量をモニタリングし、蓄積したビッグデータを分析することで、適正な調理量を予測し、職員の好みに合わせたメニューを作ることで、生ゴミを10%以上減らせると期待されている。
一方、ソウル市は菜食の拡大を通じた炭素排出削減のために、職員食堂で13年5月から毎週金曜日「環境にやさしい食事」として様々なビーガンメニューを提供している。また20年12月からは「サラダバー」を導入し、自分の好みに合わせて菜食ができるように取り組んでいる。
ソウル市は4月9日(金)、職員らが代替肉メニューを試すことができるよう、ランチメニューに代替肉を使ったハムのサンドイッチを提供した。また、ビーガンメニューで温室効果ガスを減らせるとの内容を盛り込んだバナーを食堂に設置した。
ソウル市は、これからもビーガンメニューの必要性、メニュー、及びレシピなどを共有するなど、事業所と自治区にある職員食堂で週1回以上ビーガンメニューを提供するように促す。また、ソウル市本庁舎では、職員の満足度を反映しビーガンメニューの拡大を検討する。
ソウル市のキム・サンハン行政局長は「ソウル市庁舎の職員食堂は1日平均2~3千人の職員が利用する大規模の給食施設であるだけに、生ゴミの減量、菜食の拡大など、カーボンニュートラルに向けて取り組む必要がある」とし、「AIフーズスキャナーのテスト導入、代替肉を使ったサンドイッチの提供をはじめ、カーボンニュートラルを実現するために様々な方向で取り組んでいきたい」と述べた。