- 配達用EVバイクが急増、老朽化した公衆電話ボックスをEVバイク向け電池交換型スタンドに改造
- フル充電されている電池に即時交換可能で、EVバイクの充電時間・走行距離に関する問題を解決
- 配達需要の高い一人世帯が多い地域に優先的に設置。年内150か所設置する予定
- 老朽化した公衆電話ボックスを環境にやさしい方法に活用すると共に、都市景観改善も期待
ソウル市が老朽化した公衆電話ボックスをEVバイクの放電した電池をフル充電された電池に交換できるEVバイク向け電池交換型スタンドに変えることで、ユーザーの利便性向上に取り組むと発表した。
今回設置されるEVバイク向け電池交換型スタンドは、ユーザー認証からフル充電された電池に交換するまでたった1分でできるように開発したEVバイク充電システムであり、公衆電話ボックスを活用するためアクセス性がよく、スタンド設置も簡単だといるメリットがある。
配達用バイクは一般のバイクより走行距離が5~6倍長く、大気汚染物質を大量放出する問題、住宅街での騒音の主な原因であるとの問題を指摘されてきた。市は、25年までに専業配達用バイク100%にあたる3万5千台のバイクをEV式に交替していく計画を持っている。
EVバイクは、充電時間(4~6時間)が短く。1回フル充電で走れる距離が50㎞水準で、1日平均150㎞以上走る配達用バイクには相応しくなかった。簡単に電池を交換できるEVバイク向け電池交換型スタンドが設けられれば、充電にかかる時間を画期的に節約できると期待される。
今年はEVバイク向け電池交換型スタンドを150か所設置する予定であり、江南など配達需要が高い地域や一人世帯の多い地域から設置していく。先月には、九老区・銅雀区・松坡区に30か所を設置、今月末まで30か所をさらに設置する。
利用したい人は、スマートフォンに「D-STATION」アプリケーションをインストールして会員登録後、充電商品を購入すると利用できる。ソウル市の零細個人事業主は事業者証明をすると、乗り放題商品を3か月間、毎月30%割引された価格で利用できる。
ソウル市のキム・ジョンソン気候変動対応課長は、「老朽化した公衆電話ボックスがEVバイク向け電池交換型スタンドに様変わりすることで、都市景観の改善だけでなく、配達用バイクの充電に関する問題も解消できるようになる」とし「25年までにすべての専業配達用バイクのEVバイクに交替するために取り組みたい」と述べた。