- 「浸水予測情報システム」を運営、住居地の浸水予測、先制的対応、市民の安全確保
- 雨水ポンプ場、貯留槽、水門など防災施設の事前点検を完了、風水害対策態勢を確立
- オ・セフン(呉世勲)市長、「2023年風水害安全対策推進現況報告会」を主宰し、各分野の状況を点検
ソウル市は、本格的な夏到来に先立ち、日常化している気候災害に対応するための「2023年風水害安全対策」を発表した。2022年8月にソウルを襲った記録的な大雨に再び見舞われても、人命被害が1件も発生しないよう、抜け目のない水害安全網を構築することが目標である。
2023年の風水害安全対策の重点は、現実に差し迫った気候災難に事前対応して避難のゴールデンタイムを確保し、人命被害が発生しない安全なソウルを構築することである。多角的な情報に基づく科学的な浸水予測から、住宅・地下鉄などカスタマイズ型防災施設の設置により浸水を遮断し、緊急状況などの際には災害弱者の避難まできめ細かな水害安全網を稼働して市民の安全を確保する。
2023年からは、異常豪雨による浸水発生が予想された場合、これを事前に警告して、市民自らが事前に把握して避難できるよう案内する、「浸水予報・警報制」を全国最初に施行する。
浸水予報・警報が発令された場合、近隣住民が半地下に住む災害弱者を避難させる「同行パートナー」を直ちに稼働させて人命被害の発生を防止する。また、カンナム駅・テチ駅・イス駅の交差点3か所では、「浸水脆弱道路事前統制」サービスが初めて施行される。警察と協力して車両の進入を統制し、カカオマップ・Tマップなどのカーナビで迂回道路を案内する。
ソウル市は、ソウル全域の浸水発生の可能性をリアルタイムで予測する「浸水予測情報システム」の開発を完了して、2023年から本格的に運営に乗り出す。降雨量、地形、下水管渠、雨水貯留槽など多方面にわたる情報を活用して、浸水地域と規模を予測するシステムだ。2023年には、住居地での浸水発生可能性、トリムチョン(道林川)・ウイチョン(牛耳川)の氾濫の危険を予測するのに活用する計画だ。予め浸水地域を予測することで、事前対応が可能になると期待されている。
事前に防災施設点検も完了して、風水害対策態勢を整えた。市、自治区、外部の専門家と合同で雨水ポンプ場、雨水貯留槽、水門、工事現場など全8,223か所の主な防災施設と現場を集中的に点検し、異常が発見された施設の整備を完了した。
ソウル市は、2023年の夏の風水害に備えるための総合対策「2023年風水害安全対策」をこのように発表して、5月15日(月)から10月15日(日)まで、「風水害安全対策本部」を24時間稼働させると発表した。
オ・セフン(呉世勲)市長は、11日(木)午後16時20分、ソウル市庁企画状況室にて、「2023年風水害安全対策推進状況報告会」を主宰して、各分野の風水害対策状況を点検した。
※ 災害状況による道路の統制・バスの迂回・地下鉄の運行情報は、ソウル市交通情報システム(ホームページ:
topis.seoul.go.kr、ツイッター:
@seoultopis)でリアルタイムにお知らせする。
2023年風水害安全対策会議を主宰している写真
2023年風水害安全対策
2023年風水害安全対策
1.防災性能目標の向上及び風水害対策の策定 |
- 1時間当たり95mm → 1時間当たり100~110mm
- 基準の引き上げに伴い、「大深度雨水排水トンネル」の建設など防災施設を拡充
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2.全国初「浸水予報・警報制」を施行 |
- 浸水の発生が予想される場合、市民等に浸水情報を届けるシステム
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3.災害弱者をサポートする「同行パートナー」導入 |
- 浸水予報・警報発令の際には半地下に居住する災害弱者の緊急避難を支援
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4.「浸水脆弱道路事前統制」テスト運営 |
- 浸水予報・警報発令の際にはカンナム駅・テチ駅・イス駅の交差点には車両の進入を統制
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5.「浸水予測情報システム」を構築 |
- ソウル全域の浸水発生可能性リアルタイム予測システム
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6.防災施設の事前点検及び整備 |
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7.施設別カスタマイズ型浸水防止施設の設置 |
- アパート地下駐車場への止水板設置費を支援
- 地下駅舎への止水板設置など
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8.移動式・携帯用臨時止水板のテスト運用 |
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9.風水害安全対策本部を稼働 |
- 夏季の自然災害対策期間(2023年5月15日~10月15日)中は稼働
- 民・官・軍の協業を通じた災害復旧
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10.その他の風水害安全対策の推進 |
- 小型・大型ポンプを配置
- 風水害安全対応総合訓練
- 市民と共に歩む風水害対策の広報
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