ソウル市は、「金融市場」「成長・発展」「物的サポート」「サービス」「環境」など世界の主要都市の金融競争力を評価する「世界金融センター指数(GFCI)」で121都市中25位にランクインした。
GFCI(Global Financial Centers Index)指数
・ 定義:年に2回(3月・9月)世界108都市の金融競争力を評価して順位を決める指数(2007~)
・ 主管:英国のシンクタンクZ/Yenグループと中国総合開発研究院(CDI)の共同主管(2016年~)
・ 評価指標:5分野の総合評価(金融市場、成長・発展、物的サポート、サービス、環境)とオンラインアンケート調査結果
これは2020年3月に発表された36位からは8階段上昇、2019年9月に発表された36位よりは11階段上昇した結果である。ソウル市は、金融機関の地方への移転が本格化した2015年を基に、2019年には33位まで下落したが、その後徐々に上昇し続けている。上位都市には、金融先進都市のニューヨークが1位、ロンドンが2位、上海(3位)と東京(4位)がその後に続いた。
新型コロナウイルス感染症拡大により、121都市の全体平均点数が2020年3月に比べて6.25%(41点)減少した中、ソウルは評価レベルを維持することにより世界競争力を高めることができた。特にソウルは ▲フィンテック競争力部門では全都市中18位で、3月に比べて9階段上昇した。▲「今後発展する可能性の高い都市」部門では6位であった。
ソウル市は、韓国金融の中心地であるヨイド(汝矣島)に100企業1,000人が常在できる韓国最大のフィンテックスタートアップ育成機関である「ソウルフィンテックラボ」と、ヨイド(汝矣島)の金融中心地内に初めてオープンした「デジタル金融専門大学院」、そして韓国・海外の金融機関誘致のために造成中の「ソウル市国際金融オフィス」などソウル市の金融競争力を高めるために積極的に投資を進めている。
2020年GFCI 28世界都市別ランク現況 (2020年9月発表)
2020年GFCI 28その他評価ランキング
今後発展する可能性の高い都市部門 (The 15 Centres Likely To Become More Significant)
フィンテック部門