ソウル市が古いコシウォン(元々は公務員や司法試験受験生のための勉強部屋だった)や旅館、モーテル、そして空き事務室などをリモデリングし、住居がない貧困層に最長10年間、周辺の家賃の80%以下の安価で供給する「リモデリング型社会住宅」事業を全国で初めて行います。
特に、入居率の30%は青年住居貧困世帯に周辺の家賃に対する50%の水準である「家賃半額」で優先的に供給し、高い保証金負担に怯えるソウルの青年住居問題の新たな突破口になることができると期待されています。
「リモデリング型社会住宅」事業は住宅協同組合、社会的企業、非営利法人が事業者となり、建てられてから20年以上経っている建物を購入·賃貸した後リモデリングし、SH公社を通じて入居者を募集し住宅を供給することになります。ソウル市がリモデリング費用の50%(1億5,000万ウォン限度)を無償で支援し、事業者はソウル市社会投資基金を通じて事業費の90%まで5年満期の低利(年2%)で融資を受けることができ、初期の事業費負担を減らすことができます。
また、これまで劣悪な住居有形の象徴だったコシウォンをリモデリングし、「シェアハウス(sharehouse)」に変貌させる計画です。
一部屋最小6.5平方メートル(約2坪)以上の個人の住居空間を確保し、一部の部屋は思い切ってなくす代わりに会議室、休憩室、食堂などのコミュニティ空間(一部屋1坪前後)やトイレ、シャワー室、洗濯室などを用意して快適な住居空間にします。
旅館やモーテルなどの宿泊施設は、部屋の中にトイレとシャワー室がある点を考慮して、大規模な工事をすることなくワンルーム型住宅に造成する予定です。
ソウル市はこのような「リモデリング型社会住宅」を今年中に合計400室を供給し、この事業に参加する事業施行者を年中常時募集すると2016年2月23日に発表しました。
参加資格は住宅リフォーム経験と能力があり、住居問題に関心が多い住宅協同組合、社会的企業、非営利法人で、購入や賃貸を希望する建築物をさがして家主の売買(賃貸)の同意を受けてから提案書を提出しなければなりません。
竣工後20年以上経過した古いコシウォンや旅館、モーテルの所有者も売却または賃貸を目的として年中申請することができ、ソウル市が建物のオーナーと事業施行者をマッチングするという計画です。
入居者募集はSH公社が代行することになり、本格的なリモデリングが始まる2016年6月頃から、SH公社のホームページを通して募集する予定です。
入居資格は無住宅1∼2人世帯のうち、都市労働者の月平均所得の70%以下の者であり、周辺家賃に対する80%以下の賃貸料を払い、最長10年間居住することができます。
さらに、ソウル市は来年から部屋を年間2000室以上に大幅に増やす一方、条例の改正を行うことで中小企業(建設業、不動産業、賃貸業種)も事業に参加できるよう、資格条件を拡大して青年層を含めた低所得1∼2人世帯の住居不安を持続的に解消していくという計画です。
☎ お問い合わせ : 住宅政策課 02-2133-7026