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プレスリリース

  • ソウル市、光化門広場に22カ国から寄贈された石材で「感謝の庭園」を造成

  • プレスリリース SMG 17
    • 朝鮮戦争に参戦した22カ国への感謝と敬意を表す「感謝の光22」、そして多彩な魅力と共に生まれ変わった世宗路公園を初公開
    • 地下空間と接続し、参戦国とリアルタイムで相互交流できるメディアウォールを設置…友好国の記念日などに光で感謝を表現
    • 世宗路公園の総合整備を実施…地下空間の整備を通じて「四季を楽しめる光化門広場」へと発展
    • 3日(月)、オ・セフン市長が「『感謝の庭園』造成計画」を発表し、当選作品を表彰…象徴的な空間・造形物を年内に完成予定

    朝鮮戦争から75年を迎え、ソウル市は大韓民国の心臓部であり、国家のアイデンティティが詰まっている「光化門(クァンファムン)広場」に、今日まで私たちを支えてくれた友好国への感謝を伝え、世界と交流する空間を創設する。

    ソウル市は、朝鮮戦争(6.25戦争)参戦国への感謝と敬意の思いを込めた象徴的な空間「感謝の庭園」の造成に着手すると、3日(月)に発表した。この日、発表を行ったオ・セフン(呉世勲)市長は、「感謝の庭園」造成計画とともに、設計公募を通じて選ばれた象徴的な造形物の当選作品「感謝の光22」も自ら公開した。

    ソウル市は、国民の意見を積極的に反映するために「感謝の庭園」設計公募展を開催し、今回の作品を選定した。過去の犠牲や苦痛を記憶すると同時に、これから世界の人々と共にソウルと光化門の変化や発展をもたらす画期的な造形物であると当選作の選定理由について述べた。

    オ市長は、「当時、友好国の支援がなければ、大韓民国の自由と民主主義と繁栄は決して実現しなかっただろう」と述べ、「600年にわたり我が国の中心地であり、大韓民国の国家と国民のアイデンティティがそのまま込められた光化門広場に『感謝の庭園』を造成し、ここを訪れる世界中の人々に感動を届けたい」と語った。

    1950年に勃発した朝鮮戦争では、軍事支援を行った16カ国、医療・人道支援を提供した6カ国、計22カ国から総勢195万人が参戦した。

    ソウル市は特に、「光化門広場」は歴史的に大韓民国の自由と民主主義を守るための空間としての役割を果たしてきた場所であり、市民だけでなく、ソウルを訪れる外国人にとっても大韓民国の首都「ソウル」を代表するランドマークの一つとして挙げられることから、「感謝の庭園」を造成するのに最適な場所だと説明した。

    実際、ソウルに居住する外国人2,500人を対象にソウルを代表するランドマークについて調査を行った結果、45.9%が「光化門広場」を1位に選んだ(ソウルサーベイ、2023年)。

    〈地下空間と接続、参戦国とリアルタイムで交流するメディアウォール…友好国の記念日などに光で感謝を表現〉

    まず、市は大韓民国の存立を支えてくれた友好国への感謝を日常の中で記憶できる象徴的な造形物を設置する。造形物は、▲参戦国を象徴する22個の黒い花崗岩の石碑、▲石碑の間をつなぐガラスブリッジなどで構成された地上部分、▲参戦国とリアルタイムで交流できる「感謝の空間」となる地下部分で構成される。

    地上部分
    地下部分

    地上部分には、朝鮮戦争参戦国への感謝を視覚的に表現した、高さ5.7~7mの22基の造形物「感謝の光22」を設置する。市は、22の参戦国から採掘された石材を取り寄せて造形物を制作し、その側面には参戦国の言語で愛誦詩、文学作品、名言などを刻み、参戦勇士の犠牲を称える。

    22基の造形物は、朝鮮戦争参戦国への感謝を表し、黒い石材の質感はこれらの国々との強固な絆を表現している。造形物は、広場全体の景観と調和するように南北方向に細長く配置される。

    「感謝の光22」は、多彩な光の演出が可能であり、友好国の記念日などに合わせて光を活用し、感謝の意を表現することも可能だ。

    「感謝の光22」の地下には、友好国とリアルタイムで交流できる象徴的な空間が設けられる。22カ国の現地の様子を映像や画像などで見ることができるメディアウォールが設置され、太極旗(韓国国旗)をはじめ、友好国の国旗などを映し出せる空間を作る。

    訪問者は、地上の造形物の間に設置されるガラスブリッジを歩いて、世宗路(セジョンノ)公園へと進むことができる。ガラスブリッジにはスマートグラスが内蔵されており、地下から見上げると巨大なメディアスクリーンとして機能する。

    〈世宗路(セジョンノ)公園の総合整備… 大規模な地下空間の改修で「四季を楽しめる光化門広場」へ〉

    総合整備を経て新たに生まれ変わる世宗路公園は、景福宮(キョンボックン)の広々とした開放感とは対照的に、密度の高い都市の森として造成される。

    延べ面積8,768㎡、地上1階~地下2階には、休憩・飲食施設、多目的スペースなどが設けられる。これまで都心の中心に位置しながらも、猛暑や厳寒期には利用が難しかった屋外広場の限界を超え、地下空間まで拡張することで、「四季を楽しめる光化門広場」への発展が期待される。

    これにより、市は世宗路公園を、3つのパビリオン(東屋)、水辺空間、森林公園が調和するソウルの新たな名所として造成し、年間3,000万人の訪問客を誘致する計画である。また、都市の中にありながら独特な雰囲気の森林と歩行者広場、開放的な水景施設を通じて、忙しい日常に疲れた市民に快適な休息空間を提供することを目指す。

    これまで商業施設として使用されていた地下空間は、季節や天候の影響を受けず、都市・自然・人々が交流できる全天候型の多目的空間へと生まれ変わる。

    天候に左右されない地下空間では、既存の飲食施設(レストランやカフェ)に加え、モーターショー、クリスマスマーケット、アートフェアなど、季節やイベントに応じた多彩な催しを開催できる。これにより、夏や冬に訪問客が減少するという従来の世宗路公園のフードマーケットの課題を克服し、四季を通じて市民に開かれた憩いの場を提供することが可能となる。

    世宗路公園の地下に造成される全天候型の多目的空間は、光化門駅からKTビル、世宗文化会館の地下へと有機的につながる地下連絡通路の終着点として設計されている。

    <3日(月)オ市長、「『感謝の庭園』造成計画」発表・当選作表彰…象徴空間・造形物は年内完成予定>

    オ市長はメディア技術を活用し、22カ国の参戦国とリアルタイムで交流できるシステムを構築し、感謝の空間を単なる記念の場ではなく、活きた交流の場にすると発表した。

    リアルタイムでのアクセスを希望する都市とは、自由と犠牲の価値を直接共有でき、時差がある都市とは、録画した映像を通じて時差を超えた交流を推進する。

    一方、ソウル市は「感謝の光22」を含む「世宗路公園及び象徴的造形物の設計公募」の表彰式を行った。当選作品は『ウィッマル(意味:上の縁側)、アレッマダン(意味:下の庭)、追悼空間:22』で、市は今月中に当選者と設計契約を結び、象徴空間と造形物は年内の竣工を、世宗路公園は2027年5月の完工を目指す。

    公募には31の作品が応募。市は建築計画、都市設計、景観、デザインなどの専門家で構成された設計公募審査委員会を開き、「LIFETHINGS(サムゴッ)建築士事務所、プラウド建築士事務所、LPSCAPE(エルピースケープ)」の共同応募作品を最終当選作として選定した。

    シン・チュンギュ審査委員長は、当選作がとりわけ地下空間と象徴造形物の立体的なアプローチの面で優れており、世宗路公園の機能を光化門広場とうまく連結させていて、閉鎖された旧駐車場のスロープを活用して象徴空間と造形物を造成した点が、高く評価されたと説明した。

    表彰式は「国連参戦兵士の孫」という愛称で国内外で活躍しているAsia Lee Campbellが司会を務め、「6.25参戦有功者会」のユ・ジェシク ソウル市支部長など、参戦兵士10人が出席した。当選作の表彰はオ・セフン市長が行った。

    また、キム・セジン青年報勲名誉市長、イ・ジュウン ソウル市青年報勲センター長、外国人歴史系ユーチューバーのBart van Genugtenなども参加し、意義深い表彰式となった。参戦兵士たちは戦争の悲惨さと生々しい証言を収めた本『6.25戦争、私が国を守った(原題)』をオ市長に手渡した。

    さらにソウル市は4日(火)、朝鮮戦争に参戦した22カ国の駐韓外交団を招待し、「感謝の庭園」造成に関する事業説明会を開催する。この席でオ市長は参戦国が見せてくれた犠牲と人間愛、国際的連帯に感謝の意を表し、象徴空間と造形物の意義を大使らへ直接紹介する予定だ。

    特に、その場においてオ市長は、地下空間のメディアウォールに関し、コンテンツや運営方法について意見と協力を求める予定であり、今後積極的に反映していく方針だ。

    オ市長は「光化門がもつ象徴性を高めるために、国民の意見を反映し今回の当選作を決めた」とし「朝鮮戦争に参戦した22カ国から寄贈された石材で造形物を作る予定。様々なメディア技法を活用し今の韓国を作ってくれた過去の犠牲への感謝の意を表す有意味な造形物を公開したい」また「国の象徴でありソウルのランドマークでもある光化門広場に『感謝の光22』を含めた地上・地下空間を同時にオープンし、世界の注目を浴びるとともに韓国を訪れたなら必ず訪問する名所になると期待している」と意気込みを述べた。

    添付1 事業対象地

    添付2 イメージ