ソウル市が、低炭素建築物100万戸達成のための建築物エネルギー効率化(BRP)支援事業について、その規模を合計100億ウォンに拡大することを決定した。
現在までにソウル市の建築物エネルギー効率化事業の申請件数は合計76件で、約39億ウォン規模となっている。2022年の支援対象の中にはエネルギーを多く消費する建築物のエネルギー性能改善と、アパートの地域暖房転換事業が含まれているため、エネルギー削減量が大きく高まるものと期待されている。
特に、ヨンサン(龍山)パークタワーアパートの場合、従来の都市ガスを利用した中央暖房から地域暖房に転換し、エネルギー管理システムを導入してエネルギーの使用を大幅に削減することができるようになった。ソウル市は、地域暖房転換設備について7.4億ウォンを無利子で支援しており、完工の際にはエネルギー消費量を従来比27%削減し年間2億ウォンのエネルギー費用の節約が可能となると見込んでいる。
ソウル市はさらに、建物のエネルギー効率を高めると同時に、空調施設による建物内の感染症拡散予防にも効果を発揮する高効率の換気設備の設置または交換についても支援を行う。
2008年より施行中のソウル市建築物エネルギー効率化事業は、断熱窓戸、断熱材、ボイラー、照明、換気設備等について効率の高いものと交換すること等を通じて、建築物の非効率的なエネルギー消費要因を改善し利用効率を高めエネルギーを削減する場合には、工事費用の100%を無利子で融資する支援事業である。
ソウル市は、老朽化した住宅及び建築物のエネルギー効率改善だけでなく、健康的な定住環境を改善・支援することができる多様な対象を発掘しつつ、市民に対する広報と支援を続けていく予定だ。