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都市建築ニュース

  • ソウル市、ハンガン(漢江)の自然性回復を本格的に推進…2024年中に自然型護岸を89%に、365万本のハンガン(漢江)の森を造成

  • ソウル市総合ニュース SMG 596
    • コンクリートを取り払い、土や草木により守られる「自然型護岸」を2024年に89%造成、2025年までには100%に復元
    • 2024年に樹木を7万本植え、ハンガン(漢江)公園に合計365万本へと拡大…約330%UP

    第1級の絶滅危機野生生物であり天然記念物33号でもあるカワウソ、天然記念物324-2号であるワシミミズクの棲息が観察されているハンガン(漢江)。ソウルを横切るハンガン(漢江)の自然性が回復に向かいつつある。

    ソウル市は2023年の1年間、「グレートハンガン(漢江)プロジェクト」の第1コア戦略である「自然と共存するハンガン(漢江)」を本格化させたことで、ハンガン(漢江)に自然に親しめる空間が増えていると発表した。

    護岸を占めていたコンクリートの人工構造物を取り払い、その場所に土や砂を敷き詰めた後、荻などの青々とした草木を植えた結果、ハンガン(漢江)の護岸のうち82%が自然型護岸に生まれ変わっており、2024年にはさらに追加造成して89%にまで引き上げる。2023年の1年間に8万本の木を植えたことでハンガン(漢江)公園には合計358万本の木が息づくハンガン(漢江)の森が造成されており、2024年には7万本を追加で植え365万本に拡大する。これは、約330%アップとなる数値である。

    自然型護岸の造成前後(チャムシル(蚕室))

    ○ 「ハンガン(漢江)の森」は、ハンガン(漢江)護岸と河川敷に森を造成して自然性を回復させ、PM2.5の低減、気候危機対応など、都市環境改善の一助を担うために推進する事業である。

    ○ 水辺には生物の多様性を高めるための「生態の森」、市民が利用する空間には涼しい日陰を提供する「利用の森」、道路付近には騒音と粉塵を遮断する「緩衝の森」を設置する。

    【 ハンガン(漢江)の森造成概念図 】

    生物棲息場所の保全、生物多様性の増進 美しい季節の景観及び清々しい木陰を提供 PM2.5の低減、騒音・排気ガスの遮断
    <生態の森(イチョン(二村))> <利用の森(クァンナル)> <緩衝の森(クァンナル)>

    ソウル市は2014年「ハンガン(漢江)自然性回復基本計画」を策定して以来、さまざまな努力により複数の種の生物が発見されるなど生態系の健康回復に希望が見えたとして、今後ともハンガン(漢江)の自然性回復のための事業を続けていきたいと説明した。

    <ハンガン(漢江)の生き物>

    ヨイド(汝矣島)セッカン生態公園のジムグリガエル(絶滅危機野生生物第2級)

    ヨイド(汝矣島)セッカン生態公園のカワウソ(絶滅危機野生生物第1級)

    アムサ(岩寺)生態公園のヤマネコ(絶滅危機野生生物第2級)

    カンソ(江西)湿地生態公園のチョウゲンボウ(天然記念物)