ソウル市が実施した「クァンファムン(光化門)広場造成事業」が、先日10月21日(金)に開催された「2022国際都市照明連盟(LUCI)年次総会」にて国際都市照明賞を受賞した。これは、大韓民国の歴史・文化の中心となる空間であるクァンファムン(光化門)広場を市民や訪問客の誰もが楽しめるよう、調和にあふれる品格高い空間へと生まれ変わらせた点について、国際的に認められた成果といえる。
国際都市照明賞とは、国際都市照明連盟にて経済、社会、文化的側面から総合的な成果を生み出すことができた都市照明事業に授与する賞で、ソウル市は2008年の「チョンゲチョン(清渓川)復元事業」、2013年の「ヨイド(汝矣島)ハンガン(漢江)公園造成事業」、2016年の「キョンイ(京義)線森の道公園造成事業」で3度の受賞を果たしていることに続き、今回で4度目の受賞となる。
ソウル市の推進した「クァンファムン(光化門)広場造成事業」とは、ソウルの600年の歴史と近現代史の共存する場であるクァンファムン(光化門)広場に、歴史、文化、交通、休息、市民活動など広場を訪れる市民のさまざまな要求を美しく調和して盛り込んだものである。
クァンファムン(光化門)広場の照明は、「空ける」ことと「調和」を通じて韓国的な景観を再構成することをテーマに設置された。広場部の光を除くことでクァンファムン(光化門)やセジョン(世宗)大王の銅像などの美しさをより印象づけ、建物外壁の映像(メディアファサード)やヘチマダン(広場)のメディアウォール(メディアアート)を通じて、広場を訪れる者であれば誰もが多彩な文化芸術を享受できるように造成している。
また、市民のための余暇・文化施設として、市民にさまざまな文化芸術体験や出会いの場を提供し、韓国的な夜間景観を生み出したことも高く評価されている。
またソウル市は、2022年の国際都市照明連盟年次総会において副議長都市に再選出されており、2022年11月から2024年10月までの2年間、アジア代表都市としての役割を再び果たすことになった。ソウル市は今回の年次総会にて副議長都市を続投することにより、アジアの都市との意見交換や交流・協力をリードし、都市の照明政策及び照明技術の発展を通じて、国際的な都市景観政策を牽引することを計画している。