突然具合が悪くなり病院へ行かなければならない状況であっても、助けを求めることができる家族や知人がいないナホルロ族(独り身族)のため、ソウル市が「1人世帯の病院安心同行サービス」を11月から開始する。
コールセンター(☎ 1533-1179)またはホームページ(
seoul1in.co.kr)を通じて手軽に申し込むことができ、3時間以内に療養保護士などの同行マネージャーが市民の希望した場所に直接訪れ、希望するサービスを提供する。
単身世帯に含まれる対象の幅を広げ、全年齢層の単身世帯はもちろんのこと、家族が不在の一人親家庭、祖孫家庭(祖父母と孫の家庭)等の家族の助けを得られない市民など誰でも利用できる。
「1人世帯の病院安心同行サービス」は、家から出て病院へ行く時から帰宅までのすべての過程で保護者のように同行する「Door to Door」サービスである。病院への出発・帰宅時の同行から、病院での受付・会計、入院・退院、薬局への移動まで支援を提供する。身体を動かすのが不自由であれば移動時の支えになり、市民が希望すれば診療を受けるときにも同行が可能だ。また、ソウル全域のどこでも利用できる。
サービス利用料も、1時間当たり5,000ウォンとお手頃で、経済的負担などによって病院への同行サービスを利用できなかった市民も、誰でも負担なく利用できる。利用時間は平日は07時~20時で、週末(09時~18時)は事前予約した場合のみ利用できる。
この事業は、最近急増中であり、ソウル市世帯のうち最も大きな比重を占めている単身世帯(約139万世帯)のネックとなっている、「体の調子が悪かったり緊急を要するときの対応困難」をサポートするための事業である。オ・セフン(呉世勲)市長の1号公約である、単身世帯支援対策の一つでもある。
ソウル市は、この事業が当日のサービス提供が可能であるという点で、既存の2~3日所要する民間・公共が提供する類似サービスの死角地帯を細かく埋めて、単身世帯の暮らしの質(QOL)向上に貢献することを期待している。