IoT(モノのインターネット)技術と組み合わせることで、利用のための手続きが簡単で、利用料金も従来のロッカーより手頃である「ハッピーボックス」は、2015年に5~8号線の152駅に初めて設置された。その後、2018年9月には1~4号線の駅すべてにも設置されている。
ハッピーボックスが、利用者にとっての使いやすさを向上させることに重点をおいてリニューアルされた。ハッピーボックスの設置が277あるすべての駅に拡大されたことで、利用者は利用する駅にロッカーがあるかどうかを調べる必要がなくなり、どの駅でもロッカーを荷物の保管や宅配の受け取りなどに活用することができるようになった。大きな旅行カバンも入る大型ロッカーなど、多様な大きさのロッカーが設置されているため、旅行者にとっても便利である。
利用者の負担を軽減するため、料金も値下げした。小型ロッカーの場合、6時間利用すると4,000ウォンだった料金が25%値下がりして3,000ウォンとなる。
ソウル市は、ハッピーボックスの月平均利用者数が12万人へと増加した現状に対応しながら安定したサービスを提供するため、専門の人材を補強し、コールセンターにコールバックシステムを導入して顧客への回答率も向上させている。
最先端技術を採用して、地下鉄や鉄道などの公共交通機関を物流ネットワークとして活用する無人ロッカーサービスは海外でも認められている。イギリスのグローバルメディアであるタイムアウト(TimeOut)は「ソウル地下鉄についてあなたが知らない6つのこと」のうちの1つとしてハッピーボックスを取り上げ、ハイテク技術を採用して携帯電話でパスワードを設定し、決済情報の照会が可能なサービスとして紹介した。
<ハッピーボックスの写真>