不妊夫婦支援を皮切りに、超少子化の危機克服のための「オ・セフン(呉世勲)印の少子化対策」をリレー公開したソウル市が、今度は「住居」対策を新たに発表した。子育てしやすい「養育しやすい住宅アイサランホーム」を全国で初めて供給して、養育者の最大の懸案である「住宅問題」と「育児負担」の二兎を得ることを中核とする。
*本対策は、▴不妊夫婦支援、▴妊産婦支援、▴多子家庭支援、▴新婚夫婦支援につづく5番目の少子化対策で、これまでの対策が政策の対象に焦点を当てていたなら、今回は養育家族のライフサイクルを考慮した「空間」をつくることに着目した。 ㅔ>
「養育しやすい住宅アイサランホーム」は、養育に最適化された住居モデルで、同じ建物の中にソウル型キッズカフェ、わが町のキウムセンター、保育園、病院などのインフラを構築して、一つの建物内で養育に関することをすべて解決できる。
「養育しやすい住宅アイサランホーム」の入居資格は、無住宅者であると同時に「公共住宅の入居条件」に従った所得基準を適用して、居住期間は子どもの数によっ適用が異なり、胎児を含めた子どもが幼いほど、子どもが多いほど配点を与える計画だ。 >
ソウル市は、公共が供給する「養育しやすい住宅アイサランホーム」を実施すると同時に、民間が供給している既存・新築アパートのうち、子育てしやすい環境のアパートを市が「養育しやすい住宅アイサランホーム」に認証する制度も、2024年から新たに推進する。
そのため、周辺に幼稚園・医療機関などの立地の有無、騒音低減床材の有無、安全な歩道など、子育てしやすい環境であることを立証する総合的な認証基準を設ける計画だ。
「養育しやすい住宅アイサランホーム」に認証されたアパートは、▴容積率インセンティブ、▴認証マークの授与、▴保育施設、養育インフラの設置面積に対する容積率の追加提供、▴団地内の保育園などに対するソウル市育児支援事業(保育園プログラム)などを優先的に支援する計画だ。
<養育者に焦点を当てて「ママ・パパ幸福プロジェクト」に少子化対策を加え「誕生応援ソウルプロジェクト」に>
なお、ソウル市は2023年初旬から、「オ・セフン(呉世勲)印の少子化対策」1弾~4弾をつづけて発表して、少子化克服の「ファーストムーバー(First Mover)」としての先行政策を推進している。ソウル市は、少子化の危機を乗り越えるため、当初養育者の焦点を当てて発表した「ママ・パパ幸福プロジェクト」に少子化対策を加えて、「誕生応援ソウルプロジェクト」にアップグレードして推進する。
*1弾 不妊夫婦支援:子どもを産む意思がある不妊夫婦のため、施術費支援の所得基準と施術別の回数制限を廃止して、全国で初めて卵子凍結施術費用を支援する。
*2弾 妊産婦支援:出産後に心と体の健康回復が必要なすべての産婦のため、100万ウォン相当のバウチャーを支給する「ソウル型産後ケア経費支援」を開始(9月1日)2か月で1万人を超える産婦を支援した。
*3弾 多子家庭支援:多子家庭の経済的な負担を少しでも減らすため、多子特典基準を子ども3人→2人に緩和して、ソウル大公園、ソウル市立科学館など主な公共施設を無料・半額で利用できるようにした。
*4弾 新婚夫婦支援:新婚夫婦の最大の悩みである住居費の負担を減らすため、ローン限度を2億→3億、利子支援を年3.6%→4.0%に各々拡大して、北ソウル夢の森、ソンブク(城北)イェヒャンジェ(芸香斎)、韓方振興センターなど24か所の公共ウェディングホールを開放して、オーダーメイドのようなウェディング総合サービスを提供している。
オ・セフン(呉世勲)ソウル市長は、「結婚適齢期の青年たちが、結婚後に子どもができると、ソウル以外の他地域へ流出する現象が加速化している。養育者と子ども、子育てする地域住民まで誰もが幸せな「養育しやすい住宅アイサランホーム」を活発に供給して、ソウルでも子どもを安定的に養育できる環境を築いていく」と述べた。
「養育しやすい住宅アイサランホーム」 BI |
「養育しやすい住宅アイサランホーム」タンサンドン(堂山洞)敷地鳥瞰図
建築構想案(養育インフラ)