歴代最大規模に東アジアの主要都市が集まり、大気環境改善のための解決策を模索する「2018東北アジア大気質改善国際フォーラム」が9月4日(火)から2日間ソウル市庁で開催される。
今回のフォーラムには北京・東京・ウランバートルなど東北アジア4か国18都市と東南アジア7都市など東アジアから計8か国25都市が参加し、各都市を代表する大気環境分野の専門家など約300人が参加する予定だ。また、韓国内ではソウル市をはじめインチョン(仁川)市やスウォン(水原)市、キョンギド(京畿道)、チュンチョンナムド(忠清南道)などが参加して首都圏の大気環境を改善する協力方案について議論する。
「東北アジア大気質改善国際フォーラム」は2010年にソウルで第1回目が開催されて以来、2018年で第8回目となる。
フォーラムの初日である4日にはPM2.5の主な排出原因である交通部門と生活部門に分けて排出削減方案について都市ごとに専門家のセッション発表が行われ、大気環境改善のための都市間協力方案が発表される。
第2日目である5日は、韓中日の主要都市から政府関係者および環境研究機関の環境分野専門家と市民社会団体が参加する討論の場が開かれ、官民協力方案を自由に議論する。
一方、気温上昇と風速・降水量減少などの気候変動が大気環境にも深刻な影響を与えている状況で、今回のフォーラムと連携して温室ガスの削減方案を議論する「韓国地方政府タラノア対話」が5日の午後に開催される予定だ。
ソウル市は、今回のフォーラムが東北アジア都市間で大気汚染の削減政策を共有するだけでなく、大規模な建設プロジェクトの施工によりPM2.5に悩んでいる東南アジアの都市にもこれまでのフォーラムで議論・共有されていたPM2.5対策ノウハウを伝達できる場になるものと考えている。さらには、市民団体の参加を通じて、政策を施行するにあたって重要となる市民参加の方法が導き出されるものと期待している。
プログラムの詳細や発表者については、第8回東北アジア大気質改善国際フォーラムのホームページ (http://www.airforum2018.kr)から確認でき、その他のお問い合わせは運営事務局(airforum2018@kimexgroup.co.kr)にて受け付けている。