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[2014] 市長挨拶

  • ともに幸せな社会へ進む 統合の道

  • [2014] 市長挨拶 SMG 1,269

    国民大統合委員会地域疎通懇談会

    日付 2014年12月9日 | 場所 ソウル市庁大会議室

    皆様、こんにちは。お会いできて嬉しいです。ソウル特別市長のパク・ウォンスンと申します。ハン・グァンオク委員長をはじめ、国民大統合委員会委員長、そして各界の団体代表ならび名誉副市長、「統合」を通じたソウル市と大韓民国の発展のために貴重なご助言をくださろうと、ご多忙中にもかかわらずお集まりいただきまして、ありがとうございます。

    国民統合委員会が重点を置いている「疎通の強化を通じた国民統合」は、私が追求する市政哲学とも相通じるものがあり、本日のこの席が一層意味深く感じられます。現在国民大統合委員会は、チュンナム(忠南)を手始めに12の市と道および15ヵ所の現場を訪問して、様々な地域懸案問題に対する住民の意見をヒアリングし、意見を収集されているとお聞きしましたが、疎通はまさにこのような現場から始まるものだと思います。

    先日、ウルチン(蔚珍)郡シンワ(新花)1里の住民らは、30年もの間ハヌル、シンハヌル原発及び送変電設備に囲まれていて、生存権を大きく脅かされていると感じるほど苦痛を受けていましたが、国民大統合委員会のほうで積極的に仲裁に入り、政府や韓国電力公社、韓国水力原子力、ウルチン(蔚珍)郡と住民間の葛藤を解決したとお聞きしました。これは大きな成果だと思います。私は調和と共存、寛容と統合の力こそ、ともに幸せな暮らしができる共同体と持続可能な社会を実現する力だと思います。

    塩野七生の『ローマ人の物語』では、ローマが千年の大国を建設できたのは、まさに「寛容と統合」の精神があったからだと書かれています。ローマは、占領地の部族に彼らの宗教を認める寛容さと、ローマ市民権を与える統合を通じて、彼らに誇りを持たせました。ローマが最も隆盛を極めたときは、まさに寛容と統合の政策が最も重視されていたときでした。一方、ローマが滅亡への道を下り始めたときは、迫害と差別、享楽が蔓延していたときでした。統合すれば隆盛し、分裂すれば衰退するということを、世界の歴史が証明しています。

    ソウル市も、統合のソウル、一千万人の市民全員がともに協力するソウルづくりのために努力していますが、市民との疎通を図ることで葛藤を減らし、「協力政治」を通じて一千万人の市民が「ともに夢を抱き、ともにつくり、ともに享受するソウル」をつくるために、全力を傾けて取り組んでいます。

    「聴策」、「熟議」、「市民発言台」、「名誉副市長」、「一日市長」、「現場市長室」、「応答所」、「mVoting(モバイル投票アプリ)」、「参加予算制」、「政策博覧会」など、市民との疎通と市民参加制度を革新し、拡大運営することで、日常生活の細やかな部分まで市民の意見を聞き、政策に取り入れています。

    また、「市民が市長である」という原則の下、利害関係が複雑に絡み合っている政策はもちろん、市民の生活と直結する日常まで、ソウル市が解決すべき諸懸案を市民とともに解決しております。

    しかし、一方では一千万人の市民が暮らすソウル市であるからこそ、当事者間の利害関係が厳しく対立する懸案が多く、これを調整し解決することが困難だというのも事実であります。そこで、今後ソウル市は、市民と企業、第三セクターなど、全ての社会構成員との疎通を図り、ともに協力し、ともに共有する「ともにソウル」の市政運営を展開してまいります。

    国民大統合委員会のほうから、色んな現場で培われた貴重な経験とノウハウを基にした、市政運営に関するご助言をいただくことができれば、ともに住むソウル、より大きなソウルをつくっていく上で大変力になると思います。今後とも一層のご指導とお力添えをいただきますよう、お願い申し上げますとともに、ソウル市も「協力政治と革新」の下、国民統合の実現のために先頭に立って取り組んでまいります。ありがとうございました。