ソウル市は「歩く都市、ソウル」事業の一環として、今年初めから生活圏の道路ダイエットを本格的に施行し、合計6,892mの生活道路に快適で安全な歩行路を造成した。
「道路ダイエット」事業は今年初めて施行された事業であり、車が通る道を減らしてそれを歩行路に変えることで、歩行者中心の道路を造成する事業である。
ソウル市は、道路ダイエット事業の積極的な拡大と市民の体感度の向上に向け、今年初めから自治体との協業システムを構築してきた。その結果、19自治区20ヶ所の事業対象地を発掘し、生活圏の道路ダイエットが施行されるに至っている。
ソウル市は自治区の意見や地域住民の意見を元に各支店の事業費とその妥当性を検討し、合計81億3,300万ウォンの事業予算を支援している。車道の縮小、歩道の新設を基本としており、交差路の造成や歩行者安全のための防犯カメラの設置など、歩道がなかったり狭小なために歩行者が車道を利用するなど、安全性が懸念される状況を安心して歩行できる環境に変えることに力を注いでいる。
推進過程における地域住民との意見の差が大きかった支店も多少あったが、持続的な住民説明会の開催などにより住民の意見を積極的に反映している。そのお陰で、17ヶ所は予定通り今年中完工される予定であり、まだ工事が終わっていない3ヶ所(チュン区、ウンピョン、ソンブク)も2017年上半期には完工されると見込まれている。
ヨンサン区ノッサピョンデロ26ギルの220m区間では歩道拡張(1.5→3.2~4.0m)と車道縮小(10.8~11.3m→7.0m)が行われた。安全のために制限速度を60→30km/hに大幅下向調整している。特にアンティーク家具街が造成され、イテウォンの観光需要が増えるものと期待されている。
ノウォン区コンヌンドン1ガギルにあるテルン小学校周辺の130m区間では歩道の幅が2.5~3.7mほど広くなった。通学生の安全を図るだけでなく、緑地や休憩施設などを造成して歩行者が気楽に利用できるようにしている。
生活圏道路ダイエット事業の初期には駐車場不足と車の渋滞がより深刻になるなどの理由から反対の声が高かったが、施行前に比べて改善された歩行環境に対する住民の満足度が非常に高いことがわかった。
お問い合わせ: 歩行政策課 82-2-2133-2417