– Creating Cultural Depot from Oil Depot –
ソウル市では、巨大な石油タンクをエコ複合文化空間に変える世界でも類を見ないプロジェクトに挑戦する世界の建築・造景専門家を募る。
世界の建築専門家が対象、基本構成を具体的に実現させる設計案を8月12日(火)まで公募
ソウル市は、マポ(麻浦)石油備蓄基地の「環境と再生をテーマとする市民の場所」という基本構想を基に、タンクと周辺の土地資源を活用し、これを具体的に実現させるクリエイティブでレベルの高い設計案を選定するために国際懸賞設計公募展を開催する。公募期間は5月13日~(火)~8月12日(火)。
大きなポイントは、メボン山の中に5つの巨大な石油タンクが埋設されたマポ(麻浦)石油備蓄基地の産業遺産としての場所的価値と石油タンク内部の独特な空間的特性を最大限に生かすことだ。ソウル市は、2015年に基本及び実施設計を経て2016年に着工に入る予定だ。
広さ10万1,510平方メートルのエコパーク、公園+展示体験+情報交流空間を設置
石油備蓄基地を中心にここ一帯10万1,510平方メートルの敷地にひとつのエコパークを設計する。内部施設の延面積は5,400平方メートル以内で、▴公園 ▴情報交流 ▴展示プログラムの機能を備えた空間を自由に設計する。.
▴公演場は、様々な公演活動ができ、150人~200人程度の観客を収容できる会場を設計
▴情報交流空間は、様々な図書などの資料と情報を自由に閲覧できる約50人収容の図書館と、講演やセミナーの会場として約100人収容できる多目的講義室を設計
▴展示空間は、5番タンクをリサイクルして様々なアイデアを加え、環境生態保存などのコンテンツ展示が行われる常設展示場と、他のタンクまたは空間を活用して多様な目的で利用される企画展示場を設計
5人以内のチームで応募することもでき、単独で応募することもできる。ただし、建築士の資格所持者が最低1人いなければならない。
13作品を選定し1等当選者には基本・実施設計権を授与、2016年着工予定
ソウル市は、 13の受賞作品を選定し、1等当選者には基本・実施設計権を与える。応募作品は、8月20日に技術審査を開始し、8月21日~23日の本審査によって最終的に当選作を選定する。9月12日~19日に表彰式と展示会が開催される予定だ。
部門 |
受賞作品数 |
賞金 |
1等 |
1 |
基本・実施設計権 |
2等 |
1 |
5,000万ウォン |
3等 |
1 |
2,000万ウォン |
佳作 |
最高10作品 |
100万ウォン |
ソウル市は、公正かつ透明な審査のために、韓国内外の建築・造景分野の著名な専門家5人からなる審査委員を構成した。海外の審査委員は、2013年にプリツカー賞を受賞した日本人建築家の伊東豊雄氏と光州ビエンナーレでキュレーターを務めた米シラキュース大学のフランシスコ・サニン(Francisco Sanin)教授を起用した。
参加申し込み及び公募に関する詳細:マポ(麻浦)石油備蓄基地国際懸賞設計ホームページ(www.mapodepot.org)
<マポ(麻浦)石油備蓄基地現況>
○所在地及び面積
– 位 置:マポグ(麻浦区)ソンサンドン(城山洞)山53-1一帯(ワールドカップ競技場西側)
– 面 積:101,510㎡
– 用途地域:自然緑地地域
○周辺の現況
– サンアムDMC、ワールドカップ競技場、空公園、ノウル(夕焼け)公園、ナンジチョン(欄芝川)公園、ピョンファ(平和)公園、エネルギードリームセンター、プルグァンチョン(仏光川)、ハンガン(漢江)などが所在
– 公共交通機関現況:サンアムDMC駅(6号線、京義線、空港鉄道)、ワールドカップ競技場駅(6号線)
○石油貯蔵タンク現況
– 石油貯蔵タンクは、花崗岩岩盤(北側)と 擁壁に囲まれている
– タンクの規模:直径15.4~37.8メートル、高さ14~15m、幅0.9~2.3cm
– 擁壁の規模:直径21.4~46.8m、高さ3.8~7.5m、幅2~3m
公募展の公告文