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  • ソウル市、捨てられた動物と里親との縁組を活性化させるべく取り組む

  • ソウル市総合ニュース SMG 997
    ソウル市は、捨てられた動物と里親との縁組をより一般的に普及させることを目指して、遠方にある従来の保護施設の限界点を解消した「都心内縁組カフェ」のテスト運営を行い、捨てられた動物の「家庭内臨時保護」を強化することによって、里親との縁組率を高めていく方針だ。 まず、市は2021年4月にトンデムン(東大門)区の廃業したドッグカフェを借りて、捨てられた動物を保護し、里親になりたい市民の相談に応じることができる遺棄動物縁組センターを設置した。市民がより身近に感じられるよう「都心内遺棄動物縁組センター」としてテスト運営を行い、捨てられた動物に接してみたい市民なら誰でも利用できる。毎月1回ずつ、防疫心得を遵守したうえで地元住民を対象に小規模な縁組パーティーを開催するほか、バザー会、散歩イベントなど多彩な縁組活動を展開する等、捨てられた動物に対する偏見を改善するため努力している。 また、捨てられた動物をボランティア市民の家庭内で臨時保護(一時預かり)して縁組活動を行う「家庭内臨時保護制」も強化する。市は、2019年から遺棄動物臨時保護事業を実施しており、2020年までの間に、捨てられた動物全258匹が安楽死させられることなく他の家庭に引き取られるという成果を収めている。 ソウル市はこれまで、市民が安心して捨てられた動物の里親になることができるよう、縁組前健康検診、中性化(去勢・避妊)手術などの治療、縁組後の動物保険加入、縁組前後の動物教育などのサービスを支援してきた。その結果、捨てられた動物全体のうち縁組によって家庭に引き取られた動物の比率が2018年32%から2020年36.4%に小幅上昇し、安楽死率は2018年24.3%から2020年16.1%へ大幅減少した。 市は今後、縁組活性化のため自治区の遺棄動物縁組センターの拡大・充実化を続け、動物保護団体との協力を強化して捨てられた動物の縁組のためにより様々な事業を見つけ出していく計画だ。
    ソウル市、捨てられた動物と里親との縁組を活性化させるべく取り組む