□ 国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長がソウル市の名誉市民となる。
□ 2013年、第9代IOC会長に就任したトーマス・バッハ会長は、ドイツの元フェンシング選手で、1976年のモントリオール五輪の団体競技では金メダルを獲得した。また、法学と政治学を専攻し、法律事務所を設立した弁護士としての経歴も併せ持つ。特に、今回の平昌冬季五輪では、南北共同入場と女子アイスホッケー南北合同チームの結成に大いに貢献し、スポーツを通じて平和と和合のメッセージを世界に発信するなど、分断の悲しみと統一の喜びを経験したドイツ人として、韓半島問題にも格別な関心を寄せている。
□ 授与式に先立ち、パク・ウォンスン市長はバッハ会長と歓談し、平昌冬季五輪を期に高まった南北平和と和解のムードを維持していくための、ソウル市としてのスポーツ交流協力案について助言と支持を求める予定。
□ また、1988年に五輪史上初めてソウルでオリンピックとパラリンピックを一つの都市で開催しただけに、今回の平昌五輪が真の意味で有終の美を飾ることができるよう、パラリンピックの広報も積極的に支援したいと話す。
□ 一方、ソウル市は、1988年のソウル五輪招致に協力した功労を称え、1982年、第7代IOC会長を務めたフアン・アントニオ・サマランチ元会長に名市民賞を授与した。
□ パク・ウォンスンソウル市長は、「平昌五輪は自らの限界に挑戦した『一つになった情熱』が大きな響きとなり、それが平昌、ソウル、そしてさらに遠くまで伝わった『平和五輪』だった」と語る。また、「特に、韓半島の和合に格別な愛情と関心を寄せ、五輪開催中、小さな統一を感じさせてくれたトーマス・バッハ会長に深く感謝している。会長がソウル市の名誉市民になることは、五輪成功のために尽力した全ての人をソウル市民として労うことだと思う」と話した。