ソウル市、世界的権威の米国「グローバルデザイン賞」3冠王
ソウル市の防犯(生活安心)デザインと公共美術プロジェクトが世界最大級かつ最も権威ある米国の「2019 SEGD(Society for Experiential Graphic Design)グローバルデザイン賞(2019 SEGD Global Design Awards)」で3冠王に輝いた。 「SEGD Global Design Awards」は、米国SEGD(Society for Experiential Graphic Design)が1987年以来毎年開催している建築・空間・展示・環境グラフィックデザイン分野の権威ある賞である。この賞は、▴デジタル経験コンテンツ分野(Digital Experience Content) ▴展示分野(Exhibition) ▴相互作用経験分野(Interactive Experience) ▴場所づくりとアイデンティティ分野(Placemaking and Identity) ▴公共設置分野(Public Installation) ▴戦略・リサーチ・企画分野(Strategy, Research, Planning) ▴ ウェイファインディング分野(Wayfinding)の7つの分野で受賞される。 ソウル市は、2019年1月「SEGD AWARD」公募展に防犯(生活安心)デザインと公共美術プロジェクトで応募し、専門審査団の個別審査とグループ審査を経て、3月に受賞作品として選ばれた。 全世界から出品された341の作品のうち、ソウル市が提出したソンドン(城東)区クムホ4ガドン(金湖4街洞)一帯で実施した防犯(生活安心)デザインが公共デザイン部門の最高賞であるシルヴィア・ハリス賞(Sylvia Harris Award)と優秀賞に該当するメリット賞(Merit Award)を受賞、さらにシンヨンドン(新営洞)三叉路の歩道橋に適用した「チャハダム(紫霞談)プロジェクト」がメリット賞(Merit Award)を受賞した。 とくに、ソンドン(城東)区クムホ4ガドン(金湖4街洞)一帯の防犯(生活安心)デザインで受賞した最高賞は、全出品作の中から社会的な影響力と公共性の高い一品にのみ与えられる賞だけに大変価値のある意味深い賞であり、韓国初の受賞でもある。 ソンドン(城東)区クムホ4ガドン(金湖4街洞)のソウル市防犯(生活安心)デザインでは、各建物の外壁の上端に住所を書き入れた「スカイライン住所案内サイン」(Skyline Wayfinding)が大きな特徴といえる。この地域は再開発が留保された状態で低層老朽住宅が密集しており、高地帯で段差の多い地形である。周りに象徴的な地形地物や商店街などがなく、緊急事態が発生した場合、自分がいる場所すら説明できない。ソウル市はこのような問題点を解決するため、防犯(生活安心)デザインを実施した。 優秀賞を受けた「チャハダム(紫霞談)プロジェクト」は、設置25年目を迎えるシンヨンドン(新営洞)三叉路の歩道橋に設けられた公共美術作品で、2018年にソウル市が推進した「ソウルは美術館」事業の一環である。近くにあるセゴムジョン(洗剣亭)小学校の生徒らがよく利用する歩道橋で、地域の子どもたちは「不思議な歩道橋」と呼んでいる。歩道橋の路面に設置された新素材(蓄光石)により、夜になると特有の光を放ち、歩いているとまるで光の道の上にいるような気分になる。また、専用のアプリを利用すると、セゴムジョン(洗剣亭)小学校の生徒92人が描いた想像の動物たちと拡張現実(AR)を通じて出会えるユニークな公共美術作品も歩道橋の上で楽しめる。 一方、ソウル市社会問題解決デザインは、2014年「DFA(Design For Asia Award)」で生活安心(防犯)デザインにおいて大賞を、2018年には「第3回大韓民国犯罪予防大賞」で大賞と大統領表彰を受賞した。各主体が提案して社会問題を解決する「デザインガバナンス」も、「iF デザインアワード 2018」のサービスデザインUX部門において本賞を受賞した。 チャハダム(紫霞談)プロジェクト(チョンノ(鐘路)区シンヨンドン(新営洞)三叉路歩道橋) チャハダム(紫霞談)石 プカンサン(北漢山)の谷間や地域の地層を再構成した絵画作品。昼間の太陽光を蓄え、夜になると幻想的な光を放つ蓄光石を歩道橋の路面に設置した。 ○ チャハ(紫霞)神話... Read more
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