ソウル市、海外から観光客1千万人誘致し、3万件の新規雇用と6兆ウォンの経済効果創出へ
ソウル市は2010年に雇用創出効果と付加価値効果が最も大きい産業の観光産業を最大の重点事業に位置づけ、観光客1千万人時代を切り開くことで、3万件余りの新規雇用を創出するとともに、約6兆ウォン規模の経済効果を創出する計画だと明らかにした。特に、2010年には、海外からの観光客のうち、コンベンション観光や医療観光など、付加価値の高い観光客をターゲットにした特化戦略を実施することで経済効果や雇用創出効果を最大化できるものと期待している。 このため、ソウル市は、高付加価値を生み出し、雇用創出効果の高いコンベンション産業を活性化させ、2009年には120件、23万人程度だった国際会議の誘致を、2010年には150件30万人まで拡大することにした。 また、ソウル市は、医療と観光を融合させた新しい形の高付加価値観光産業で、最近アジアを中心に急成長している医療観光産業についても、2009年推定で3.7万人程度だった海外からの医療観光客数を2010年には5万2000人に増やすことを目標に、医療観光活性化総合対策を策定し、施行する。 このほか、2010年には中国からの観光客のビザが制限的に免除されることから、ソウル市は、2009年約134万人だった中国からの観光客を2010年には180万人に増やすため、中国からの観光客をターゲットにしたソウル独特の多様なオーダーメード型観光商品を開発し、発売する予定だと明らかにした。 一方、ソウル市は、ニューヨークタイムズ紙が選定し、2010年1月10日付で同紙に掲載された「今年行くべきところ31か所」で3位に選ばれた。それによると、1位は美しい熱帯風景を誇るスリランカ、2位は南米大陸のパタゴニアのブドウ畑で、3位は「魅力的なカフェやレストラン、さわやかなアートギャラリーなどで観光客を誘惑」する「2010世界デザイン首都ソウル」となっている。 ソウル市は、こうしたソウルに対する国内外の関心と友好的なムードを活かし、2010年政府と共同で推進する「2010韓国訪問の年、ソウルと共に」の事業に力を入れ、2010年には海外からの観光客1千万人時代を切り開き、これによって3万件余りの新規雇用を創出するとともに、6兆ウォン規模の経済波及効果を創り出し、ソウルの経済に新しい活力を吹き込む方針だ。 ソウル市の関係者は、「2010年は韓国訪問の年であると同時に、ソウルに世界デザイン首都(WDC)の資格が与えられた年であるため、海外の有名なデザインイベントがソウルで開かれるだけでなく、歴史的なG-20金融サミットが開かれる。これを十分に活かし、コンベンション・医療観光の活性化に力を入れるとともに、外国人観光客を温かく迎えるための意識改善キャンペーンを積極的に推進するほか、コリア・グランド・セールや中低価格宿泊施設の拡充など、外国人観光客の受け入れ体制を画期的に改善させ、史上初の海外観光客1千万人時代を切り開いていく」と話している。
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