世界金融・経済の中心地「香港」を攻略し、投資誘致を本格的に実施
ソウル市は世界金融・経済の中心地「香港」において、ソウルの金融・投資環境を紹介し、グローバルな金融機関を誘致するためのマーケティングを本格的に行う。 ソウル市は金融監督院と共同で9月12日(水)午前10時(現地時間)、香港コンラッドホテルにおいて、「2012ファイナンシャル・ハブ・ソウル・カンファレンス(Financial Hub Seoul Conference)」を開催し、ソウルの金融投資環境について世界に紹介した。 この日のカンファレンスにはUBS、BNY Mellon、Bank of China、Goldman Sachsなど70のグローバル金融社の幹部約200人が参加した。ソウル市は今まで韓国金融の中心となるソウル国際金融センター(IFC Seoul)を建設するなど、2020年までにアジア3大金融ハブとなるというソウル市のグランドデザインを紹介することによって、海外の優れた金融機関によるソウルへの進出を誘導するためにカンファレンスを開催した。 カンファレンスではUBS、BNY Mellon、Bank of China、Goldman Sachsなどグローバル金融機関をはじめとする有力な投資機関を対象に、ソウルの金融産業と汝矣島(ヨイド)金融中心地を重点的に紹介した。また、外国の金融機関を対象の減税や免税制度、財政支援、金融規制緩和など集中的に広報活動を行った。 また、外国人の居住環境や生活の利便性を改善し、対韓投資を誘導するために建設している外国人学校、外国人専用賃貸アパート、外国人のための医療支援施設など、グローバル都市としてのソウルを強調した。ソウル市は外国人学校を誘致することにより、韓国で経済活動を行っている外国人投資家の生活環境を改善し、外国人専用の賃貸住宅を拡大供給し、外国人専用の医療施設などを建設するなど、投資環境を大幅に改善している。 この日の午後、ソウル市はイギリスの大手資産運用会社であるハーミーズ(Hermes BPK Partners)、スレッドニードル(Threadneedle Investments)、中国のボセラ・アセット・マネジメント(Bosera Asset Management)、UAEのアブダビ国立銀行(National Bank of Abu Dhabi)の4社と、ソウル市における金融中心地の造成に協力すること、また汝矣島金融中心地へ立地するために努めるという内容の了解覚書(MOU)を締結した。 スレッドニードル・インベストメント社およびハーミーズBPKパートナーズ社はイギリスのロンドンに本社を置き、株・債権、取替投資の分野などにそれぞれ912億ポンド(160兆7,346億ウォン)、251億ポンド(44兆2,348億ウォン)を投資している。 中国のボセラ・アセット・マネジメント社は中国の深圳に本社を置き、債権、上場投資信託(ETF)、取替投資の分野に約308億ドル(34兆7,600億ウォン)を投資している。 アブダビ国立銀行はアブダビに本社を置くアラブ首長国連邦の国営銀行であり、資産は2,557億ディルハムAED(78兆5,600億ウォン)に達する世界的な金融機関である。 ソウル市はグローバル金融機関とのMOU締結により、他の金融機関もソウルに進出し、事業を拡大すると期待しており、汝矣島・金融中心地に対するグローバル金融機関の関心が高まるきっかけになると考えている。 また、ヨーロッパやアメリカ経済が苦戦している中でアジア経済が注目を浴びていることをチャンスとして捉え、金融ハブの育成に努めているソウル市についてのイメージを高め、積極的に投資誘致活動を行うことにより、多くのグローバル金融機関がソウルに進出してくると予想している。
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