ソウル市、学校別オーダーメイド型エネルギー処方
ソウル市は、昨年11月から今年1月までの間、ソウル市内の学校106ヵ所を対象にエネルギー診断を行い、エネルギー使用の実態を分析した。その分析結果から損失要因を把握して各学校別に省エネ改善策を作成・普及したと発表した。 学校のエネルギー使用実態を分析した結果、電力エネルギーの使用率が全体の約74%、熱エネルギー(LNG、地域暖房)の使用率が約26%だった。電力エネルギーの場合、その大部分は冷暖房と照明に使われており、熱エネルギーのほとんどは給湯及び台所での炊事用として使われていた。 特に、エネルギー診断を通じて施設の改善が必要と判断された老朽化した学校1ヵ所(江南区・テド小学校)を試験的に選定し、高断熱サッシの設置と施設の改善工事を行い、エネルギー効率が高い「冬には暖かく、夏には凉しい教室」を作った。 今回の事業は、同市がエネルギー政策として推進している「原発一基削減」事業の一環であり、エネルギー死角地帯にある小規模建築物に対し、温室効果ガス削減及び省エネに関するオーダーメイド型改善案を提示するために推進している。 また同市は教育庁と協議し、太陽光発電設備設置の条件が整っているソウル市内の小・中・高校の屋上に太陽光発電設備を設置し、学校を地域の太陽光エネルギー生産基地にしようとこの事業を推進している。さらに屋上に太陽光発電設備を誘致する学校に対しては、エネルギー無料診断を行うとともに、施設改善への支援を積極的に行う方針だ。
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