41年間立ち入り禁止の第1級保安施設が 9月1日「文化備蓄基地」としてオープン
サンアム(上岩)ワールドカップ競技場西側に位置し、第1級保安施設として41年間一般人の立入と利用が禁止されてきたマポ(麻浦)石油備蓄基地が、一年中お祭りや公演、展示が行われ、市民市場が開かれる複合文化空間「文化備蓄基地」に生まれ変わって、9月1日(金)に市民の元に戻ってくる。 マポ石油備蓄基地は、1973年の中東戦争による第1次オイルショックで韓国の景気が危機を迎えたことから、有事の際の安定した石油供給のために、ソウル市が国庫補助金を用いて1976年~1978年に建設した。 建設当時から第1級保安施設に指定されて一般人の立ち入りが禁止されてきたが、「2002韓日ワールドカップ」開催のためにサンアム(上岩)ワールドカップ競技場を建設したことにより危険施設に分類されるようになり、2000年11月に閉鎖されてから10年以上放置されてきた。 「文化備蓄基地」は、サッカー場22個が入る規模(面積14万22㎡)の敷地の中心に、公演、市場、ピクニックのような様々な活動が可能なオープンスペース(文化マダン、35,212㎡)が位置し、その周辺を6つのタンク(T1~T6、104,810㎡)が取り囲む形をしている。産業化時代の遺産であるタンクはもちろん、内外装材、擁壁など何から何まで従来の資源を再生して再利用する都市再生方式を適用した。 文化備蓄基地を説明できるもう一つのキーワードは、「エコ」である。基地内のすべての建築物は、地熱を活用した再生可能エネルギーで冷暖房を解決する。トイレの便器と造園用水は、それぞれ重水処理施設(30トン)と雨水貯留槽(300トン)から生活排水や雨水を再利用する。 一般市民が利用できる正式オープンは9月1日(金)で、オープン記念の市民フェスティバルは10月14日(土)に開催する予定だ。 これに関し、ソウル市は9月1日(金)のオープンから年末まで村·文化·芸術·エコなど多彩な分野のプログラムを運営する40チームをすでに選定している。また、3か月間市民市場や音楽祭りなどの各種プログラムも運営する。 マポ(麻浦)文化備蓄基地の工事前後の様子 工事前 工事後 マポ(麻浦)文化備蓄基地の工事前後の様子 石油備蓄タンク全景 石油備蓄タンクに設置された階段 石油備蓄タンク内部 石油備蓄タンク内部の柱 「文化備蓄基地」の主な施設と用途 「文化備蓄基地」の主な施設と用途 施設 空間構成、運営方案 主な設備と用途 T1(パビリオン、554㎡)120人前後 公演、講演などの多目的スペース。従来の擁壁はそのまま残し、その擁壁を利用してニューヨークのApple Storeのようなガラスのドームを造成した。 公演、展示、制作ワークショップなど T2(公演場·オープンステージ、2,579㎡)400人前後 従来のタンクの鉄材部分をすべて取り除き、上部はオープンステージ(1,226㎡)、地下は公演場(608㎡)に造成した。オープンステージは、公演がない時は散歩やピクニックが可能なスペースとして利用できる。 講演会、対談、音楽公演、フェスティバル、野外パーティーなど T3(タンク原型、753㎡) 最も奥深い位置にある備蓄タンクで、改造せずに既存のタンクの原型を活かし、造成当時の姿をそのまま残した。 スペースツアー及び建築ツアー(予定) T4(複合文化空間、984㎡)130人前後 内·外部を変形せず原型のまま維持しており、錆を防ぐために人体に無害な環境塗料を使用した。内部に映像と音響設備が設置され、メディア展示のような多目的展示が可能な複合文化空間として活用する。 公演、メディア展示など T5(物語館、890㎡)100人前後 マポ石油備蓄基地の40年間の歴史を見られる物語館として運営する。内部の壁に沿って設置された12個のプロジェクターで360度パノラマ映像をリアルに展示する。 旧石油備蓄基地~文化備蓄基地の造成過程を常設展示 T6(コミュニティセンター、2,948㎡)300人前後 1·2タンクから解体された内外装材をリサイクルして、建築物を新築した。 円形会議室、カフェ、文化アーカイブ、講義室、運営事務室など 文化マダン(35,212㎡) 臨時駐車場として使用されていたスペースを、様々な活動が可能なオープンスペースに造成した。 ナイトマーケット、音楽·展示·公演、ファーマーズ·マーケット、制作文化イベントなど
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