ソウル市、5つの「ハンガン(漢江)の森」造成完了、快適な憩いの場を提供
ソウル市は、2019年7月までに総額46億ウォンの事業費を投資して11,707本の樹木を植え、イチョン(二村)ハンガン(漢江)公園の竹林など特色のある5つの「ハンガン(漢江)の森」造成事業を完了した。 「ハンガン(漢江)の森」造成事業は、ハンガン(漢江)の自然回復の一環として2015年から実施しており、機能別に3つのモデル(生態の森・利用の森・緩衝の森)に分け、それぞれの場所の特性に適合した森を造成する事業である。「生態の森」はハンガン(漢江)の川辺に造成する森で、自然の回復を目的とする。「利用の森」は市民が利用する憩いの場として川辺に造成する。「緩衝の森」は道路脇に造成する森で、騒音防止や景観の改善を目的とする。 「ハンガン(漢江)の森」の3つのモデル」 · 生態の森:川辺にネコヤナギやコウライヤナギなどを植えて自然を回復 · 利用の森:川辺に憩いの場となる緑陰樹を植えたり、多彩な景観を演出 · 緩衝の森:道路脇に植えて騒音防止や景観の緩衝機能を強化 2019年上半期にはPM2.5削減対策の一環として道路から浮遊粉塵を防ぐため、緩衝地帯に大気汚染物質を吸着する樹木を植えた「緩衝の森」と、木陰を作る緑陰樹を植えて憩いの場となる「利用の森」を「ハンガン(漢江)の森」として造成した。 今回各地域の特色を生かして様々なテーマで造成された「ハンガン(漢江)の森」は、ハンガン(漢江)公園内の5か所に11,707本の樹木を植え、2019年7月に工事を終えて8月から本格的に市民に公開する。この5つの森とは ①イチョン(二村)竹林 ②イチョン(二村)~ナンジ(蘭芝)区間の「ポプラ並木」 ③ヤンファ(楊花)緩衝の森 ④パンポ(盤浦)緩衝・利用の森 ⑤ナンジ(蘭芝)利用の森である。 イチョン(二村)ハンガン(漢江)公園の竹林は、以前からトンジャクデギョ(銅雀大橋)周辺にあったけれど利用されていなかった竹林に、さらに5,471本の竹を植えて一年中青々とした録地を楽しめる「竹の風の森」として造成した。主に南部地方に生育する竹について専門家らの綿密な現場探査や会議を経て、ソウル市で初めて竹をテーマにした森の道を完成した。 イチョン(二村)~ナンジ(蘭芝)ハンガン(漢江)公園をつなぐ全長6㎞の区間にはポプラの木1,307本を植え、静かで落ち着いた川辺の趣を満喫できるプロムナードを造成した。この区間は、ハンガン(漢江)の水平に流れる川に対し、垂直にまっすぐにそびえるポプラの木を植えてリズム感を感じさせるとともに、ハンガン(漢江)特有の美しい景観が演出できる樹木を植えてハンガン(漢江)の人気スポットになるものと期待される。 パンポ(盤浦)ハンガン(漢江)公園には、セビッ島周辺に578本の樹木と緑陰樹などを植え、施設を訪ねる市民が木陰で休める憩いの場を造成した。また、近くにある月光広場には松の木の造形物を設置して冬にも美しい景観が満喫できるようにし、自転車道沿いにも緑陰樹を植えてハンガン(漢江)ならではの涼しいサイクリングロードを造成した。 ヤンファ(楊花)ハンガン(漢江)公園は、ソニュギョ(仙遊橋)周辺に2,763本の樹木を植え、近くのオリンピック道路から発生する騒音や大気汚染物質を防ぐ「緩衝の森」を造成した。特にPM2.5削減及び騒音低減に効果が高い常緑樹のチョウセンゴヨウや松の木などを植え、森としての機能を高めた。 ナンジ(蘭芝)ハンガン(漢江)公園は、各種フェスティバルやハンガン(漢江)サマーフェスティバルなどのイベントが行われたり、芝生広場を利用する市民が大勢訪ねる場所である。そこでここには1,468本の緑陰樹を植えて、公園を訪ねる市民に涼しい憩いの場を提供することを最優先に設計した。 「ハンガン(漢江)の森」の写真 「ハンガン(漢江)の森」の写真 ▼ イチョン(二村)「竹の風の森」造成前と後/後 ▼ ヤンファ(楊花)緩衝の森 ▼ ナンジ(蘭芝)利用の森
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