ソウル市、IoT機器で一人暮らし高齢者に対するリアルタイム安全対策を実施
ソウル市は、健康や社会的つながりが弱い高齢者の動き・温度・湿度・照度などを検知する環境データ収集センサー機器を設置し、検知されたデータを各機関のマルチスクリーンと担当生活ヘルパーの携帯電話アプリを利用してリアルタイムでモニタリングする。 ソウル市、IoT機器で一人暮らし高齢者に対するリアルタイム安全対策を実施 IoT機器 IoT機器を設置した様子 一定時間活動や動きが検知されなかったり、温度・湿度・照度などに異常が疑われる場合は、担当生活ヘルパーが即時に高齢者の家庭に連絡または訪問して、119に通報するなどの緊急措置を講じる。 ソウル市は、IoT機器の動作検知を利用し、健康に異常をきたして自宅で倒れた高齢者や徘徊する認知症高齢者を早期発見して生命を救ったり、より大きな危機状況の予防効果を確認した。 また、聴覚障害によって電話による安否確認が困難だったり、引きこもりやうつ病などで訪問を嫌がり健康・安全管理が困難だった一人暮らし高齢者も、リアルタイムで動きをモニタリングして安全を確認できるようになる。 その他にも、IoT機器によって検知された温度・湿度データを活用して、地域社会サポートと連携して玄関の防虫ネットを設置するなど、一人暮らし高齢者の住居環境を改善することもできた。 ※ IoT機器による安全・安否確認の実績(2019年12月現在) (単位:件) IoT機器による安全・安否確認の実績(2019年12月現在) 事例タイプ 2018年 2019年 合計 総計 659 1,423 2,082 危険 対処 事例 小計 50 68 118 動きを確認して生命を救った事例 25 40 65 死亡の早期発見(孤独死の防止) 9 13 21 その他(温度・湿度モニタリングなど) 16 15 31 うつ病や引きこもりなど自殺高危険群の安全・安否確認 609 1,355 1,964 また、IoT機器を通じてヘルパーサービスを支援した世帯では、事業遂行以降は孤独死が一件も発生しておらず、ソウル市の孤独死予防に大きく貢献することが期待されている。 ソウル市は、一人暮らし高齢者の安全・健康管理ソリューション(IoT)事業を通じて、社会的つながりが弱い高齢者の孤独死に対する不安を解消し、対象者の状況に合わせたカスタマイズ型サービスを実施できるよう、毎年機器普及を拡大して2022年までに12,500台を設置・支援する予定だ。
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