大韓民国の現代史を象徴する建築物を復元
京橋荘など政府関連遺跡6カ所を整備 ソウル市は、2008年4月にカルチャーノミックスを発表したことをきっかけに、これまできちんと保存することができなかった文化財を再評価する作業に着手した。カルチャーノミックスとは、文化を源泉にして高付加価値を創出し、都市の競争力を高めるという概念で、現在、ソウルには大韓民国臨時政府の帰国後、初めての閣僚会議が開かれた「京橋荘(キョンギョジャン)」や、1948年大韓民国初代政府の中心地であった「梨花荘(イファジャン)」など、計6カ所の歴代政府関連遺跡が残っている。 このうち、大韓民国政府の出発点をなす場所である「梨花荘」は、2009年4月28日にソウル市文化財から国家史跡に格上げされた。また、周辺を開発する過程で滅失またはき損の危機に直面していた新堂洞(シンダンドン)朴正煕(パク・ジョンヒ)大統領家屋と、西橋洞(ソギョドン)崔圭夏(チェ・ギュハ)大統領家屋は、2008年10月10日に登録文化財に新規登録・保存されている。 ソウル市は、このため、主な文化財を買い取って保存する一方、一般市民が遺跡を簡単に訪ねて行けるよう、バス停留場の名前に遺跡名を併記するなど、これらの遺跡を保存し、広く知らせるための事業を持続的に推進している。 ■政府関連遺跡の分布状況 区分 遺跡名 位置 建設年代 大韓民国臨時政府 京橋荘(キョンギョジャン)(史跡465号) 鍾路区(チョンログ)平洞(ピョンドン)108-1 1938年 1共和国(1~3代) 梨花荘(イファジャン)(史跡497号) 鍾路区(チョンログ)梨花洞(イファドン)1 1934年 2共和国(4代) 張勉(チャン・ミョン)総理家屋(登録文化財357号) 鍾路区(チョンログ)明倫洞(ミョンリュンドン)36-1 1937年 尹潽善(ユン・ボソン)大統領家屋(史跡497号) 鍾路区(チョンログ)安国洞(アングクドン)5 1890年代 3ㆍ4共和国(5~9代) 朴正煕(パク・ジョンヒ)大統領家屋(登録文化財412号) 中区(チュング)新堂洞(シンダンドン)62-43 1950年 3ㆍ4共和国(10代) 崔圭夏(チェ・ギュハ)大統領家屋(登録文化財413号) 麻浦区(マポグ)西橋洞(ソギョドン)467-5 1973年
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