世界レベルの文化芸術ランドマーク、漢江芸術島が2014年に完成
韓国伝統の「チュム(踊り)」のイメージを芸術的に形象化 シドニーのオペラハウス、スペイン・ビルバオのグーゲンハイム美術館など、世界が注目する文化芸術ランドマークが、2014年にソウルの漢江にも登場します。それは、漢江のノドゥル島に造成される世界最高レベルの複合文化施設「漢江芸術島」です。 去年、国際コンペで当選した建築家、朴承弘(パク・スンホン)氏の「チュム(踊り)」をもとに設計された「漢江芸術島」は、屋根の形や軒の線に韓国固有の「チュム(踊り)」のイメージを形象化したデザインを用い、世界の人々の視線をひくにふさわしい優れた芸術性をもち、韓国の情緒をよく表現しています。 外壁は、美しい漢江と調和するように水の流れを形象化し、水平ラインを強調しているため、南側から見るとまるで漢江に一羽の鳥がそっと浮かんでいるようなイメージです。 巨大なスケールの屋根は、ステンレススチール素材で仕上げ、側面のガラス素材の軒部分には、発光ダイオード(LED)数万個を設置し、時間や季節ごとに多彩な光の流れが演出されます。 屋根にある穴には、建物の内部から光が漏れ出るような視覚的ポイントを与えるなど、建築のモチーフである「チュム(踊り)」を昼間も夜も表現するように構成されます。建物は、自然素材の美しい色と質感のあるテザインで安定感を演出し、東側の公演施設の中心広場にはガラスとスチールで作られた造形物が設置され、公演施設を訪れた人々にまるで芸術作品を真ん中に置いて見ている感じがするように演出されます。 特に「漢江芸術島」は、江辺北路とオリンピック大路からの主な眺望点で、日の出や夕陽など、自然そのものが美しい島という立地的な特徴を最大限に活かし、展望台だけでなく歩行者デッキ、オペラハウス、シンフォニー・ホールなど、芸術島のどこからでも漢江を一望できるように設計されました。 公演施設のほかに展望カフェや美術館など休息・便宜施設も造成 「漢江芸術島」は、総面積99,102㎡規模で、島の東側にはオペラハウス、シンフォニー・ホール、多目的劇場などの文化公演施設が造成され、西側には展望カフェ、美術館、展示館、野外音楽公園、生態公園などの休息・便宜施設が造成されます。 世界最高の公演施設を備えた総合芸術空間として造成される3つの公演施設のうち、馬てい形のオペラハウスは、地下2階、地上8階、総面積24,981㎡規模で建設され、客席数は1,751席です。オペラ公演以外にもバレーやミュージカル公演も可能で、舞台施設はT字形の4つの舞台と防音が可能なリハーサル舞台の計5面で構成され、世界最高レベルの舞台演出ができるように設計されました。 特に、 オペラハウスのロビー全体の外壁を透明なガラス・カーテン・ウォールにして美しい漢江の姿を鑑賞できるようにし、劇場内部は最高の音響環境にするために床と天井の素材まできめ細かく設計されました。 シンフォニー・ホールは地上8階、総面積21,062㎡、2100席規模で、ソウル市立交響楽団が常駐公演します。観覧客がオーケストラから生み出される音響のハーモニーにより深い感動が得られるように残響と音圧計画に焦点を合わせ、世界最高レベルの高品格演奏音響施設に仕上げる計画です。 多目的劇場は地上2階~7階、総面積5,666㎡で320~490席規模です。アレーナ型、T形、プロセニウム型など多様な舞台構成により、演劇、室内楽、マダン劇、ファッション・ショー、国際会議など多彩な公演や行事ができるように構成したのが特徴です。 障害者、女性、市民と観光客がいつでも思索と散歩を楽しめる公園を造成 特にソウル市は、漢江芸術島空間を障害者と女性に積極的に配慮した「障害のない生活環境1等級」公園として造成し、公演の観覧客だけでなく誰でも休息と観光のために訪問できるようにします。 すべての外部広場と歩行者デッキをバリアフリーにするほか、障害者は漢江大橋側のバス中央車道からエレベーターを利用して入れるようにしました。また、韓国障害者開発院から「障害のない生活環境予備認証1等級」を獲得し、女性・家族お手洗い、女性専用駐車場を拡充する計画です。 そのため、展望カフェ、美術館、展示館、特化ショッピングなどの建築施設と広い芝生広場からなる野外音楽公園、ポプラ街路樹の道、川の風にゆれるすすきや白砂浜がある砂丘などを造る計画です。漢江で得られる再生可能エネルギーを利用するエコ型建築物 「漢江芸術島」のもう一つの特徴は、気候変動枠組み条約や原油高時代に積極的に対応する省エネ、エコ型建築物として建設されるという点です。 ソウル市は、漢江の水熱、地熱、太陽光、燃料電池などの多様なエネルギー源を利用し、全エネルギーの21.7%を再生可能エネルギーで供給するシステムを構築し、最優秀等級のエコ型建築物認証の取得を推進しています。特に、全冷暖房の90%を漢江の水や地熱など自然エネルギーで稼動させるようにし、河川の近くで行われる建設事業におけるモデル事例として注目を集めるものと期待されます。
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