朴市長就任後1年、SNSで606,904人の市民の意見を収斂
朴元淳(パク・ウォンスン)市長就任後1年、その間に606,094件の市民の声がソウル市に直接伝達された。コミュニケーションチャンネルは ▴聴策ワークショップ ▴市民発言台 ▴SNS ▴一日市民市長 ▴名誉副市長制度 ▴ソウル市長フェイスブック ▴マシルなどだ。ソウル市は、過去1年の間に、5人の名誉副市長と8人の一日市長が活動し、市民発言台には365人が参加して個人の希望から社会問題に至るまで、言いたい事を自由に発言した。また政策を打ち出す前に意見交換の場として活用した「聴策ワークショップ」では、計5,206人の市民が参加して意見を述べ、市長が直接現場を訪ねて市民の声を聞く「マシル(お出かけ)」では、510人の市民に出会った。また、SNS市政を初めて取り入れた朴市長のツイッターのフォロワー(follower)数は60万に達しようとしている。 この他にもソウル市は、「千万想像オアシス」、「120茶山(ダサン)コールセンター」など様々なコミュニケーションチャンネルを通じて市民が主人公の市政を繰り広げてきた。実際、公共医療の強化をテーマにした聴策ワークショップ「健康ソウル36.5」では、参加したある市民が提案した都市型保健所の質的向上に関する意見が取り入れられ、ソウル市内に10ヶ所の保健所が拡充された。また10月末から段階的にオープンする社会的企業オンラインショッピングモールは、聴策ワークショップで公共購入消費市場を拡大してほしいという市民の要求を反映したものだ。「聴策ワークショップ」は、ソウル市政に対する市民の悩みと願いを聞き、これを政策に反映するという代表的な協力一致の場であり、現在(10月15日)まで計39回行われ、5,206人の市民が参加した。そして530以上の建議や提案が出された中で、360件余りが実際に政策に反映されるなどコミュニケーションのバロメーターの役割をしている。 聴策ワークショップは、若年層の雇用、社会的企業、伝統市場、都市農業、本を読む都市、公共医療システム、引退後の第2の人生設計などと様々なテーマで行われた。その中で「本を読む都市ソウルづくり」「公共医療マスタープラン」「都市農業の活性化」などは、政策として樹立された代表的な成功例である。今年の1月11日にスタートした市民発言台「言いたいことがあります」は、個人の希望から社会問題に至るまで、市民が様々なテーマで自由に発言できるコミュニケーションの場を持つことができたということに大きな意味がある。このイベントは、2012年10月15日まで計37回行われ、365人の市民が参加した。そして、ここで意見提起された内容は、市民と市長が直接会って話し合う「市長との週末デート」の案件として取り上げられ、市民の考えや意見を市長が直接聞いて答えるという質疑応答の時間を持つ。 また、1日市民市長は、市民が一日市長になってソウル市長の1日の日程 を同行するというイベントで、現在まで計8人の市民が一日市長を体験した。また、社会的弱者の声を代弁するメッセンジャーの役割をしている名誉副市長は、障害者・高齢者・女性・在来市場で働く商人・外国人など5人の市民が活動中だ。傾聴ツアー「マシル」は、朴市長が直接市政の現場を訪ねて市民の意見を聞くコミュニケーションの場であり、現在まで計51回行われ、約510人の市民と出合って現場の声を聞いた。朴市長は、永登浦(ヨンドゥンポ)の貧困層の集落訪問、水害に備えた現場の安全点検、漢江(ハンガン)の中長期ロードマップ構想のための漢江政策ツアー、創業センター及び在来市場訪問などを通じて現場の生きた声を聞いた。 新メディアであり、コミュニケーションチャンネルであるSNSも重要な役割をしている。ツイッター、フェイスブック、me2day(韓国版ツイッター)、ブログなど、ソウル市を代表するSNSをはじめ、フォロワー数が60万弱なソウル市長のツイッターやフェイスブックは、リアルタイムで市民とのコミュニケーションができるチャンネルとして愛用している。ソウル市長のツイッターに掲載された市民の意見は12万件を超えた。1日平均約840件のコメントが寄せられているわけだが、この中からリツイートなど重複した内容を除いた50%以上を処理している。苦情や提案に対して担当部署で返答する割合も85.6%(10月15日現在)にもなる。ソウル市長のフェイスブックも市民と気軽に対話できる窓口となった。ソウル広場の噴水で水遊びする子供たちのために更衣室を設置したという内容には25,700人以上の市民が「いいね」をクリックするなど爆発的な反応が続いた。 ソウル市の市民提案ホームページ「千万想像オアシス」を通じて寄せられた市民のアイディアを市政に反映する割合もずいぶん高くなった。1年の間に6,357件の提案が寄せられ、そのうち130件が採用された。2010年と比べて17倍増である。一方、120茶山(ダサン)コールセンターにも単なる相談ではなく、市政に関する市民の意見が毎月3,000~4,000件ほど登録されているということだ。
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