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[2015] 市長挨拶


「“若者政策”は分裂ではなく統合を目指すべきです」

「“若者政策”は分裂ではなく統合を目指すべきです」

若者政策記者会見文 「“若者政策”は分裂ではなく統合を目指すべきです」 -社会的大妥協協議機構の創設を提案します 1.若者は私たちの未来、私たちの希望です 皆さん。「若者」という言葉は、常に私たちの胸が熱くします。 青年期は、人生で最も美しく輝く前途洋々たる時期であり、将来に大きな夢を抱いて働くべき時期です。しかし今、韓国社会における「若者」は、どんな意味を持っているでしょうか。 今、韓国の若者は行き詰まり、崖っぷちに立たされています。若者の暮らしが明るくなければ、やがて訪れる韓国社会の未来は決して明るいものになりません。若者が希望を持てなければ、やがて訪れる韓国社会の未来にも希望を持つことはできないのです。 今年10月、ソウル市は「雇用大長征」を掲げ、雇用の現場に、暮らしの現場に向かいました。そこで、希望を失った多くの若者たちに出会いました。「明日に希望を見出せるのなら、今がどんなに大変でも耐えられる。でも、私たちには明日の光が見えない」と語る若者の言葉が、私の胸に突き刺さりました。 ソウル市の若者たちが肌で感じる失業率は20%を超えて久しいです。ソウル市は、韓国の若者、韓国の未来を放っておくことはできませんでした。中央政府の若者政策の恩恵が行き渡らないソウル市の若者たちを支える総合対策をまとめたのはそのためです。 2.中央政府の政策と差別化 若者と専門家が話し合った貴重な結果です この3年間、ソウル市は現場で若者や専門家と話し合った内容を基に「ソウル若者保障プラン」を取りまとめました。中央政府の政策が行き届かない地域の現場の課題に目を向け、若者が直面する厳しい現実を打開すべく、4領域、20事業による若者の自立支援と力量強化を目指して第一歩を踏み出しました。その一つが、このところ話題になっている「若者活動支援事業」です。雇用労働省による職業訓練一辺倒の就職成功パッケージとは根本的に異なる政策です。 若者を取り巻く環境は変わったのに、なぜ政策はそのままなのでしょうか。まだ不十分ではありますが、ソウル市の若者政策は当事者である若者の現状と未来のビジョンを考慮して取りまとめた総合プランです。 何よりも、ソウル市の若者政策は個人と家族の負担を軽くする政策です。つまり、若者の親世代や高齢者のための政策でもあります。ソウル市が若者をこれまで以上に支えることで、家族の負担は減り、親世代は楽になり、高齢者の暮らしはもっと良くなるでしょう。 3.憲法精神の脅威‐憲法裁判所への権限争議審判の請求を検討します そうした若者の現実問題を解決できる政策であるにもかかわらず、政府・与党は政治的かつ党派的立場でそれに反対してきました。それだけではありません。先日の国務会議で、地方自治体との実質的な協議もないまま「地方交付税法施行令改正案」を成立させました。成立の前にもう少し議論しようと何度も要請しましたが、「罰則条項を定めて犯罪に規定することもできた」 という耳を疑うような返事が返ってきました。そして本日、ついに改正案が公布されました。 今回改正された地方交付税法施行令は違法性が疑われる法令です。 地方自治体の福祉業務を過剰に縛りつける「社会保障基本法」にも、地方自治体の長が保健福祉相との協議の結果に、または社会保障委員会の審議・調整の結果に従わなければならないという明確な義務条項はありません。それにもかかわらず、従わない場合は地方交付税を減額すると規定するのは、「法令に違反した場合のみ地方交付税を減額する」とした「地方交付税法」にも違反することになります。交付税を盾に、自治権が保障されている住民の福利に関する事務を中央政府が事実上統制し、従わなければ地方交付税を減額するというのは、地方自治権の過度な侵害であり、明確に憲法精神に反しています。 ソウル市は、地方自治制度と地方自治権の本質への侵害が現実に行われた場合、憲法裁判所への権限争議審判の請求を検討する方針です。 4.「若者政策」の目的は統合、「社会的大妥協協議機構」の創設を提案します ソウル市の若者政策は、中央政府が憂慮するほど決して悪い政策ではありません。むしろ、中央政府がソウル市に協力すべき政策です。ソウル市の若者こそ韓国の若者だからです。にもかかわらず、若者政策が政治的・党派的に利用されるとしたら、国民の暮らしと若者の未来はどうなってしまうでしょうか。 中央政府に丁重に要請します。国会、与野党に要請します。 どうか、地方自治体の若者政策と地域福祉を縮小するのではなく、相互協力を通じて民生を安定させ、未来への道を切り開いてください。若者の人生と韓国社会の未来を左右する「若者政策」は、分裂ではなく統合を目指さなければなりません。 私は本日、若者・福祉問題において生じる分裂を解消し、統合の道を模索する「社会的大妥協協議機構」の創設を提案します。中央政府、国会、与野党、若者、福祉当事者、地方自治体が皆同じテーブルの上で議論できる機構をつくるのです。政府が主導しても国会が主導しても構いません。ソウル市と私は、若者と民生に関する問題であれば、どの機関とでも、誰とでも話し合って対策をまとめる覚悟ができています。 「啐啄同時」という言葉があります。鳥の雛が生まれるとき、雛は殻の中からつつき、親鳥は殻の外からついばみ、互いに協力し合ってこそ殻を破って雛が生まれるという言葉です。若者政策も同じです。中央政府の原則と地方自治体のニーズが一致してこそ、クリエイティブな最善の結果、最高の結果が生まれるのです。 中央政府、国会、与野党は地方自治体と知恵を出し合い、協力して若者問題と民生問題を解決しなければなりません。韓国の未来と国の命運を左右する若者政策は、一機関の力量と努力だけでは完成できません。すべての機関とすべての勢力とすべての世代が力を合わせ、青年問題と民生問題の解決に取り組まなければならないのです。 ソウル市は現実の壁に苦しむ若者の拠り所となります。 決して無視したり、背を向けたりしたりはしません。若者が韓国社会の構成員として尊敬されるよう、ソウル市は若者にそばに立ちます。若者が若者の名を取り戻すまで、ソウル市はいかなる難関にも屈することなく、若者の人生のために、若者の幸せのために、韓国社会の未来のために、今後も取り組んでまいります。皆さんのご協力をお願い申し上げます。 ありがとうございました。
SMG 2,838

パク・ウォンスン(朴元淳)市長民選6期1年記者会見文

パク・ウォンスン(朴元淳)市長民選6期1年記者会見文 「次は民生です。経済です」 1.MERS感染拡大食い止めにご協力くださった市民の皆様に感謝申し上げます ソウル市民とともに民選6期を発足させたのがつい昨日のことのようですが、もう1年になりました。 セウォル号沈没事故の悲劇の中で、市民の安全を最優先課題に掲げて出発した民選6期でした。 私は民選6期を出発するにあたり、「市民が生命と生活に不安を持たずに夢と希望を抱けるよう後押しすること。それがソウル市の存在理由であり、大韓民国の存在理由」と市民の前で宣言しました。 あれから1年余り、私たちはMERSという未曾有の危機に襲われました。 そして、私たちはMERS感染拡大がもたらした不安と生活苦の中で民選6期1年を迎えました。 市民の生命と暮らしの安全を守ることこそソウル市の存在理由であり、ソウル市政の第一の価値、第一の原則、第一の基準であることを改めて思い起こし、誓いを新たにしました。 MERS感染者発生から今日で42日です。 この42日間、ソウル市は準戦時体制を敷いてMERSと戦ってきました。政府と自治区、医療界と連携し、総力をあげて対応してきました。その結果、今MERSは終息しつつあります。しかし、ソウル市はMERSが完全に撲滅されるまで緊張の糸を緩めず、政府と緊密に連携して徹底的に管理・対応していく方針です。 MERS感染拡大により、多くの市民が苦痛を受けました。 ご苦労された感染者や接触者の方々、そしてその家族の方々、皆様にお見舞い申し上げます。一日も早くご快復なさいますように。何よりも私たちが忘れてはいけないのは、MERS感染拡大を食い止めようと最前線で戦われた医療機関のスタッフ、保健所の職員、患者を搬送した消防隊員の皆様です。心より感謝申し上げます。共同体への献身と犠牲の精神で業務に臨んでいらっしゃる皆様こそ真の英雄です。また、MERS防疫対策本部状況室で夜を徹して黙々と業務に臨んでおられるソウル市職員の皆様にも感謝申し上げます。 今回のMERS感染拡大が残した教訓を、私たちは決して忘れてはいけません。 特に、保健医療分野と感染症防疫体制の全面的な改革が必要です。ソウル市では、市レベルで思い切った公共医療革新を行う計画です。総合対策がまとまり次第発表いたします。 2.あらゆる政策手段と予算を駆使して民生回復をリードします MERSは市民の暮らしに深い傷跡を残しました。 さらに、もう一つのMERSが私たちの行くべき道をふさいでいます。 私たちの暮らしを脅かす深刻な民生危機は、まさに第2のMERSです。MERSがもたらした観光業の危機、中小商工業者と伝統市場の荒廃、医療機関の苦痛はもとより、以前から韓国社会に暗い影を落としていた若年失業、増える一方の家計負債、鈍化する成長率、失われた成長エンジン‐これこそ第2のMERSではないでしょうか。 市民の暮らしを守ることは、市民の生命を守ることに匹敵するほど重大な課題です。ソウル市は、MERSによって傷ついた市民の心を癒し、苦しくなった民生を回復させ、崩壊した経済を立て直すことに市政の全精力を集中させてまいります。民生と経済の回復において、先行対応、積極対応、総力対応を惜しまず行ってまいります。今後のソウル市政は、一に経済、二に経済、三も経済です。 私は何事にも時があると思います。時を逃せば、どんな薬も効かなくなってしまいます。適切な時に適切な対策をとらなければなりません。「ピンチはチャンス」といわれます。ソウル市は、市の政策と組織と予算のすべてを駆使し、民生と経済の回復に全力を尽くしてまいります。ソウル市が民生回復の先頭に立ってまいります。MERSを食い止めると同時に、第2のMERSも食い止めます。 まず、MERSによる被害の回復、損害補償、景気回復が最優先課題です。今回のMERS感染拡大により、最大の被害を受けたのは病院や薬局などの医療機関です。どんな形でも医療機関に対する補償と支援が必要です。政府が早期に適切な対策をとるよう働きかけてまいります。 商店街の被害も深刻です。MERS感染者が経由したカンドン(江東)区の某医療機関に行ってみたら、商業ビル全体がガランとしていました。根本的に消費が回復しなければなりませんが、ソウル市は商店街活性化のためにできる限りの措置をとってまいります。 景気が厳しくなればなるほど、一番苦痛を受けるのは庶民です。庶民が受ける苦痛を考えると、悲痛で惨憺たる思いです。ソウル市は、庶民の暮らしの安定と雇用創出に向け、先行して、最大限に、継続的に取り組んでまいります。 雇用創出は、MERS感染拡大以前からすでにソウル市政の最優先課題でした。雇用創出に向けた長き道のりが間もなく始まります。それが始まれば、質の良い雇用の創出基盤となる経済や産業、観光、文化、都市再生、民間投資、社会的経済など市政全般に拡大させ、民間雇用創出の構造的解決にも全精力を集中させる計画です。 3.「外国人観光客2千万人の都市、ソウル」を目指して邁進してまいります 何よりも急を要するのは、MERSによってすっかり途絶えてしまった外国人観光客を再びソウルに呼び戻すことです。 6月末現在、MERS感染拡大によって韓国訪問をキャンセルした外国人観光客は約14万人に上り、それに伴う観光収益損失も1,200億ウォンを超えるという見通しが示されています。カンファレンスしやすい都市3年連続1位、観光分野で3年連続コンベンション5大都市、グローバルMICE都市世界4位を誇っていたソウル市です。 ソウル市はこの危機を乗り越えるために、観光・旅行業界や宿泊業界、飲食業界、ショッピング業界など、すべての観光インフラ業界と連携して外国人観光客を再びソウルに呼び戻すことに全力で取り組みます。グローバル観光ビジネス都市「ソウル特別市」の名声を取り戻します。さらに、観光サービス産業がソウル市の成長エンジンとして定着するよう、「外国人観光客2千万人の都市、ソウル」を目指して日夜取り組んでまいります。外国人観光客が2千万人となれば、年間42万人の新たな雇用創出効果と22兆ウォンの付加価値を創出する、いわばソウル市の「黄金の卵」となるでしょう。 この目標を達成するためには、この夏のバカンスシーズンと秋夕(旧盆)の書き入れ時を十分に生かすことが重要です。そこで、ソウル市は中国、香港、東南アジアを中心とした大々的なメディア広告を準備しています。100億ウォン台の資金を海外PRに集中的に投じ、海外の主要市場で大々的な広報マーケティングを展開する計画です。私自ら東南アジアと中国の都市に出向き、現地プロモーションと特別イベントを開催することも検討しているところです。影響力のある名の知れた海外メディアを対象にソウル市ファムツアーを推進するなど、ソウル観光マーケティングを大幅に増やしていく計画も立てています。 ソウル市の観光産業が再びかつての名声を取り戻し、経済を回復させる「黄金の卵」となる「外国人観光客2千万人の都市、ソウル」の実現のためなら、私自ら観光ガイドを買って出る覚悟です。 4.借金してでも補正予算を編成し、景気回復に全力を尽くします ソウル市は、民生と経済の回復、観光産業活性化、景気回復に全力を尽くしてまいります。すでに6月10日、中小企業と小商工業者を支援するために資金2千億ウォンが投じられ、現在約5,500件、1,582億ウォン規模の相談があり、支援が迅速に行われています。しかし、経済活性化を引き出すには、これだけではまだ不十分です。 そこでソウル市は、厳しい財政状況ではありますが、借金してでも民生と経済を回復させようという方針です。私が市長に就任して以来、ソウル市は財布の紐を締めて支出を削減し、7兆5千億ウォンに上る債務を返済しました。これまでは節約に徹してきました。今は市民のために、民生回復のために市のお金を使うべきときだと思います。借金してでも必ず補正予算を編成して庶民経済を立て直すべきときです。現在5千億ウォン規模の緊急補正予算の編成を検討しており、必要な財源の一部は短期借入をしてでも調達してまいります。補正予算は、ソウル市の民生と経済を回復させる貴重な種となるでしょう。 5.現場で市民と一緒に答えを探します 私は1年余り前から、セウォル号沈没事故の傷跡を癒し、市民とともに新たなソウル市を築くために、市民が暮らす現場の中へ飛び込んでいきました。運動靴を履き、リュックを背負い、市民が暮らす現場で民生の道、未来への道を模索しました。あれから1年、ポストMERSを迎えるソウル市の再建に向け、再び現場へ、市民の暮らしの中へ飛び込んでいこうと思います。 6月25日から4日間、私は市民が暮らす現場へ向かいました。 閉鎖されて廃墟と化した医療機関や再開した医療機関、長蛇の列が並ぶ信用保証事務所の窓口、ガランとした伝統市場と路地裏商店街、人足まばらなミョンドン(明洞)及びインサ(仁寺)洞などを視察しました。 市民とともに現場で過ごした4日間、私はそこで多くの答えを見つけることができました。 MERS危機を乗り越え、新たな未来を切り開く答えは市民の中にありました。 「深刻な損害を受けた医療機関への適切な補償が必要です」 「人足の途絶えた商業ビルとテナントショップのために、その建物の前の広場で公演や音楽会を開いてください」 「路地裏商店街のためにお昼時は駐車取締りをしないでください」 「ソウル広場に常設ステージを設置し、毎晩公演を開いて市民と観光客が訪れるスポットにしてください」 「日本に行ってしまった中国人観光客を呼び戻してください」 「そのために、市長自ら中国の各都市を回って観光マーケティングをしてください」 「一番利率の低いソウル市の資金をもっと拡大してください」… これらの貴重なご意見とご提案は、すべてソウル市の政策となりました。(これらの意見はすべてソウル市の政策として現在推進中です。) このように、私たちが求める答えは、決して遠いところ、高いところにあるのではありません。 一番低いところ、一番大変なところ、一番困難なところにあるのです。 そこには市民がいて、暮らしがあり、民生があります。ですから、結局はそこが一番高く、一番偉大なところだと私は思います。そこで民生を回復させ、成長の要素を見出し、雇用を生み出します。そのために、これからも私はいつも現場にいます。 これまでと同様に、これからの3年も変わることはないでしょう。 市民の一番近いところで、市民の一番現実的な問題を解決しながら、市民とともに未来を築いてまいります。一番の基本である市民の生命と安全な暮らしを守り、市民の幸せを一つずつ増やしていくこと、それこそ私が掲げた「市民が市長」を実現する道、ソウル市が向かう新しい道だと思います。 迷いはありません。市民の幸せと安全な暮らしを守るためなら、どんな茨の道もためらうことなく進んでまいります。市民とともに夢を抱き、市民とともに築き、市民とともに享受するソウル市政はこれからも続くでしょう。ありがとうございました。
SMG 2,940

次は民生です、経済です。

民選6期就任1周年記者会見文 日付2015年7月1日 | 場所 ソウル市庁ブリーフィング室 MERS感染拡大食い止めにご協力くださった市民の皆様に感謝申し上げます。 ソウル市民とともに民選6期を発足させたのがつい昨日のことのようですが、もう1年になりました。セウォル号沈没事故の悲劇の中で、市民の安全を最優先課題に掲げて出発した民選6期でした。私は民選6期を出発するにあたり、「市民が生命と生活に不安を持たず、夢と希望を抱けるよう後押しすること、それがソウル市の存在理由であり、大韓民国の存在理由である」と市民の前で宣言しました。 あれから1年余り、私たちはMERSという未曾有の危機に襲われました。そして、私たちはMERS感染拡大がもたらした不安と生活苦の中で、民選6期1年を迎えました。市民の生命と暮らしの安全を守ることこそがソウル市の存在理由であり、ソウル市政の第一の価値、第一の原則、第一の基準であることを改めて思い起こし、誓いを新たにしました。 MERS感染者発生から本日で42日です。この42日間、ソウル市は準戦時体制を敷いてMERSと戦ってきました。政府と自治区、医療界と連携し、総力をあげて対応してきました。その結果、今MERSは終息しつつあります。しかし、ソウル市はMERSが完全に撲滅されるまで緊張の糸を緩めず、政府と緊密に連携して徹底的に管理・対応していく方針です。 MERS感染拡大により、多くの市民が苦痛を受けました。ご苦労された感染者や接触者の方々、そしてそのご家族の方々、皆様にお見舞い申し上げます。一日も早くご快復なさいますように、お祈り申し上げます。 何よりも私たちが忘れてはいけないのは、MERS感染拡大を食い止めようと、最前線で戦われた医療機関のスタッフ、保健所の職員、患者を搬送した消防隊員の皆様です。心より感謝申し上げます。共同体への献身と犠牲の精神で、業務に臨んでいらっしゃる皆様こそ真の英雄です。また、MERS防疫対策本部状況室で夜を徹して黙々と業務に臨んでおられるソウル市職員の皆様にも感謝申し上げます。 今回のMERS感染拡大が残した教訓を、私たちは決して忘れてはいけません。特に、保健医療分野と感染症防疫体制の全面的な改革が必要です。ソウル市は、市レベルで思い切った公共医療革新を行う計画です。総合対策がまとまり次第、発表いたします。 あらゆる政策手段と予算を駆使し、民生回復をリードします。 MERSは市民の暮らしに深い傷跡を残しました。さらに、もう一つのMERSが私たちの行くべき道をふさいでいます。私たちの暮らしを脅かす深刻な民生危機は、まさに第2のMERSです。MERSがもたらした観光産業の危機、中小商工業者と伝統市場の荒廃、医療機関の苦痛はもとより、以前から韓国社会に暗い影を落としていた若年失業、増える一方の家計負債、鈍化する成長率、失われた成長エンジン―これこそ第2のMERSではないでしょうか。 市民の暮らしを守ることは、市民の生命を守ることに匹敵するほど重大な課題です。これからソウル市は、MERSによって傷ついた市民の心を癒し、苦しくなった民生を回復させ、崩壊した経済を立て直すことに、市政の全精力を集中させてまいります。民生と経済の回復において、先行対応、積極対応、総力対応を惜しまず行ってまいります。今後のソウル市政は、第一に経済、第二に経済、第三も経済です。 私は何事にも時があると思います。時を逃せば、どんな薬も効かなくなってしまいます。適切な時に適切な対策をとらなければなりません。「ピンチはチャンス」といわれます。これからソウル市は、市の政策・組織・予算のすべてを駆使し、民生と経済の回復に全力を尽くしてまいります。ソウル市が民生回復の先頭に立ってまいります。MERSを食い止めると同時に、第2のMERSも食い止めます。 まず、MERSによる被害の回復、損害補償、景気回復が最優先課題です。今回のMERS感染拡大により、最大の被害を受けたのは病院や薬局などの医療機関です。どんな形でも医療機関に対する補償と支援が必要であり、政府が早期に政策方向と適切な対策をとるよう、働きかけてまいります。 商店街の被害も深刻です。MERS感染者が経由したカンドン(江東)区の某医療機関を訪れたところ、商業ビル全体がガランとしていました。根本的には消費が回復しなければなりませんが、ソウル市は商店街活性化のためにできる限りの措置をとってまいります。 景気が厳しくなればなるほど、一番打撃を被るのは庶民です。庶民が受ける苦痛を考えると、悲痛で惨憺たる思いです。ソウル市は、庶民の暮らしの安定と雇用創出に向け、先行して、最大限に、継続的に取り組んでまいります。 雇用創出は、MERS感染拡大以前からすでにソウル市政の最優先課題でした。雇用創出に向けた長き道のりが間もなく始まります。それが始まれば、質の良い雇用の創出基盤となる経済や産業、観光、文化、都市再生、民間投資、社会的経済など市政全般に拡大させ、民間雇用創出の構造的解決にも全精力を集中させる計画です。 「外国人観光客2千万人の都市、ソウル」を目指し、邁進してまいります 何よりも急を要するのは、MERSによってすっかり途絶えてしまった外国人観光客を、再びソウルに呼び戻すことです。 6月末現在、MERS感染拡大によって韓国訪問をキャンセルした外国人観光客は約14万人に上り、それに伴う観光収益損失も1,200億ウォンを超えるという見通しが示されています。カンファレンスしやすい都市3年連続1位、観光分野において3年連続コンベンション5大都市、グローバルMICE都市世界4位を誇っていたソウル市です。 ソウル市はこの危機を乗り越えるために、観光・旅行業界や宿泊業界、飲食業界、ショッピング業界など、すべての観光インフラ業界と連携して、外国人観光客を再びソウルに呼び戻すことに全力で取り組みます。グローバル観光ビジネス都市、「ソウル特別市」の名声を取り戻します。さらに、観光サービス産業がソウル市の成長エンジンとして定着するよう、「外国人観光客2千万人の都市、ソウル」を目指して日夜取り組んでまいります。外国人観光客が2千万人となれば、年間42万人の新たな雇用創出効果と22兆ウォンの付加価値を創出する、いわばソウル市の「黄金の卵」となるでしょう。 この目標を達成するためには、この夏のバカンスシーズンと秋夕(旧盆)の書き入れ時を、十分に活かすことが重要です。そこで、ソウル市はすでに中国、香港、東南アジアを中心とした、大々的なメディア広告を準備しています。100億ウォン台の資金を海外PRに集中的に投じ、海外の主要市場で大々的な広報マーケティングを展開する計画です。私自ら東南アジアと中国の都市に出向き、現地プロモーションと特別イベントを開催することも検討しているところです。影響力のある名の知れた海外メディアを対象にソウル市ファムツアーを推進するなど、ソウル観光マーケティングを大幅に増やしていく計画も立てています。 ソウル市の観光産業が再びかつての名声を取り戻し、経済を回復させる「黄金の卵」となる「外国人観光客2千万人の都市、ソウル」の実現のためなら、私自ら観光ガイドを買って出る覚悟です。 借金してでも補正予算を編成し、景気回復に全力を尽くします。 ソウル市は、民生と経済の回復、観光産業の活性化、景気回復に全力を尽くしてまいります。すでに6月10日、中小企業と小商工業者を支援するために2千億ウォンの資金が投じられ、現在約5,500件、1,582億ウォン規模の商談がなされるなど、迅速な支援が行われています。しかし、経済活性化を強く後押しするためには、これだけではまだ不十分です。 そこでソウル市は、厳しい財政状況ではありますが、借金をしてでも民生と経済を回復させていく方針です。私が市長に就任して以来、ソウル市は財布の紐を締めて支出を削減し、7兆5千億ウォンに上る債務を返済しました。これまでは節約に徹してきました。しかし、今は市民の暮らしのために、民生回復のために、市のお金を使うべきときだと思います。借金をしてでも必ず補正予算を編成し、庶民経済を立て直すべきときです。現在5千億ウォン規模の緊急補正予算の編成を検討しており、必要な財源の一部は短期借入をしてでも調達してまいります。補正予算は、ソウル市の民生と経済を回復させる貴重な種となるでしょう。 現場で市民と一緒に答えを探します。 私は1年余り前から、セウォル号沈没事故の傷跡を癒し、市民とともに新たなソウル市を築くために、市民が暮らす現場の中へ飛び込んでいきました。運動靴を履き、リュックを背負い、市民の暮らしの場で民生の道、未来への道を模索しました。あれから1年、ポストMERSを迎えるソウル市の復興に向け、再び現場へ、市民の暮らしの中へ飛び込んでいこうと思います。 6月25日から4日間、私は市民が暮らす現場へ向かいました。閉鎖されて廃墟と化した医療機関や再開した医療機関、長蛇の列が並ぶ信用保証事務所の窓口、ガランとした伝統市場と路地裏商店街、人足まばらなミョンドン(明洞)及びインサ(仁寺)洞などを視察しました。市民とともに現場で過ごした4日間、私はそこで多くの答えを見つけることができました。 MERS危機を乗り越え、新たな未来を切り開く答えは、市民の中にありました。「深刻な損害を受けた医療機関への適切な補償が必要です」「人足の途絶えた商業ビルとテナントショップのために、その建物の前の広場で公演や音楽会を開いてください」「路地裏商店街のために、お昼時は駐車取締りをしないでください」「ソウル広場に常設ステージを設置し、毎晩公演を開いて市民と観光客が訪れるスポットにしてください」「日本に行ってしまった中国人観光客を呼び戻してください」「そのために、市長自ら中国の各都市を回って観光マーケティングをしてください」「一番利率の低いソウル市の資金を、もっと拡大してください」… これらの貴重なご意見とご提案は、すべてソウル市の政策となりました。これらの意見は、すべてソウル市の政策として現在推進中です。このように私たちが求める答えは、決して遠いところ、高いところにあるのではありません。一番低いところ、一番大変なところ、一番困難なところにあるのです。そこには市民がいて、暮らしがあり、民生があります。ですから、結局はそこが一番高く、一番偉大なところだと私は思います。そこで民生を回復させ、成長の要素を見出し、雇用を生み出します。そのために、これからも私はいつも現場に立ちます。 これまでと同様に、これからの3年も変わることはないでしょう。 市民の一番近いところで、市民の一番現実的な問題を解決しながら、市民とともに未来を築いてまいります。一番の基本である市民の生命と安全な暮らしを守り、市民の幸せを一つずつ増やしていくこと。それこそ私が掲げた「市民が市長」を実現する道、ソウル市が向かう新しい道だと思います。 迷いはありません。市民の幸せと安全な暮らしを守るためなら、どんな茨の道もためらうことなく進んでまいります。市民とともに夢を抱き、市民とともに築き、市民とともに享受するソウル市政は、これからも続くでしょう。ありがとうございました。
SMG 1,387

ソウルの新しい未来を描くオープンキャンバス、 その最初の筆をとります。

ソウル革新パークのオープン記念イベント 日付 2015年6月26日 | 場所 ウンピョン(恩平)区ソウル革新パーク こんにちは。ソウル市民の皆様、革新家の皆様、お会いすることができて嬉しいです。「革新特別市長」パク・ウォンスンと申します。ソウル革新パークが開館する歴史的な現場にご出席いただいた市民の皆様に、心より感謝申し上げます。ソウル市が長い間準備してきたソウル革新パークが開館し、本当に嬉しく思います。 しかし、一方では今MERSによって韓国社会が経験している混乱と不安を考えれば、ただ喜んでいるだけではいられない状況です。昨年のセウォル号沈没事故と最近のMERSは、韓国社会の問題解決の力量に対する深い悩みと根本的な省察を投げかけました。今、韓国社会で現れた様々な難題と葛藤、特に今まで経験したことのない新しい社会的問題を解決し、持続可能な未来を切り開いていくために、私たちにとって必ず必要なのは何でしょうか? それは「革新」です。変わらなければなりません。 私は、「人」と「信頼」を基盤にした「革新」に私たちが求める答えがあり、我々の未来があると考えていますが、革新が私たちの社会の難題と葛藤、不信や不安を癒す時、私たちは初めて新しい社会を創造していくことができると思います。まさにここ、ソウル革新パークが私たちの時代、私たちの社会が進むべき革新の灯台になってくれると思います。 ソウル市は、これまで革新を通じて多くのことを変えてきましたが、村共同体事業や社会的経済、共有経済などを通じて代案経済を提示し、ともに生きていく生活の基盤を作ってきました。特に、ここの革新パークにある「青年ハブ」と「人生二毛作センター」は、青年層と年配層の新しい人生、第2の人生を創造して準備する拠点となっています。このような様々な努力と創意的な試みによって、ソウルは今世界が注目する革新のメッカであり、都市革新のシンボル都市となっています。 少し自慢させていただきますと、数日前に英国のガーディアン紙が選んだ世界5大革新市長(ベルリンのクラウス・ボベライト市長、パリのベルトラン市長、ニューヨークのマイケル・ブルームバーグ市長、メデジン(コロンビア)のセルヒオ・ファハルド市長)に、唯一現職市長として選ばれました。すごいですよね? 私は、革新の究極の目的はともに幸せな世界をつくることだと思いますが、本日のこの場は数多くの革新家が一緒に新しい世界を夢見て、お互いの経験と知恵を一緒に共有し、新しい都市の未来を一緒に作っていくというソウル革新パークの夢を約束する場です。そしてソウル革新パークは世界初の、世界最大の、世界最高の社会革新クラスターになるだろうと確信しているのですが、皆様もそう思いませんか? 何より、皆様も「革新は一人の力では絶対に実現できない。立派な人々が集い、互いに衝突する過程の中で革新が行われる」というスティーブ・ジョブズの話を少し頭に入れて、世界の革新家たちとともに分野と領域を行き来しながら、「融合」と「横断」の大胆な実験に絶えず挑戦していただきたいと思います。ソウルの未来を先導して、世界革新の流れをリードする先駆的革新家になっていただくようお願いします。ソウル市もいつも皆様を応援し、気持ちをともにするつもりです。未来の歴史が本日を新しいソウル、革新の扉を開いた初日として記録できるように、皆でともに最善を尽くして一生懸命走ってみましょう。ありがとうございました。
SMG 1,215

市民の生命と安全を守る 堅固たる安保の囲い

韓国戦争65周年安保決議大会記念辞 日付 2015年6月24日 | 場所 韓国教会100周年記念館 こんにちは。お会いすることができて嬉しいです。ソウル特別市長パク・ウォンスンと申します。まず、この地の自由と平和を守るために命を捧げた護国英霊と愛国参戦勇士の皆様に、深い尊敬と感謝を申し上げます。同時に、貴重な場を設けてくださったソウル市在郷軍人会のパク・ソンヨン会長と、お越しくださった様々な安保団体の会長をはじめとする会員の皆様にも、深く感謝申し上げます。 本日、私たちは韓国戦争65周年を迎えて戦争の教訓を改めて反芻し、国家安保を守るための決意を固めようと、この場に集まりました。私たちは韓国戦争の残酷な廃墟の中でも挫折せず、本日の大韓民国の平和と繁栄を実現しました。これらすべてが、国のために命を捧げた愛国参戦勇士たちの勇気と犠牲のおかげであることを、私たちは記憶しています。 特に、今年は日本による統治からの解放70周年、分断70周年を迎える、歴史的な意味の深い年です。これまでの70年を振り返って見ると、堅固たる安保と安全なしには民主主義も、平和も、経済も、幸福も存在しないということを痛切に感じます。どんな国家的な一大事であっても安保より大切なものはなく、私たちが享受するすべての自由と幸福は、堅固たる安保があってこそ味わえるということを、私たちは歴史から学ぶことができました。 今も、私たちをめぐる安保環境は、安全とは言えません。北朝鮮は核兵器とミサイル開発を通じて、軍事的な脅威を繰り返しており、国内では長引く不況にMERSの事態まで重なり、これまで以上に包括的安保が重要なイシューとして浮上しています。したがって、今私たちは、未来世代が戦争と不安の悲劇を体験しないように皆で力を合わせて、より堅固たる安保体制を確立していかなければなりません。 ソウル市は、何よりも国のために犠牲となった国家有功者と報勲家族たちに対する、適切な礼遇と福祉増進を第一歩だと考え、その方々の名誉を守るために努力しています。2012年に自治体としては初めて「ソウル市報勲総合計画」を策定し、実践しています。また、青少年と市民たちに安保の重要性を知らせ、周知を図る安保教育事業も持続的に支援しています。 本日この場を借りて、改めて国と国民のために身を捧げた韓国戦争参戦勇士の方々に、深い感謝と敬意を表します。同時に、国家安保と安全、国の発展のために努力している在郷軍人会をはじめとする安保団体の皆様にも、尊敬と感謝の意を表したいと思います。ソウル市は、皆様の勇気と献身、責任の精神を決して忘れません。同時にこの場で、皆様の前でMERS事態の早期終息のために最後まで最善を尽くし、市民の生命と安全を守るために全力を尽くすことを誓います。ありがとうございました。
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警戒心は必要ですが、 恐怖心は禁物です。

MERS第7次対策会議 日付 2015年6月12日 | 場所 ソウル市庁 6月5日、今回のMERS非常事態に臨む我々の姿勢を「準戦時状態」と定め、一千万人のソウル市民の命と安全のために頑張ってまいりました。この一週間、我々ソウル市公務員は必死に対応に取り組んでまいりました。総力を挙げてまいりました。 それにもかかわらず、昨夜、再び4人の感染確定患者が発生しました。今まで感染が確定された患者数は、累計126名に上っています。昨日、このような新聞記事を読みました。「母の最期を看取れなかった娘の涙(ハンギョレ、6月11日付)」という記事です。脳梗塞で入院中の病院で感染した老母と、お見舞いに行った婿が感染して入院し、娘は他の病室で母親に会うこともできずに外出禁止措置を受け、二人の息子は自宅に隔離されたとのことでした。老母と娘の涙を見ながら、MERSで家族が会えないでいることに心が痛みました。妊婦の方が感染したという悲しいニュースも伝えられました。妊婦が病室で一人でMERSと闘っていることを思うと、気の毒でやるせない気持ちになります。一日も早くMERSから安全なソウル市をつくるために、最善を尽くしていく覚悟を新たにしました。 今、我々はこのようにMERSとの戦争を繰り広げています。戦争の時は、戦う相手と守る対象がはっきりと存在します。今我々が戦うべき相手はMERSであり、またMERSがもたらした過剰な不安と恐怖です。我々が守るべき対象は市民の命と安全であり、市民の暮らしと幸せです。私は政府と自治体、民間の3者が一丸となって、この戦いに臨むべきだと思います。その過程で行き過ぎた楽観と過剰な恐怖は禁物です。こう思うようになったときこそ、我々はMERSとの戦いで勝利を収めることができると思います。 ソウル市はメディヒール病院の閉鎖措置、疫学調査、全数調査など、病院を中心とする感染拡大に対し、強力な措置を講じています。また、これと同時に市民の日常生活も守るべきだと思っています。MERSへの対応は迅速かつ徹底的に行い、市民の暮らしは安全に守ります。ソウル市は、このようなツートラックの戦略を取っています。 ソウル市公務員試験を決行したのも、このような判断があったからです。これまで数回にわたって専門家と議論し、悩んできました。多くの方々の意見を参考にしました。その結果、MERSの危険から安全だという判断を下し、予定通り試験を行うという結論を出したのです。受験生は厳しい経済状況の中で、公務員を夢見て頑張ってきた青年たちです。貧しい家計の中、合間を縫ってバイトをしながら勉強していた青年たちです。彼らの人生計画と夢を、台無しにするわけにはいきませんでした。13万人の夢をMERSから守らなければならないと思いました。13万人の青年たちの夢を守り、実現できるように支えるのも、ソウル市庁の役目です。そこでソウル市は、試験を受けたい人であれば、誰でも受けられるように支援し、最大に配慮するということを原則にしています。 ソウル市は、全員が無事に試験を受けられるよう、徹底した準備を行っていきます。受験生らがこれまで磨き上げてきた実力を存分に発揮できるよう、最善の環境をつくり、配慮していく方針です。防疫のための万全な備えを図っていきます。 ソウル市は2009年11月、新型インフルエンザが猛威を振るったときも、ソウル市内の237学校で約16万8,000人が受験し、無事に試験を終えた経験とノウハウを持っています(2009年11月11日危機段階の引上げ、11月12日大学修学能力試験)。ソウル市は、いわば「網目状の防疫」で受験生の事情を考慮し、3つのタイプの試験場を設けます。一般試験場と隔離試験場、自宅隔離者のための自宅試験場です。自宅隔離者として自宅試験場で受験する人は現在2名です。一部では自宅隔離者を優遇するのではないかという不満の声もありますが、障害者の場合も別途の場所で受験する例があり、これは自宅隔離者の公務担任権を保障するという意味で行われるものです。 モクミンシンショ(牧民心書)第6条には、このような一文が書いてあります。「災害と災難が発生し、燃えているものがあればそれを助け出し、水に溺れるものがあれば、それを救い出さなければならないが、まるで自分が燃えて溺れているように急ぐべきであり、遅らせてはならない」。これは、公職者は本来苦境に陥っている民を、強い決意をもって速やかに助けなければならないということを強調しています。自宅隔離者に自宅で受験してもらうことを批判する声に、次のような考えが脳裏をよぎりました。「自宅隔離者」も他の人と同じく、自分の人生をかけて勉強に励んてきた人たちです。自ら望んだわけでもないのに、偶然感染者に接触し、行政当局の命令によって自宅に隔離される不便を強いられています。にもかかわらず、自分や家族、周りの人々のために、それを快く受け入れているのです。彼らから受験する機会を奪うことこそ、不当ではないでしょうか。 先日、MERS患者は受け入れないというSMSを送ったソウル医療院の関係者を、直ちに更迭しました。市民の苦しみに背を向ける人は、公職者として資格が足りないと判断したからです。公職者は専門性と能力よりも、人への配慮と愛情を持つことが大事です。共同体精神に基づいた、人間としての最小限の礼儀は必要です。私がソウル市公務員に、常に強調していることでもあります。牧民心書の言葉のように、私とソウル市公務員は、今回のMERS事態を我々の家族のこと、自分のことだと思い、対応に取り組んでいます。 本日の午後からは、医療界との協力をさらに強化していく方針です。7ヵ所の民間病院を含め、20ヵ所の病院と実効性のある対策を推進するための官民合同対策会議を、市庁で開催します。民間企業もMERS対策に積極的に参加しています。本日、ユハン(柳韓)キンバリー社が高齢者のために使い捨てマスク2万枚を、大韓老人会ソウル市連合会に寄付してくださる予定です。 昨日からソウル市人材開発院を隔離施設として利用しています。昨日2名が入所、最大30人を受け入れることができます。ソウル市は、市民の不便を最小限に抑えて生業に専念できるよう、昨日から(6月10日)対策本部の傘下に5つのチーム、27人で構成された「市民不便解消班」を立ち上げました。ここでMERSと関連した全ての苦情を、迅速に処理する予定です。 改めて申し上げます。ソウル市は、市民の皆様が安全な日常生活を営み、生業に専念できるよう最善をつくしています。警戒心は必要ですが、恐怖心は禁物です。普段のように日常生活を送っていただければ、MERS事態は必ずソウル市が収束させます。 ソウル市公務員の皆様にお願い申し上げます。今回のMERSとの戦いは最初から戦略を立てていたり、退路を設けて戦っているわけではないということ、よく認識されているでしょう。1名たりとも、市民の中に患う理由のある人や命を失ってもいい人など、存在はしません。1名残らず、市民がMERSの不安と恐怖に怯えることなく、暮らしの安全と幸せを確保できる日まで、我々の役割と役目は終わりません。ソウル市MERS対策本部長、パク・ウォンスンの役割と役目も終わりません。みんなで一緒に、この危機を乗り越えていきましょう。市民の暮らしと幸せを守りましょう。ありがとうございました。
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市民の安全を守るためには 「遅れた対応」より「過剰な対応」の方がマシです。

MERS対策会議 日付 2015年6月6日 | 場所 ソウル市庁 本日は第60回目のヒョンチュンイル(顕忠日:戦没者追悼の記念日)です。ヒョンチュンウォン(顕忠院)国立墓地で、国家と国民の命と安全を守るために命がけで戦った殉国烈士のことが頭に浮かびました。それと同時に、市民の命と安全を守るため、忠誠を尽くすことを誓いました。 深夜に放送されたMERS関連ニュースを観て、またもやヒヤリとさせられました。ソウルサムスン病院だけで5名の感染が確定されたのです。これほどであれば、非常事態と言えます。私は既に今回の状態を「準戦時状態」とみなし、戦争に備えるような覚悟で対策を講じて、取り組んでいくと申し上げました。ソウル市はこの非常事態に対し、出来る限りの全ての努力を行ってまいります。 ソウル市が市民に向けてMERS関連の発表を行ってから今日で3日目となります。昨日政府当局の公式意見とマスコミの報道を見ると、「真実をめぐる攻防」に発展している気がしましたが、もう一度申し上げます。ソウル市は、市民の命と安全を最優先にしています。中央政府・地方政府、与党・野党、誰もが市民の安全のために力を合わせるべきだと思います。 真実をめぐる攻防では、本質的な問題を把握できません。最も重要なのは、MERSから市民の安全を守ることです。この国民と市民の峻厳な命令の前に、我々はどのような価値も真実も、優先させるつもりはありません。ソウル市はひたすら市民の安全のために最善をつくしていくことを、重ねて申し上げます。 サウジアラビア保健部で、MERS統制業務を担当している保健次官(アブドゥッラー・ビン・アブドゥルアズィー)のご助言を注意深く聞く必要があります。「感染が確定されるまで待つのではなく、感染の疑いがある全ての人々を統制すべきだ」と重ねて強調しました。この言葉を肝に銘じて、対応に取り組んでいく方針です。「疑いは確信より安全だ」という言葉を胸に刻み、対応を講じていきます。市民の安全を守るには、「遅れた対応よりは過剰な対応のほうがマシ」と言われるくらい、頑張っていきます。 ソウル市対策本部の機能強化を図る組織改編に乗り出していますが、ソウル市公務員の役割を超え、外部の民間専門家が参加する官民合同対策班を新しくする予定です。疫学調査機能を強化し、中央政府や自治区との協力を担当する専門チームを立ち上げ、共同実態調査など官民合同体系を強化してまいります。隔離施設を拡充し、専門医療陣を強化、改編していく計画です。ソウル市の行政力を総動員してまいります。 サムスン病院に、もう一度お願い申し上げます。MERSの感染拡大を食い止めるために、情報共有を徹底してください。ソウル市は、協力できることは最大限協力していきたいと思います。 政府に改めてお願いします。もう一度申し上げますが、国家が危機的状況に置かれているときに、中央政府と地方政府の区別など、ないと思います。ソウル市は中央政府に協力し、危機を乗り越えるために最善を尽くすという認識に変わりはありません。情報を共有し合い、ともに対応戦略を立てて対応していけば、これより事態が悪化することはないでしょう。国民と市民の安全を守る上で、大きな力となると思います。私を呼んでいただければ、いつでも駆けつけてまいります。 市民の皆様にお願い申し上げます。ソウル市と当局の対策や措置にご協力ください。多少不都合があっても自分と家族の命と安全、近隣の住民たちの安全のために、自宅隔離要請に積極的にご協力ください。各自衛生管理と感染予防規則を必ず守ってください。 ソウル市職員の皆様にお願い申し上げます。戦場に出る将軍になった気持ちで、我が子を守ろうとする親心で、拡大防止に臨んでください。我々の手に市民の命と安全がかかっていると思い、綿密かつ真剣に取り組んでください。「死即生」の覚悟で、必死に取り組んでいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
SMG 1,348

生態系と共同体の回復に向けた 都市農業のビジョン

第4回ソウル都市農業博覧会開会式(開会の辞) 日付 2015年6月4日 | 場所 ソウル広場 皆様、こんにちは。ソウル特別市長パク・ウォンスンと申します。第4回ソウル都市農業博覧会へお越しの市民の皆様、お会いすることができて嬉しいです。 昔から「農者天下之大本」と言われていますが、私はこれからも農業が私たちの社会の最も重要な産業となると信じています。世界的な環境危機、食糧危機の中で、農業、特に都市農業が新たな未来産業の中心として台頭する日が必ず訪れると思います。そのためソウル市は、都市農業を持続的に支援して投資していますが、ソウル市は2012年に都市農業元年を宣布して以来、都市農業を通じた生態系と共同体回復のために、多くの努力を行っています。特に、去る4月には市民の皆様と一緒にコミュニケーションをとって貴重なアドバイスと意見をいただいて取りまとめ、ソウル都市農業の2段階発展計画を発表しました。 今は多くの市民が家庭菜園で、屋上で、ベランダで、様々な形で都市農業を実践し、その過程で大きな慰めと休息を得ています。 今回の都市農業博覧会は、一緒に生活する中で都市農業をテーマに家庭、学校、会社、村共同体で簡単に実践できる、生活型都市農業に重点を置いて準備してみました。 周りをじっと見てみると、マンションのベランダや台所、学校、会社の屋上など、都市農業を実践できる空間がいたるところに散在しています。このような都心の中の余剰空間を上手く活用した生活の中の家庭菜園作りを通じて、都市農業が私たちの日常として定着し、さらに未来産業としての大きな潜在性をより育てていきたいと思います。 ソウル市は都市農業博覧会を通じて、人と自然が共存する生活の形で、農業の新しいパラダイムを提示しようと思います。今回の博覧会を通じて、今後ソウルを世界的な都市農業特別市としてさらに発展させてまいります。 博覧会開催のために注力してくださったソウル市都市農業人の皆様と、本日お集まりいただいた市民の皆様に深い感謝の言葉を申し上げます。皆様、農業が未来です。農業が経済です。農業が命です。皆様、ソウル市とともに歩んでいただけますよう、お願い申し上げます。ありがとうございました。
SMG 1,085

MERS感染拡大防止対策の本部長として 率先して行動します。

「MERS感染拡大防止に向けたソウル市措置計画」緊急ブリーフィング 日付 2015年6月4日 | 場所 ソウル市庁ブリーフィングルーム まず、このような夜遅い時間に記者の皆様にお集りいただき、大変恐れ入ります。私は今、非常に切羽詰った気持ちでこの場に立っております。ソウル市内で確認されたMERS患者に関する事案が、とても重要で深刻な問題だと判断し、ソウル市は本日の夕方に緊急対策会議を行いました。 その結果についてご報告申し上げます。6月1日ソウル市内で35番目の患者がMERS確定判定を受けました。35番目の患者の場合、地域社会へのMERS拡大に直結するため、ソウル市は4次感染の確率が低いとしても、全ての可能性を考慮して市民の命と安全を守ることが、最優先課題だと認識しております。35番目の患者は14番目の患者と接触した医者で、5月29日から軽微な症状が現れ、5月30日に症状が悪化し始めました。それにもかかわらず、35番目の患者は5月30日、1,565名が集まったケポ(開浦)洞の再建築組合行事に参加したため、この行事に参加した多くの人々がMERSの感染リスクにさらされることになりました。これにつきましては、後程詳しい情報をお伝えします。 この35番目の患者は、2日間多数の場所に出向いたことが確認されました。それは、それだけ感染拡大のリスクが高まったことを意味します。35番目の患者は5月30日になって隔離命令を受け、6月1日MERSと確定されました。 これはMERSの感染防止に係るソウル市の担当公務員が、6月3日午後遅くに開催された保健福祉部主管の対策会議で知り得た情報です。言い換えますと、ソウル市はこのような重要な情報を知らされていませんでした。ソウル市は1,565名、おそらく実際にはこれを上回る数の市民が感染リスクにさらされていると想定しております。その方々にこの事実を知らせ、更なる感染拡大を防止するため、保険福祉部及び疾病管理本部などに事実公表及び対策作りを、今日一日中求め続けました。6月4日午前から保健福祉部の担当局長に電話で連絡をしましたが、つながらず、所管課長及び事務官などに感染事実の公表及び迅速な対策作りを要求しました。 しかし、保健福祉部と疾病管理本部は、35番目の患者についての正確な情報も把握しておらず、それ以降の動線はもちろん、再建築組合行事に参加した1,565名の名簿も確保していませんでした。さらに保健福祉部は、その1,565名を受動監視するという意見をこちらに送ってきました。 ソウル市は、受動監視水準の生ぬるい措置では市民の安全を守ることができないと判断し、参加者名簿を該当組合員から入手しました。ソウル市は感染リスクにさらされた再建築組合員名簿を入手し、即時に保健福祉部と疾病管理本部に提出しました。該当資料の積極的な公表と対策を、もう一度求めました。それ以降、本日の対策会議を経て、ソウル市は率先して行動しなければならないという認識にたどり着きました。 該当事実をご本人に個別通知し、拡大防止のためにそれぞれのご自宅にとどまってもらえるよう求める方針です。この作業は、本日の夕方から取りかかりました。 また、本人も知らないまま感染リスクにさらされた可能性がある一般市民の健康と安全を守るために、35番目の患者の5月30日以降の動線を地図化し、できるだけ早く公表する考えです。これに加えて、自主的な自宅隔離も感染拡大の防止には不十分な措置であるため、ソウル市民の命と安全を守るために、感染の疑いのある1,565名全員に対し、潜伏期の間は外出を強制的に制限する、自宅隔離の実施を検討しています。 これからソウル市は、このような情報をリアルタイムで共有できるようにしてまいります。ソウル市は市民の安全と命、暮らしを守るために、率先して行動してまいります。ソウル市の全ての行政力を総動員し、拡大防止と安全対策に取り組んでいきます。ソウル市は、独自に一層強力な対策を立てていく予定です。この時間以降は、私が直接対策本部長として陣頭指揮を執っていきます。 市民の皆様、何卒ご協力ください。我々には危機的状況下でお互いに力を出し合い、苦境を乗り越えてきた底力があります。MERSが我々の暮らしを脅かしても、心を一つにして力を出し合えば、乗り越えないこともないと私は確信しております。 MERSの急速な感染拡大を防ぎ、危機を切り抜けるために、全員で力を合わせて取り組んでいきましょう。ソウル市も最善を尽くしていくことを、もう一度お約束申し上げます。ありがとうございました。
SMG 1,159

市民の安全と命を 最優先で守ります。

MERS官民合同対策会議 日付 2015年6月3日 | 場所 ソウル市庁映像会議室 MERSの感染拡大により、市民の混乱と不安、恐怖が日増しに高まっています。市民の安全と命を守り、保護すること以上に優先されるべきものはございません。 今はMERSに対する正確な情報を共有し、ともに対応していくことが肝心だと思います。みんなが心を一つにして、苦境を乗り越えていくときだと思います。 ソウル市も政府と連携し、全ての行政力を動員してMERSの感染拡大を防ぎ、MERS患者の治療にも万全を期してまいります。市民の安全と命、暮らしを守ることに、ソウル市の全ての行政力を集中してまいります。このためにソウル市もこれまでの努力を見直し、さらに徹底した対策を講じていきたいと思っています。 現在の対策本部をさらに拡大して、ソウル市の全ての能力を活用し、MERS対策活動を支援してまいります。現在、ソウルにMERSと診断された患者と接触した方々もいます。まずはこのような方々の安全を守り、それ以上感染が広がらないように、万全な対策をとっていきたいと思います。自宅隔離命令を受けた方が、日常生活に不便を感じないようにサポートするとともに、慢性疾患などを患っている高齢者の方は、ご希望があれば、もう少し安全な場所で対応してまいります。健康面だけではなく、隔離生活により所得活動が中断された低所得の市民には、緊急支援を行っていきます。 市民の皆様に必要なMERS予防方法、疑われる症状や検疫所などについての情報提供を図っていきます。相談窓口も拡大してまいります。120タサン(茶山)・コールセンターで、24時間対応可能な相談体制を整備します。ソウル市MERS防疫対策本部の運営を強化し、政府対策本部のホットラインとしっかり連携を取って対応してまいります。熱などの症状が現れ、感染が疑われる場合は、25自治区の保健所で別途の治療を受けられるよう、支援してまいります。 MERSの急速な拡大を防ぐためには、保健当局、医療機関はもちろん、国民とマスコミなど社会構成員の参加や協力が欠かせません。まず、市民の皆様は各自での衛生管理と感染予防規則をしっかり守るようお願いします。 また、隔離命令を受けた方は、拡大防止のために不便を強いられることになりますが、どうぞご理解ください。ソウル市も最大限に配慮し、お互いに信頼関係を築いて市民の不安感を解消する対策を講じていきます。 市民の皆様、我々は危機的状況にあるほど、お互いに力を出し合い、苦境を乗り越えてきた底力と市民力を持っています。MERSの急速な拡大を防ぎ、危機を乗り越えていくために、お互いがお互いの垣根となっていきましょう。ソウル市も最善を尽くしていくことを、再度お約束申し上げます。
SMG 886

電気自動車と言えば 誰でもGバレーを思い浮かべる未来へ

Gバレー電気自動車・エコ特化団地共同実践協約 日付 2015年6月2日 | 場所 ソウル市庁映像会議室 皆様、こんにちは。ソウル特別市長パク・ウォンスンと申します。 ご多忙中にもかかわらずご出席いただいたイ・ソンクロ(九老)区庁長、チャ・ソンスクムチョン(衿川)区庁長、ソウルデジタル産業団地経営者協議会のイ・ヨンジェ会長、韓国デジタル団地企業人連合会のイ・ホソン理事長、G-バレー産業協会のイ・ジェウ会長、グリーン産業都市推進協会のイン・ミョンジン理事長、韓国電気自動車リーダーズ協会のキム・ピルス会長、ウリィ銀行のイ・グヮング頭取に感謝申し上げます。 今、世界都市は地球温暖化とエネルギーの枯渇問題の解決策として、環境にやさしくて高効率な電気自動車の普及に注力しています。このような傾向に足並みを揃えて、ソウル市も2009年から電気自動車の導入を開始し、現在まで電気自動車1,459台と充電器1,057台を普及しました。 さらに、使用者の必要に応じたオーダーメイド型普及モデルの開発を通じて、カーシェアリング、電気タクシー、宅配用電気トラック実証など、様々な電気自動車の普及を進めています。特に、4月から電気自動車575台について市民たちの申請を受けており、最近は電気タクシーも普及を拡大しています。 Gバレーは、韓国初の国家産業団地として、その重要性と象徴性がとても大きいです。ソウル市はこのGバレーに今まで蓄積した全ての電気自動車と充電インフラのノウハウを集約し、協働組合型シェアリングと太陽光充電団地など、電気自動車エコ特化団地を造成していく計画です。こうなれば、電気自動車といえば誰でもGバレーを思い浮かべることになるでしょう。 また、電気自動車エコ特化団地が造成されれば、Gバレーの交通問題を解決して入居企業間のコミュニケーションも円滑にし、産業団地としての地位向上に大きく貢献すると期待しております。 このように良い事業に参加して下さった関係者の皆様に、もう一度心より感謝申し上げます。Gバレーが「デジタル産業団地」という名前の他にも、「電気自動車バレー」という素敵な別称で呼ばれることを期待してみます。ありがとうございました。
SMG 1,596

「グローバルデジタル首都」 ソウルのための2020青写真!

ソウルデジタル基本計画2020公聴会 日付 2015年6月2日 | 場所 ソウル市庁大会議室 皆様、こんにちは。ソウル特別市長のパク・ウォンスンと申します。お忙しい中、ソウル市政に関心を持ってご出席いただいた市民の皆様、そしてソウル市デジタル政策に愛情のこもった関心と助言をしてくださる、情報化戦略委員会とデジタルドクター団諮問委員の皆様に、心より深く感謝申し上げます。 ソウル市はIT分野のグローバルトップ走者として、激変するデジタルパラダイムを急速に読み取り、行政に適用するために絶えず努力しております。その結果、「世界大都市電子政府評価」で2003年から6回連続1位を受賞するなど、世界最高の電子政府都市として国内・外のベンチマークモデルとなっています。 しかし、ここで満足してはいけません。今は新しいデジタル革命、新しいデジタル世界が開かれている、重大な時点であるからです。今や世界は人とモノ、モノとモノ、オンラインとオフラインがネットワークで結ばれ、互いにコミュニケーションする超連結社会(Hyper Connected Society)に突入しています。世界の主要都市は、増加し続ける都市問題の解決に向けて、さらに様々な分野で最新デジタル技術を調和させ繋ぎ合わせる、大胆な試みを行っています。 行政においても、デジタルはこれ以上サポート役だけに留まりません。ソウル市を動かして革新を図る新たな動力として、中心に立っていなければならないのです。 そのためソウル市は、新しいデジタル世界においても「グローバルデジタル首都」を先取りするための、「ソウルデジタル基本計画2020」青写真を作りたいと思います。既存の情報化戦略を凌駕する新しいパラダイムとして、2020年にデジタルによって変化されたソウルの未来の姿を、描いてみたいと思います。 この過程には、必ず市民、専門家、デジタル関連業界、学界など、すべての皆様の参加と協力が必要になります。私は、ソウル市民が世界でデジタルを最も上手く活用する、グローバル「スマート市民」だと自負しています。 スマートソウル市民たちの知見と経験で、デジタルソウルが進むべきビジョンと方向、先端技術をソウル市がどのように受け入れて適用しなければならないのか、市民の暮らしの価値を高め、都市問題を解決できるデジタル活用方案などについて、皆様の愛情に満ちた関心と助言をお願い申し上げます。 今回の公聴会を皮切りに、これからも市民の皆様と持続的にコミュニケーションを取ってまいります。2020年デジタルソウルの青写真、皆様と一緒に作らせて頂きます。ありがとうございました。
SMG 1,148