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[2013] 市長挨拶


子どもたちが安心して給食を食べられるように

安全安心給食食材見守り隊発足式 月日:2013年4月3日 会場:ソウル市庁多目的ホール 「あなたが食事するとき、周りの人も食べているかよく見なさい」。幼い頃、いつも母にこう言われました。それほど豊かな家計ではありませんでしたが、母はいつも周りにお腹を空かせている人はいないか、安心してゆっくり食事できない人はいないかといつも気を配っていました。そうした母の教えが私に無償給食を推進させたのです。 無償給食の施行後、次に心配したのは子どもたちが食べる給食の質でした。安全で栄養価の高い給食を提供することは、児童や保護者のためだけでなく、私たちの未来のために必要な投資なのです。 その投資を保証する方々こそ、ここにいらっしゃる安全安心給食食材見守り隊の皆様です。食の安全を守るために、環境に配慮した食材の生産、供給、流通経路を見守る活動に賛同して下さった保護者と市民団体の皆さんに感謝申し上げます。 ソウル市は、安全で質の高い食材の供給と安全安心給食の拡大に向け、全国で唯一の「広域安全安心給食統合支援センター」を発足しました。ソウル市と市の教育庁、民間団体が共に官民ガバナンス体制を構築し、2013年1月1日から本格的に運営しています。 広域給食支援センターは、学校給食に70%以上供給される食材の流通経路をモニタリングし、生産現場の実状を把握することで安全安心給食を正しく理解し、生産者に配慮してコミュニケーションをとり、コンセンサスの形成に努めてください。 私のあだ名が「几帳面なウォンスン」であることをご存知でしょうか。私以上に細かく、確実に、徹底したモニタリングをお願いします。子どもたちが安心して食べられる給食、安全な給食はまさに皆様にかかっています。よろしくお願いします。ありがとうございました。
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種を蒔く農夫の心で100年後のソウル市を考えます

「ソウル市の未来100年、都市計画基盤づくり」発表 月日:2013年4月1日 会場:ソウル市庁ブリーフィングルーム 本日の記者発表会が、これから先100年を見据えた本格的な議論のスタートになればと願います。「ソウル市の都市計画をどう展開すべきか」という問いかけに対する総合的な回答と省察が盛り込まれています。では、「ソウル市の未来100年、都市計画基盤づくり」を発表します。 都市計画は土地利用に関することだけでありません。福祉や産業、教育、文化といった市政のあらゆる分野を網羅しています。ですから、都市計画は地方自治行政の全てだとも言われます。 本日発表する内容は、主に空間利用の秩序に関することです。過去の都市計画を振り返り、ソウル市の未来をどのように準備していくかに関する内容です。 市長に就任してからこれまで、都市計画に関する様々な問題と葛藤を経験してきました。パイシティ、ニュータウン事業、ファインツリー、そして最近のヨンサン(龍山)開発に至るまで、どれも大きく深く複雑な難題です。こうした敏感な問題と葛藤を解決しようと、ヘリコプターに乗ってソウル市を上空から見下ろし、ハンガン(漢江)の船の上で討論会を行い、専門家とともにハニャン(漢陽)を視察しました。その過程で解決策を見出すための政策熟議を何度も行いました。個別の事案それぞれに複雑に絡み合う複合的な問題がありました。 そうして気づいたことは、根本的に都市計画の哲学と原則に対する韓国社会とソウル市民の合意が必要だということでした。個別事案ごとに原則に即して正常化しつつ、根本的な対策を立てなければなりません。 私は常に「何もしない市長として記憶されたい」と申し上げてきました。すぐに現れる目に見える成果に執着しないという意味です。より根本的に必要なこと、たとえそれが100年かかることであっても、絶対に必要なことなら私たちみんなで、市民が一緒になって黙々と取り組んでいけたら良いと思います。 では、なぜ「都市計画100年」なのでしょうか。一度開発したら後戻りできない「開発の非可逆性」があるからです。一度築いたら100年は続く都市にしたいと思いませんか。100年後のソウル市を考える本日の都市計画は当然のことなのです。 それでは、過去100年間のソウル市の都市計画はどうだったのでしょうか。日本の植民統治下にあった1912年、「京城市区改修計画」という整備計画が発表されました。その恥辱の歴史を乗り越えて、ソウル市はひどい貧困と戦争の廃虚から輝かしい経済成長を成し遂げました。名実共にグローバル都市となりました。また、このような圧縮成長の過程で、都市計画によって住宅や道路、上下水道といった都市インフラが迅速に供給されました。ソウル市の物理的基盤を構築するのに大きく寄与しました。 その一方で残念なことは、これまで私たちが軽視してきた価値です。今ソウルで起きている様々な問題はそこに原因があると思います。つまり、経済社会的インフラは近代化を遂げましたが、都市計画の近代化については議論されることがありませんでした。 空間的には自然環境と景観、歴史文化遺産に対する考慮が不十分で、人という観点では共同体とその中で暮らす人々への配慮が足りませんでした。また、私たちの将来、ソウル市の未来の姿に対する市民の合意、それを後押しする都市計画の枠組みは、ソウル市の成長と足並みを揃えることができませんでした。 では、新しい100年都市計画はどうあるべきでしょうか。基本的には、人の価値を高め、「ソウル市のアイデンティティ」を取り戻さなければなりません。低成長時代の固定化や急速な人口高齢化、1~2人世帯の増加といった様々な社会的ニーズに対応し、気候変動など将来の問題に対応できなければなりません。 例えば、ハンガン(漢江)のほとりで再開発を行う場合は、建物のオーナーの意見だけでなく、漢江の将来の姿やアクセスのしやすさ、スカイラインといった様々な価値を考慮しなければならないということです。そこで、ソウル市は多様な価値を反映させた計画の枠組み、そして市民が参加できる参加の枠組みをつくり、計画の具体的な内容を市民と共につくります。その結果は次の世代が引き続き享受することでしょう。 これは、今回の発表を象徴する絵です。100年都市計画の基盤づくりの中核は、時代が変わっても変わることのない都市計画のプラットホームを構築することです。ソウル市の100年先を準備する計画の枠組みと、市民、専門家、公共が一緒に話し合う場を設けるということです。市民の共感と社会的合意をもとに、原則と基準に従って予測可能な都市管理を実現する、精巧な計画の枠組みをつくり、ソウル市の持続可能な再生と限られた土地資源の積極的な管理を行い、事業を実現することが計画の柱となっています。その内容は、様々な構成員が直接参加する話し合いの場が設けられ、協力的ガバナンスを通じて完成します。 ソウル市のアイデンティティの回復や市民の暮らしの質の向上、地域のバランスのとれた発展、持続可能な発展、都市競争力の強化など、ソウル市が長期的に取り組む目標と価値は、都市計画の枠組みと協力的ガバナンスという都市計画のプラットホームを通じて実現されるでしょう。 そうして都市計画の基盤が強固になれば、ソウル市が目指す多様な価値を、方向性と予測可能性、市民の合意に基づいて実現できると確信します。 では、具体的に何をするのか説明いたします。 まず、市民の合意をもとに、ソウル市の都市計画に関する持続可能な原則と基準を策定します。都市計画憲章や2030都市基本計画、公共寄与原則など、様々な管理計画基準に対する社会の合意を導き出します。その中でも都市計画憲章は、変わることのない、時代を超えたソウル市の価値を反映するものにします。昨年8月から都市計画政策諮問団に憲章分科を新たに設け、憲章制定の必要性や構成形式、盛り込むべき価値などを議論してきました。より具体的な内容は、広範囲な意見の取りまとめと議論を経て完成させてまいります。市民の皆様のご関心とご参加をお願い申し上げます。 「都市計画憲章」が完成すれば、市民がソウル都市計画の哲学と認識を共有することになり、都市管理の予測可能性が高まるでしょう。個別事業は方向性が明確になって事業期間短縮効果があるでしょうし、行政には一貫した意志決定の根拠ができて都市計画の一貫性と連続性が保障されるでしょう。 2030都市基本計画は、ソウル市の最優先の都市空間計画です。多様な人文的・社会的価値を反映させ、市民自らソウル市の未来像を決める最初の計画になります。市民がつくった未来像は、「コミュニケーションと思いやりに満ちた幸せな街ソウル」です。この未来像を実現する中核課題や目標・戦略など計画案6分科において109人の市民、専門家、ソウル市職員が共同で作成中です。5月中にその素案を発表する予定です。 ソウル市都市計画の原則と基準を確立する都市計画憲章の制定及び2030都市基本計画の策定と共に、わかりやすく予測可能な都市計画にすべく、地域別の都市計画を綿密に策定してまいります。 これまでのソウル市の都市計画の枠組みは、人口10万人の都市と大きな違いがありませんでした。 人口1千万人の都市にふさわしい、2~3洞の小生活圏単位まで緻密な都市計画を策定し、漢陽都城の中や漢江の周辺など重要地域については別途の管理計画を策定します。 中でも漢江周辺の管理基本計画は、都市計画政策諮問団が昨年作成した漢江周辺管理の方向性をもとに、漢江周辺全体に対する具体的な管理計画を盛り込み、2015年上半期を目処に完成させます。生活圏計画は、都市基本計画を地域の小生活圏単位まで具体化し、生活密着型の計画課題を示す綿密な管理に向けた新しい都市計画の枠組みです。ソウル市の東北、西北、都心、西南、東南の5つの圏域において、各自治区の計画、その中の2~3洞の小生活圏単位計画から洞管理計画まで緻密な都市計画を策定します。昨年から基礎研究とモデル計画を検討しており、今年下半期から実際に計画策定に着手して2015年末を目処に完成するソウル市の都市計画の枠組みはより一層綿密なものになるでしょう。 参考までに、生活圏計画を実感できるよう作成した数枚の図面をお見せします。この図面は、カンブク(江北)区、ソンブク(城北)区、トボン(道峰)区、ノウォン(蘆原)区の東北4区を例に挙げ、圏域レベルの総合構想図を示しています。この図面は、その圏域のうち城北区のポムン(普門)洞一帯を含む「動線小生活圏」の自治区と住民の意見を表した図面で、次の図面は「動線生活圏」の総合発展構想を示したものです。 原則と基準づくり、計画の枠組みの補強に続き、ソウル市の持続可能な発展に関して申し上げます。これからは、ソウル市の都市管理のパラダイムを物理的環境が中心の開発・整備から、人を中心とする都市再生に転換します。限られた土地資源を体系的に管理し、良い開発を実現していきます。これは低成長の中でも持続可能な都市再生戦略となるでしょう。都市化に関するノウハウがソウル市よりも豊富な英国などの諸都市では、既に80年代以降、単純な「再開発(redevelopment)」に相対する概念として経済的・社会的改善も含む「再生(regeneration)」を目標としてきました。 これからソウル市は、これまでの都市開発・整備の経験と町の共同体など新しい都市管理の方向性を融合させ、ソウル都市再生の目標と推進の方向性を確立してまいります。地域の物理的環境の改善だけでなく、人と共同体に対する配慮を優先させ、地域経済の活力を回復させるなど、地域の統合的な改善を目標とする都市再生戦略を策定・推進してまいります。 ソウル市は開発可能地が枯渇した状態です。限られた土地資源を体系的に管理し、未来の発展を牽引できる適正な用途で開発を実現させることは、未来100年都市計画の中核課題です。各種開発可能地を調査してデータベースを構築し、各用地の特性を生かした開発優先順位を判断していきます。活用方向の設定など土地資源全般に対する体系的な管理を推進します。 これまでの都市開発過程において、公共は民間が提案する事業を検討・審議する許可・認可権者としての限られた役割にとどまっていました。これからは専門家との協業(co-work)、官民協力(partnership)、市民の共感(communication)に基づく公共ディベロッパーとしての役割を果たしてまいります。公共開発センターを新設し、専門組織としての力量を強化したのも同じ理由です。 最後に申し上げたいのは、これらすべてのものを共につくっていこうということです。これまでの都市計画の策定と実現の過程は、政治家、専門家、土地所有者を中心に進められ、市民の共感を得ることができないケースが多くありました。持続可能なソウル市の都市計画実現のためには、全過程において「協力的ガバナンス」の枠組みを構造化することが重要です。政策方向を設定する段階から参加の機会を拡大し、具体的な利害関係がある地域住民はもとより、その影響を受ける周辺地域の近隣住民、さらにはより広い範囲の一般市民に至るまで参加の幅を広げていきます。 今後策定される計画は、基本的に「市民参加型」になるでしょう。私たちは既に最優先の都市計画である都市基本計画を策定する際にも、市民の直接参加によって20年後のソウル市の未来像を描いており、先ほどご説明した綿密なソウル市の各種都市計画も市民と共に策定してまいります。開発事業を推進する際も、専門家フォーラムを通じて妥当性を検討し、政策方向を確立すると同時に、アイディア公募や国際デザインコンペティションも積極的に実施する計画です。 「ソウル市の未来100年、都市計画基盤づくり」の推進スケジュールです。2013年末までに「都市計画憲章」や「2030都市基本計画」などソウル市の都市計画に関する主要な原則と基準を確立します。そして、2015年末までに小生活圏単位まで緻密な都市計画をつくり、漢江周辺と歴史都心の管理基本計画を策定することで綿密な都市計画の枠組みを完成させる予定です。本日は「100年都市計画」と午後に「緑の都市宣言」を発表し、明日は漢江周辺の管理方向、続いて土地資源管理を強化して良い開発を実現する「ソウル市公共開発センター」の本格的な運営及び「2030ソウル都市基本計画(案)」と、計画が相次いで発表される予定です。 尊敬する記者の皆様。今年は過去100年とは異なる新しい100年の都市計画がスタートする元年です。ソウル都市計画における真の近代が始まります。短期的な目に見える成果よりも、種を蒔く農夫の心でソウル市の100年都市計画の基盤を黙々と築いてまいります。 これらの内容は徹底して市民の参加と社会的合意をもとに行います。最後に一番強調したいことは、都市計画に対する市民の皆様のご関心とご参加です。それがあってこそ、ソウル市は「良い都市」にとどまらず、「偉大な都市」になることができます。 
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ソウル市民なら誰でも緑の福祉を享受することができます

「緑の都市宣言」宣言式での挨拶 月日:2013年4月1日 会場:ソウル市庁懇談会場 皆様、こんにちは。ソウル市長のパク・ウォンスン(朴元淳)です。お忙しい中、この場にご参加くださいましてありがとうございます。 こんなに多くの皆様がお集まりになったのを見て、「緑の都市」に対する期待と関心の高さを確認することができ、嬉しく思います。 これまで成長一辺倒で進めてこられたソウル市の公園政策は、公園の拡充に偏ってきました。しかし、私たちは呼吸をし、肌で感じ、行動し、互いに交流する人間なのです。 公園は、私たちの人生において最も美しい瞬間を生み出すことができる場所です。公共の空間であるにもかかわらず、これまで人への思いやりが欠けていた公園に、市民を思う温かい思いやりの気持ちを込めることが重要でしょう。 このような社会的変化を反映させた新しい青写真を描こうと、ソウル型公共造園家グループの専門家と市民約1千人の声を集めた「緑の都市宣言」がまもなく発表されます。春の訪れを迎えるようで心が躍ります。 「緑の都市宣言」には、漢城・百済以降2000年に及ぶ歴史文化都市ソウルの力と、山や川といった自然に育まれた市民の人生を盛り込みました。市民が過ごすすべての場所には青々とした自然があり、誰でも緑の福祉を享受することができるという内容も含まれています。 都市は本来「共有のプラットホーム」です。ソウル市は、自然と歴史文化の力を共有し、みんなで育て、すべての人がその恩恵にあずかる明日に向かって進みます。 ソウル市の新しいビジョンである「緑の都市宣言」を宣言した後は、その内容を実現する具体的な事業計画づくりに取り組んでまいります。 事業計画は、ソウル型公共造園家グループが主導しますが、市民の皆様のいろいろな声を聞いて策定する予定です。 本日、「緑の都市宣言」を策定された公共造園家グループの方々とご参加くださった市民の皆様に深く感謝申し上げます。私はいつも皆様のそばにいます。全力を尽くして取り組んでまいります。どうもありがとうございました。 フェイスブック イム・ヒョンジン 実践・行動する都市計画家を目指す1人として、一つひとつの事業を推進する姿に多くのことを教えられます。益々のご発展を祈ります。 
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管理費バブルはゼロ、寿命は二倍のマンションを建設します

マンション管理革新方案発表 月日:2013年3月12日 会場:ソウル市庁ブリーフィングルーム ソウル市民の皆様、記者の皆様、だいぶ暖かくなりましたね。春はもうそこまできています。本日、私は新たにつくられたソウル市マンション管理革新方案を発表いたします。管理費バブルはゼロ、寿命は二倍にします。市民の皆様にとって春のような知らせになればと思います。今年3月5日、某放送局で報じられたのがソウル市のマンションの現実です。 また、ソウル市の住宅の59%はマンションです。マンション管理を大きく革新できれば、ソウル市がもっと幸せに暮らせる街になると思いませんか。革新方案をつくるために、様々な方法で多くの意見を聞き、資料を分析しました。市民の皆様は管理費の過剰徴収や不透明性、共同体意識の不足などを問題点として指摘してくださいました。 市民から寄せられた意見を整理してみました。入居者代表会議は何をするところなのか分からないとか、古くなった団地は建て替えを願ってメンテナンスをしていないが、施設が老朽化して生活に不便だといった様々な意見がありました。 このように、マンション管理革新方案の柱を定め、四つの推進方向を策定しました。第一に、マンション運営がどのように行われているのか「知って住みます」。第二に、管理費をできるだけ節約し、「倹約して住みます」。第三は、中長期的に、適時に維持修繕をして「長く住みます」。最後に、隣人たちと「共に住みます」です。 第一に、知って住みます 第一、「知って住みます」では、まず入居者代表の責任性を確保すべきであるとともに、情報公開が必要で、公共性を強化しなければなりません。何よりも入居者の参加拡大が欠かせません。まずは、住民を代表する入居者代表会の責任性を高めて不正腐敗をなくします。職務教育と倫理教育の履修を義務づけ、入居者代表会議を公開します。不正腐敗が発生した場合の処罰を強化するのはもちろんです。何よりもマンション管理費の会計科目の標準化が重要です。そして、関連情報の公開を義務づけ、いつでも住民が知り、参加できるようにします。住民から要求があれば、専門家による監査が行えるよう支援し、運営が不条理だと通報があったマンションは職権で調査します。現在、ソウル市のマンションに住む住民の42%は借家人です。マンション管理において、借家人が意志決定の過程に参加できる道を拡大します。 第二に、倹約して住みます 方法さえわかれば倹約して住むことができます。共同契約を活性化させて工事委託費の無駄遣いを減らし、使用料を削減して管理費がかかる項目を単純化します。収益を最大限に増やして、一銭でもマンション管理費を削減しなければなりません。マンション管理費を削減していきます。マンション管理費は、共用管理費と個別使用料に区分されます。資料を分析してマンション・コンサルティングを実際にしたところ、管理費項目ごとに団地によって約2倍~5倍の差があります。住民が参加して管理主体が専門性を発揮すれば、共用管理費を最大で30%削減できます。 そうは言っても、小規模マンションは相対的に管理費の支出が多いでしょう。共同で管理すれば良いのです。技術条件や時期が近い工事や委託サービスを隣の団地と共同で契約し、また必要な物品は共同購入すれば契約単価を下げることができます。共有ネットワークが重要な理由はここにあります。 また、工事委託の過程において価格の水増しや談合が多くあります。契約の過程を公開して談合や密室での取引を撲滅し、住民と専門家が参加する妥当性調査を実施することで無駄遣いを防ぎます。工事委託の履歴を管理することで、費用支出の重複と無駄をなくします。電気やガス、暖房など個別使用料が管理費の半分以上を占めています。これを削減するために、実用的な省エネ実践マニュアルを普及させます。 また、地下駐車場にLEDを設置するなど、高効率器具を使用するよう支援します。また、一部では、使用料を過剰徴収して余剰金を入居者代表会の会食費に使うといった不正事例が起きています。使用料の余剰金が発生しないよう根本から正していきます。 また、時折開催される臨時市場、広告誘致、リサイクル品の売却などで意外に多くの収益が発生しています。収益源を多様化し、発生した収益は管理費の軽減に使うべきです。管理費を軽減させた優秀事例を積極的に発掘し、ソウル市全体のマンションに発信・共有します。 第三に、長く住みます マンション長期修繕計画を綿密に立てて適正な時期に補修すれば、一つのマンション修繕に対する公共支援を拡大し、それに対する認識が改善されれば、そして多様なリフォーム対策を事前に用意しておけば、快適な環境で長く住むことができます。最近はマンションの建て替えに対する期待感から、適切な補修・補強をしない場合が多くあります。そのため、ご覧のように先進国に比べてマンションの寿命が非常に短いです。半分、あるいは三分の二ほどの寿命です。しかも建て替え市場の収益性が悪化しているため、老朽化に伴う安全問題が懸念されている現実です。 長期修繕標準計画書を綿密に作成して普及させます。団地ごとに体系的に策定できるよう支援します。そのためには何よりも修繕関連資料を体系的に管理する必要があります。長期修繕計画がきちんと守られていません。計画の61%だけ賦課し、執行は38%だけという実情です。策定された計画をきちんと守るようにします。適時に補修・補強を忠実に行い、安全で寿命の長いマンションを建設します。専門家と市の職員が合同で実態を点検します。修繕維持に関する公共の支援を拡大し、マンションの修繕維持履歴情報を公開します。維持管理を上手く行っているマンションを評価して認証の対象とし、報奨を与えます。何よりも建設会社の責任を強化し、不良施工をなくすために新築時の耐久年数の基準を設けて基準に適合しているかを検証します。マンションの建て替えが難しくなった場合は、代案としてリフォームに備えなければなりません。そうして快適な住居環境を保全します。 第四に、共に住みます マンション管理への住民参加が拡大し、住民の日常と直結させる必要があります。そうすれば、共に住む方法がつくられていくでしょう。マンションだからこそ共同体を回復することが大変重要です。ソウル市は、マンションを隣人と共に暮らす定住空間とすべく取り組んできました。共同体活性化に向け、2011年から住民主導の公募事業やコミュニティプランナーの配置、優秀事例の発表会などを実施しています。住民同士のコミュニケーションをより一層強化します。エレベーターの中にある掲示板も、挨拶を交わし、情報交換する良い媒体ですね。サンド(上道)洞のあるマンション団地では、もうお互い挨拶を交わしたそうです。省エネのアイディアも共有してください。コミュニティ空間の充実は、小さなことから始まります。 共同体を回復するために、住民の皆さんと共に学習します。基本的に共同体活動は、自分の日常に役立たなければ参加しようと思いません。育児や福祉、食品、ホームサービスなどによってマンション協同組合を活性化すること。一石ニ鳥の効果を上げることも遠い話ではありません。これらすべての方案を成功させるには、各主体間の緊密な協力、何よりも住民の関心と参加が欠かせません。ソウル市は「統合情報広場」を通じて情報を公開・教育するとともに、「共同住宅管理支援センター」を通じて情報公開、教育、監視、牽制を同時に行います。そうして住民の皆様を支援します。情報公開ポータル「ソウル市共同住宅統合情報広場」を3月中に開設・運営します。標準化された292の会計科目別に情報を自動的に関連づけ、財務諸表、工事委託の入札と契約内容、その他においても意志決定とコミュニティ情報を公開することを義務づけます。推進機関として官民ガバナンス形式の「共同住宅管理支援センター」を運営します。同センターは、入居者代表会の教育や統合情報広場の運営といった支援機能や、外部監査、通報・申告・相談、不条理な運営が発生した団地に対する職権調査および行政処分の依頼など、監視・牽制機能を遂行します。 ソウル市は、市民が幸せに暮らせるマンションの建設を目指して取り組んでまいります。管理費バブルはゼロ、寿命は二倍のマンションを建設します。ソウル特別市共同住宅とフェイスブックやソウルマニアのツイッターまでいつでもご意見をお寄せください。アドレスはこちらです。ありがとうございました。 
SMG 1,286

ソウル市民の人生を変える「質の良い雇用」を創出します

2013年ソウル雇用総合計画発表 月日:2013年3月4日 会場:ソウル市庁ブリーフィングルーム ソウル市民の皆様。私は本日、この時代最大の難題を解決するためにこの場に立ちました。世界大恐慌の真っ只中の1932年、米国のルーズベルト大統領は経済を再建して雇用を創出し、貧困と不安の中にある国民を救済する政策を展開しました。その政策名は「忘れられた人々のためのニューディール」でした。ソウル市も失業の苦痛にうめく市民のために雇用総合対策を立てました。 まず、ソウル市の雇用の現状を見てみましょう。ソウル市の昨年の失業率は4.2%でした。体感失業率は11%を超えました。雇用率は59%と、仕事ができる人のほぼ半数が仕事に就けない状態です。 こうした状況から、社会的弱者が参加する公共労働の倍率が平均で3倍となり、ある自治区では100人以下の募集に数百人が応募する事態となりました。 若年層の雇用問題はより一層深刻です。一週間前に大学の卒業式がありました。ソウル市所在の大学を卒業する約9万 2千人のうち、就職できたのは半数に満たない4万 5千人だけです。一番仕事を学べる若い時期の失業は、その後も続く可能性が高いため、将来の社会的負担がそれだけ大きくなることを意味します。 今年は特に、経済成長率が2%台と予想され、雇用率も昨年10月から3カ月連続で減少しています。職がないのは、人生に赤信号がともったことを意味します。経済的な困難はもちろん、健康や教育、文化など各領域で生活の質が低下し、家庭崩壊につながる割合も高くなっています。 雇用は社会的人権であり、雇用こそ最高の福祉である理由がここにあります。ですからソウル市は、市民の暮らしを変える良い雇用を創出してまいります。 ソウル市は今年一年間、昨年よりも8.9%多い4,231億ウォンを投じて21万件の雇用をつくります。まず、公共雇用から革新します。従来の公共雇用予算(2,764億ウォン)の他に予備費210億ウォンを緊急追加投入し、「ソウル型ニューディール雇用」4,002件を提供します。公共雇用は雇用創出と都市サービスの増進という二つの目的を同時に達成しなければなりません。ところが、これまでの公共雇用はというと、一時的に仕事をするだけで、将来は保障されませんでした。単純労働なので技術を身につけることができず、経歴を積むこともできませんでした。目まぐるしく変化する世の中、この時代が必要とする雇用ではなかったのです。 ですから大きく変えました。「ソウル型ニューディール雇用」は、民間企業に就職する際にも経歴となり、市民のリスク要素を取り除き、福祉の死角を解消し、都市の安全に必要な公共雇用を発掘します。 ソウル型ニューディール、新しく生まれた公共雇用が具体的にどのようなものかご説明します。 若者の失業の苦痛を解消する公共雇用が提供されます。将来を担う若者たちは、これまでの基準ではなく未来を見据えて雇用を開拓しなければなりません。これまでの製造業や大企業中心の職業観から抜け出し、新しい経済、新しい雇用をつくるべきです。代表的な若者の公共雇用として「青年革新家」を挙げることができます。青年革新家は、社会的企業、町のコミュニティ、非営利団体で公益的な仕事をします。一人で遊ぶ子どもや帰宅時間の遅い生徒の安全に責任を持つ「登下校安心サポーター」も公共雇用として約200人採用します。 文化や歴史、建築などソウルの膨大な資料を調査して整理する「新択里志事業」でも「青年文化地理学者」という新しい雇用をつくり、若い人材を投入します。乳児を育てる母親や共稼ぎの夫婦に育児情報を提供し、地域の保育所などと連携してサービスを提供する「保育コーディネーター」も採用します。 今年からはもう歩者道ブロックの工事を無分別に行うことはありません。新たな職業が生まれるからです。歩道の舗装状態を調査・点検し、簡単な補修をする「歩道見張り番」 200人を採用し、不要な工事を事前にチェックします。 高齢者や特別な技術を持たない低所得層が参加するという公共雇用の特性から、単純労働や単発雇用が多いのが現実です。この問題の解決に向け、働く人と市民、そして仕事の成果をすべて満足させるシステムを構築します。参加者を対象にした職業訓練と支援を継続的に行い、民間雇用につながる土台にします。長期的・継続的に成果のある分野は市の継続事業に転換し、持続可能な雇用としていきます。 ソウル市の雇用対策のもう一つの軸は民間雇用です。「民間の質の良い職場」に就ける道筋を示します。正確な需要予測により、今後進出できる職業を分析し、現場中心の個々の特性に合わせた雇用教育を通じて就職と起業につながるようにします。 デジタル時代を迎え、民間雇用は今、一大革新を遂げています。労働集約型の第1・2次産業中心だった雇用はいつしか昔の話となり、今は創造知識型雇用が30年以上続く有望な雇用と予測されています。ソウル市はこうした有望な雇用への進出を総合的に支援する26のモデルを通じ、1万 1千人が民間の安定した職場に就けるようにします。 若者を対象にした代表的な雇用は、ソウル市の次世代の収入源と言えるMICE産業の専門家や個性あふれるデザインと職人のクォリティで勝負するシューズデザイナーなどで、そうした雇用に進出できる道筋をつくります。女性には繊細さと親しみやすさを生かす工芸家や結婚移住者の観光通訳ガイド、ユニバーサルデザイナーなど、高齢者には外国人観光客向けの都市民宿、シニア社会貢献リーダーなどの民間雇用に進出できる道筋をつくります。特に社会的弱者を対象に、単純かつ単発の職業教育ではなく、アプリ開発者や愛犬美容専門家など生涯の職業とするための専門的な教育の道筋を示し、雇用につなげていきます。 例えば、第2のジミー・チュウのような世界的シューズデザイナーを夢見る若者は、靴のデザイン・製作の専門教育を受け、オーディション形式の作品発表コンテストに参加できるようにします。大会入賞者には靴メーカーに就職できる機会を提供し、最大で3年間企業で働きながらハンドメイドの靴職人からマンツーマンで教育を受けられるようソウル市が支援します。起業を望む人には、投資・販路開拓の支援により安定的に起業できるようサポートし、5年以上の経歴を持つ人の中から専門家の審査を経てソウル市が準職人の認証を与え、継続的な支援や個人ブランドの立ち上げ、海外博覧会への参加などを支援します。 そのために、まず職業訓練のシステムを社会のトレンドに合わせて変えました。スタジオスクールや小規模集中教育を導入して企業のニーズに即した教育を実施し、履修後直ちに企業に投入できる、実際に企業が必要とする人材を育てるのです。 起業支援を拡大し、活発な起業の雰囲気をつくります。ソウル市は昨年よりも1.7倍多い2,770チームを選抜し、集中的に起業インキュベーションを実施します。起業初期だけでなく起業から3年経過して安定期に入るまで、仮に失敗しても教育・コンサルティングなどを通じて再起を支えるなど、開業初期、跳躍期、安定期の各段階ごとの支援を拡大します。 これからは雇用に対する発想を根本的に変えなければなりません。私は市長になる前に『世の中を変える千の職業』という本を出し、新しい発想による雇用を提案しました。雇用に対する新しい認識で社会的価値を実現する代案的雇用4,460件を発掘します。ソウル市は、公共分野や大企業だけを好む視野の狭い職業観による失敗を減らし、社会的価値を実現する持続可能な雇用創出を目指します。 協同組合のエコシステムを構築し、社会的企業の各成長段階に合わせた支援を行い、町の企業を各段階ごとに育成することで価値のある持続可能な雇用を創出します。 ただ今ご説明した公共雇用の提供や民間雇用に進むための支援といった財政支援による雇用事業の他にも、5兆6千億ウォンに上る公共工事の発注や3兆6千億ウォンに上る公共購買、6兆ウォンに上る福祉予算などを執行する際も、雇用を最も重要な判断基準とします。 ソウル市は、すべての事業計画を策定する際に、雇用創出の規模と内訳、直接か派生か、関連分野における雇用創出を分析し、これを政策決定の判断基準とする雇用創出影響評価を義務づけます。民間企業と契約する際は、雇用を多く創出した企業を優遇します。また、公共購買の際も、社会的配慮企業の製品を優先的に購入し、購買を通じて雇用創出を後押しします。 他にも、雇用の質を改善して良い職場をつくります。引き続き非正規雇用を正規雇用に転換し、弱い立場にいる労働者の福祉増進に向け、労働監督システムの構築と被害者の権利救済を行います。5月には労働権利宣言を、7月には労働権保護条例を制定する計画です。 雇用創出は容易ではありません。しかし、挑戦します。市民の苦痛と不安を払拭する雇用政策を示します。 本日の記者説明会から始まるソウル市の雇用対策は「To Be Continued」です。本日からソウル市のすべての政策は雇用が最優先です。 このように、今年の雇用政策がひと目でわかります。ソウル市の雇用対策がひと目でわかるようにしました。 2013年は4,231億ウォンの予算を投じ、20万9,080件の雇用創出を目標に取り組みます。 第一に、現在苦しんでいる市民のための公共雇用に9万3,928件。今年新設したソウル型ニューディールや公共部門採用、公共労働型、福祉文化サービスなどで公共雇用を提供します。 第二に、民間雇用の就職・起業支援に11万5152件。今年新設した民間雇用プロセスや社会的経済雇用、職業訓練、起業支援などを通じ、民間雇用市場への進出を支援します。 そして直接的な財政支援による雇用事業の他にも、雇用拡大に向けた基盤づくりや雇用を後押しする公共購買、雇用影響評価、雇用拡大に向けた官民協力、新しい雇用領域の発掘、良い職場づくりといった雇用の基盤となる政策を通じて雇用創出の基盤を構築する計画です。 
SMG 1,584

「生きる喜びを感じるソウル」に向かって、大きな歩みが始まりました。

希望ソウル政策博覧会白書発刊の辞 月日:2013年2月28日 昨年秋のソウル広場の様子が忘れられません。ソウルが「生きる喜びを感じる都市」に変化することができるという確信を持てたためです。ソウル市長に当選して「市民が市長です」というスローガンを掲げました。市民であれば誰もが願うことを成し遂げることができるソウルをつくりたいと思ったからです。常に市民の立場で、市民の願いを実現するために努力しました。「うまくやっているか」いつも自らに尋ねます。しかし、ずっと気がかりでした。市民の話を直接聞きたかったのです。うまくやっているのか、何を補うべきか知りたいと思いました。 スウェーデン東南のゴットランド(Gotland)島の浜辺の休養地ヴィスビュー(Visby)で開かれるアルメダレン週間(Almedalen Week)という少し変わった政治イベントが思い出されました。政治家たちのロックコンサートとも呼ばれるアルメダレン政治週間では、多様な主題や課題を中心に400個を超える多彩なカンファレンスが開かれます。有名な政治家はもちろん、労働組合と市民団体、個人も誰でも参加して同等な立場で自分の意見を明らかにして討論できます。少数の意見も同じく尊重され、お互いに意見を傾聴する「アルメダレン政治週間」イベントをうらやましく思いました。 政治家と労働組合、市民社会団体とメディア、そして個人が隔たりなく接して対話していました。政治的ビジョンをめぐって繰り広げる自由な対話と水平的な討論の場こそが、スウェーデンが国家の生産性と競争力を維持し、福祉国家として発展を続ける力の根源です。 2012希望ソウル政策博覧会は、ソウル版アルメダレン政治週間に向かう第一歩です。ソウルが、ひいては大韓民国がスウェーデンよりもっと暮らしやすい都市になり、もっと暮らしやすい国へと向かう礎になることを希望します。10月13日の朝から夕方まで政策の共有、疎通、政策参加という三つ主題のもとで進行する行事を直接見て回り、希望は確信に変わりました。41団体と約2万6000人の市民たちがソウルの現在と未来を共に討論し、意見を出してくださいました。初めての試みでしたが、少なからぬ参加者の数に驚き、市民が発表した政策アイディアに感激しました。ソウル市の室・本部・局長が1対1で直接市民の言葉を聞く市民政策アイディアマーケットを通じて、市民でなくては考えにくい政策を268件も聴取できました。「バスカードの残額不足時に案内するコメントを改善しよう」という提案をはじめとして、「道路の木と木の間に緑の空間をつくろう」など、市民たちにいただいた政策アイディアは、皆が幸せなソウルをつくっていく希望の種です。この種が大きな木に育ち、より多くの実を結べるようにする上でも、市民の言葉を傾聴します。 「重くない、楽しい、もはやこれ以上必要なものはない」。2012年希望ソウル政策博覧会に参加した市民(@mondrian_k)の感想です。そうです。幸せなソウルをつくっていくことは楽しいことです。決して重いはずがありません。もう第一歩を踏み出しました。より多くの市民が参加することができるように、もっと大きなイベントを開きます。市民が直接ソウル市の政策をつくってください。3カ月の準備過程と1泊2日に及ぶ政策博覧会の全過程を一冊の本に編集して出すのも、よかったことは発展させ、できなかったことは反省して、さらに発展した政策博覧会を開きたいという願いが込められています。2013年にも続く希望ソウル政策博覧会により多くの関心を持ってください。希望ソウル政策博覧会がスウェーデンのアルメダルレン政治週間イベントと並ぶほどに発展すれば、ソウルの発展もそれだけ早くなるでしょう。市民が市長です。  
SMG 1,550

皆さんの犠牲により大韓民国に平和と発展がありました

ソウル市在郷軍人会定期総会 月日:2013年2月27日 会場:国防会館 シン・サンテ会長とご来賓の皆様の郷軍の服がとてもすてきですね。色も紺色と灰色で組み合わせがきれいです。大変うらやましいですし、次に来る時は私も一度その服を着てきたいと思います。 第54回ソウル市在郷軍人会の定期総会を迎え、この場に参加してくださったソウル市在郷軍人会のシン・サンテ会長と会員の皆さん、そしてご来賓の方々には第54回ソウル市在郷軍人会定期総会にお集まりいただき、大変嬉しく思います。この場には特に軍人会長であるパク・セファン会長、またソウル報勲庁のチェ・ワングン庁長がいらしています。また、さきほどご挨拶しましたが、ソウル市の市会議員が大勢いらしています。皆さん、拍手をお送りください。 私が在郷軍人会のために何かしようとすれば、市議会からここに印鑑を押してもらわなくてはいけません。ですから、今日このようにしてくださったので、さきほど会長がおっしゃったことを私が実行することができました。そのような意味で感謝の意を伝えたいと思います。また、今日、安保関連の功績により表彰を受けられた皆さんにもお祝い申し上げます。 最近、いつにもまして安保の重要性が浮上しています。北朝鮮は先日、3回目の核実験に踏み切りました。全世界が注視して反対したにもかかわらず、このように強行して4回目、5回目の核実験またはミサイル発射に言及している状態です。私は北朝鮮がこのような挑発行為を直ちに中断することを促します。「朝鮮半島ではどんなことがあっても核を容認してはならない」。私はそのように信じています。 安保は、民生と経済活性化のための前提条件です。わずか40キロの距離にあるソウルの立場で、また、1千万人が暮らすこのソウルで、私は核と北朝鮮のいかなる挑発も私たちは容認してはならず、それに対して報復できる万全の体制を整えていなければならないと考えます。 ソウル市では前回の核実験があってから、万一の事態に備えて危機対応班を24時間運営しています。また、国家の重要施設と民防衛態勢を強化するなど、首都防衛司令部と共に様々な関連機関との連絡体系を維持し、ソウル市民の安全をしっかり守っています。 在郷軍人会会員の皆さん、私は昨年の韓国殉国烈士の日に、国のために命を捧げられた、献身された朝鮮戦争に参戦した勇士、ベトナム戦争に参戦した勇士、枯れ葉剤被害者の皆さんの家庭を訪問し、心から本当に申し訳なく思いました。 特に、ベトナム戦に参戦した勇士カン・ムング先生を訪ねました。胸の痛む暮らしをされていました。屋根裏部屋で家族もなく生計を心配しておられました。ソウル市民の一人として、大韓民国国民の一人として、限りなく申し訳なく思いました。 私が英国で留学をした時に見たのは、在郷軍人のために地域ごとに、町内ごとに郷軍クラブをつくり、地域住民たちがいつもこの方々に感謝する心を持てるように運営するのを見たことがあります。アメリカの場合は、Veterans、在郷軍人の日もつくり、全てを統合する手厚い待遇をしていて本当に印象的でした。 戦争を経験し、今でもこのような危険が迫る状況の中で、私は在郷軍人である皆さんの価値は英国やアメリカと比べて決して低くないのに、良い待遇を受けられずにいることを恥ずかしく思います。 そのため、私はその後に多くの報勲団体の事務室を一つ一つ訪問した後に、今年8.15光復節の前後に「ソウル市報勲総合政策」を発表しました。私は報勲家族の経済的政策はもちろんのこと、医療、賃貸住宅、文化生活を支援する総合的な政策をつくりました。何よりも報勲家族が本当に私たちの社会で誇らしく自尊心を持って生きていける待遇が必要ではないかと考えました。 もちろんこれまで報勲政策は中央政府が責任を担ってきました。ソウル市は補助にとどまっていました。しかし、青春を捧げて国を守り、身と心を捧げて、そしてこのように苦労して暮らす皆さんをソウル市が傍観することはできないと考えました。 皆さんの存在はまさに大韓民国でいらっしゃいます。また、皆さんの犠牲と献身がなかったら、今日の大韓民国の平和と発展はなかったでしょう。ソウル市は報勲家族の皆さんを忘れずに、その方々の名誉を守ることをこれから先頭に立ってやっていきます。 また、ソウル市在郷軍人会は市民の安保意識を高めるために多くの努力をしてきました。さきほど会長がおっしゃったように、1年に約2000人程度の青少年が過去の辛い歴史を忘れないように安保の現場を体験してみることはとても重要なことだと考えています。 それで今年、私たちは前年より7000万ウォン増額して2億2000万ウォンの事業費を支援いたしました。さきほどおっしゃったように老朽化した郷軍会館を現代式に改修・補修できるように予算も配分しました。 実はソウル市議会の協力を受け、また、シン・サンテ会長が提案をしました。シン・サンテ会長に拍手をお願いします。 これからは私たちは在郷軍人の皆さんと共にソウル市の安保のために、ソウル市の平和のために一緒に取り組みます。 皆さんのご健勝を祈ります。ありがとうございました。  
SMG 1,570

お互いが支え合う幸せな都市、ソウル

優秀地域事例集発刊の辞 月日:2013年2月21日 親愛なるソウル市民の皆さん、こんにちは。ソウル市長パク・ウォンスンです。皆さんと視線を合わせてご挨拶するのは難しくても、私たちはソウルという一つの共同体の中で生きている仲の良い隣人ですので、嬉しい思いでご挨拶いたします。 皆さんはいつ一番幸せを感じますか?おそらくそれが何であれ、いつであれ、愛する人と一緒に過ごす時に一番幸せではないかと思います。私たちは人間関係の中で人生の重要な意味を発見することが多いからです。 ソウル市の地域共同体事業は、その心から始まりました。人生においてしばしば会う人々、その人々の名前は隣人です。その隣人との関係が少しでも回復すれば、一緒に共通の関心を持ったり、共に体験する問題を認識したりすることができます。共同の力で関心を育て、地域の知恵で問題を解消する地域、その地域が与える人生の満足度と安定感はどれほど大きくて幸せなことでしょうか。 地域は人と人の絆で満たされた宇宙です。したがって、ソウル市の地域共同体事業は空間と絆を支援する事業で形成されています。住民たちが会って様々な活動を始めることができる地域の集まりの空間を用意する一方で、そこを中心にした空間で展開される様々な活動を支援することです。良い食材を探し、一緒に子どもを育て、町のニュースを伝えるメディアを学んで地域情報誌や放送番組をつくり、若者と大人、子どもとお年寄りが共に楽しむ小規模の地域のお祭りをつくり出すことも、全て地域共同体の仕事です。周りの隣人を支えることや地域の安全はその中で自然になされます。 ソウル市の地域共同体事業は1年と少しが過ぎました。しかし、地域は「早く」ではなく「ゆっくり」です。一人ではなく「一緒に」、競争ではなく「共生」です。「事業」ではない「生活」なのです。そのため、ソウル市がこの1年間、地域共同体事業で多くのことを成し遂げたということはできません。そのようにしませんでしたし、これからもそのようにしないでしょう。 ただ、過去1年間、地域共同体という名前で撒いた種がアスファルトとセメントを突き抜けて、土の中に根をおろし、少しずつ薄緑の希望の新芽が出てきているという話をしたいのです。まさにこの本の中にその新芽が含まれています。 この本に盛り込んだ事例の一つ一つは全て、住民たちが隣人と共に幸せに暮らすために、目を合わせて、挨拶をして、手を差し出して、一カ所に座っておしゃべりをして、より良い明日を悩みながら考えた旅程が含まれています。彼らが育てた小さい芽と残念にも大きくならなかった弱い葉に対する物語もあります。 この本には、住民自らが地域のお祭りとフリーマーケットを開き、初伏やキムチの漬込みの時は皆で集まって食事をつくり、分け合って食べ、住民の合唱団も運営するマンションが登場します。自分の子どもだけでなく周りの子どもたちと一緒に大きく成長することを願って「町の図書館」と「町の学校」をつくった人々がいます。共同育児から始まって町のカフェをつくり、才能を持ち寄り、立派な町の芸術家になった人々もいます。それだけではありません。ゴミの山を共同農園に変えて町の持つ力と情を発見した人々もいます。個性豊かな若者たちは、彼らならではのやり方で地域共同体をつくり上げています。過去には考えられなかった1人世帯を中心とするニーズを発見してそれに応えながら動く地域共同体だと言えます。40を超える多様なソウルの町の事例を全て言及できないのが残念です。 地域共同体は難しいという見方もありました。可能だろうかと懐疑的な声もありました。しかし、地域は既に市民たちがつくっておられました。ソウル市の地域共同体事業は、始まったばかりの地域共同体が青々とした葉をつけた木となり、地域という森をなすことができるように、より良い土壌と太陽の光と肥料を提供する支援事業であるだけです。 この本に出てきた多様な地域共同体の住民の皆さんに感謝とご挨拶を伝えます。ありがとうございます。容易ではない道の第一歩を踏み出されましたので、今後は手を握ってもっと歩けるようにソウル市がより一層努力します。そしてずいぶん前から一心にソウルの共同体を回復するために取り組まれてきた全ての方にも深い感謝と尊敬のご挨拶を伝えます。ソウルの地域共同体の回復は、皆さんの力で可能になりました。 そして親愛なるソウル市民の皆さん、皆さんと共に町を語ることができて嬉しいです。私たちはお互いが支え合う都市、その品格ある幸福を共につくっています。 ありがとうございました。 
SMG 1,563

お互いがお互いの栄養と力と夢になる都市

ソウル市協同組合活性化基本計画発表 月日:2013年2月13日 会場:ソウル市庁ブリーフィングルーム 1人1票の民主的運営と共同体的価値を追求するのが協同組合です。ソウル市民の誰もが一つ以上の協同組合に加入し、協同組合が日常化される「協同組合都市ソウル」をつくるためのソウル市協同組合活性化基本計画を発表します。 ソウルで暮らすのは、容易なことではないでしょう?ソウル市民の暮らしを見てみましょう。2000年には上位・下位20%の1人当たり所得金額の差は21.2倍、9年後の2009年には何と45.4倍になりました。格差が2倍以上になったのです。2000年に71%だった中間所得層は2011年には64%に減少し、低所得層は9%から12%に増えました。1人世帯は10年間に約2倍に増え、1995年に32.8%あった戸建て住宅生活者は2010年に16.2%まで減少しました。このように二極化が拡大し、中間所得層が崩壊する間に共同体は解体し、社会のセーフティネットも弱まっていきました。 ソウルで安らかに末永く良い暮らしをするためには、このような社会の不安と困難をまず解決しなくてはなりません。 そこでソウル市が乗り出しました。今こそ、互恵と協力の協同組合が必要な時です。協同組合は共同体を回復し、社会構成員間の信頼を高め、生きた社会のセーフティネットを構築するでしょう。 協同組合、皆さんもよくご存じでしょう?協同組合は事業です。共同の目的を持つ5人以上が集まって組織した事業体ですね。ただし、協同組合は1人1票を基盤とした民主的な意志決定が可能な事業体で、組合員の権益の向上に大きな意味を置いています。また、地域社会の持続可能な発展にも寄与する、言葉の通り良い組織です。 私たちの近くにも既に協同組合が多いです。最近町のあちこちで見かける「ハンサルリム(共同生活)」「ソウル牛乳協同組合」も皆さんよく知っていると思います。外国にも有名な協同組合があります。私たちがスーパーでしばしば買って飲むサンキスト。そして名門サッカーチームのスペインFCバルセロナも協同組合です。 皆さん、イタリアのボローニャをご存知でしょう?1950年代までは貧しかった所です。イタリアのエミリアロマーニャ州の首都です。ボローニャ市は現在1人当たり所得が4万ドルで、イタリア全体の平均の2倍に達する豊かな都市になりました。 こうした経済的成果の原動力がまさに協同組合でした。ボローニャ市の人口42万人に対して協同組合が何と400以上、そしてこの協同組合がボローニャ全体の経済で45%の割合を占めるほど、大きな影響力を持っています。失業率もイタリア全体の失業率である10.6%に比べてはるかに低い6.4%です。 ボローニャ市が示しているように、協同組合は社会問題と経済問題はもちろん失業率も解決できる重要な鍵です。資本中心から人間中心へ、競争から協同へ、また、個人から共同体へと方向を転換した協同組合。この協同組合は格差問題を解決して経済民主化を実現し、自営業の没落を防いで持続可能な安定した雇用をつくり出します。 それだけではありません。崩壊した地域共同体と脆弱な社会セーフティネットを、地域社会が基盤となる充実したセーフティネットに変貌させることもできます。何より協同組合が良い組織である最も大きな理由は、まさに持続可能で安定した雇用の創出に寄与するということです。経済危機が訪れても解雇は自制し、賃金を減らしてでも雇用は維持しています。 協同組合、例を挙げて説明してみましょう。最近は共稼ぎの夫婦が本当に多いですね。家の近くに保育園が多いように見えますが、信頼して預けられる保育園はなかなか見つからないのが実状です。忘れる頃に聞こえてくる悪いニュースにお母さん方の心配は増しています。しかし、共同育児協同組合を設立すれば、親が保育に直接参加して衛生・安定などの問題を解決できます。また、何より競争的な養育環境による親子の精神的ストレスを減らし、家族の絆を強くし、子どもたちに友達と兄弟をプレゼントすることができます。子どもたちがのびのびと育つことができる環境が整えられるのです。 非正規職協同組合はどうでしょうか?清掃、警備、建設労働者などの臨時・日雇い職とクィックサービス、代行運転、家庭教師といった非正規職労働者は、低賃金、長時間労働、不安定な雇用、社会保険加入率の低さといった様々な理由から、常に不安で、また厳しい状況にあります。しかし、例えばクィックサービスのドライバーたちが職員協同組合を設立すれば、基本運営費を共同で負担して高い手数料率を減らすことができ、努力した分収益が増えるのはもちろん雇用と労働条件を自ら決めてオーナーシップとプライドを持って働けるようになります。 ソウル市はこのような協同組合を今後10年間で8000個に拡大して、経済規模を地域内総生産(GRDP)の5%に相当する14兆3700億ウォンに増やす計画です。 ソウル市は共に築き共に享受する希望のソウルをつくるため、「協同組合都市ソウル」をビジョンとして市民の誰もが一つ以上の協同組合に加入し、協同組合が日常化されるソウルを目標として決めました。この目標とビジョンを達成するため、ソウル市は自らの声と権益を生かせる協同組合を設立したいと思う市民を積極的かつきめ細かく支援します。対象ごとに各段階に合わせた教育を実施し、協同組合総合支援センターと社会的企業開発センターを運営することで、協同組合とは何か、また、協同組合をどのように設立して運営するのか、AからZまで支援します。 最も基礎的で重要な、対象ごとの各段階に合わせた教育を実施します。一般市民には協同組合に対する基礎教育を、また、組合員と協同組合の役職員には役員の責任、組織活動ノウハウなどの教育を実施し、実際に設立を計画している市民に対して、法制度から設立申告書類の作成法まで協同組合の全分野にわたる起業教育も実施します。ソウル市が今年5月から運営予定の「協同組合総合支援センター」を訪問すれば、相談、教育、コンサルティングをワンストップで解決できます。総合支援センターでは協同組合に対する基本相談から設立意志を持つ市民のための多様な教育、そして会計、税務、法律などに関する専門家コンサルティングも支援します。このような「協同組合総合支援センター」は昨年11月からソウル市内の4圏域で運営中の「協同組合相談センター」の機能を強化して開所する予定です。 「協同組合相談センター」に11月から2月1日まで入ってきた相談は何と2750件以上に達します。市民の関心が高かっただけに、多様でクリエーティブな相談が相次ぎました。ソンス(聖水)洞の手製靴、古物商、そして癌患者の集いもありました。別名クィックサービスと呼ばれるクイックライダー、そしてホームレスを対象とする人文学教室卒業生による協同組合もありました。2月末に開所する「社会的企業支援センター」でも協同組合に対する教育と事業を支援する計画です。ここではコンソーシアム事業も支援し、ソーシャルフランチャイズモデル開発事業も推進します。 協同組合の成長と活性化の基盤になる生態系もつくります。そのために協同組合活性化条例の改正、資本調達基盤の構築、公共調達市場への参加活性化およびサービス委託、連合会の力量強化支援などを拡大します。 まず「協同組合活性化条例」を制定して制度基盤をつくります。この条例は「協同組合都市ソウル」を推進する制度的な根拠であり、多様な社会的経済組織が参加する連帯と共感形成の機会として活用されるものと期待しています。社会投資基金の内部基金という形で「協同組合基金」も立ち上げます。この基金は協同組合を設立しようと思う皆さんに長期低利でお貸しする計画です。また、協同組合を社会的企業に含めて公共購買を重点管理します。公共調達市場に参加することで活性化を図り、公共サービス協同組合の民間委託も推進します。民間の力量強化と協同組合の連帯を促進し、自活力を高めるために協同組合連合会も支援します。これは協同組合を活性化するためにも必ず必要です。共同事業の支援はもちろん、事務室・研修室の賃貸保証金、事務局運営費の一部支援、教育・コンサルティング事業も連携して推進します。ソウル市と自治区の地域連合会に対するガバナンス機構への参加も保障します。 7大戦略分野の協同組合は重点的に支援し、成功モデルを可視化します。格差を解消し、社会のセーフティネットを強化して社会問題の解決に役立つ公共的な性格が強い7大戦略分野は、△共同育児△ケア△保健医療△住宅△伝統商人・小商工人△ベビーブーマー△非正規職労働者です。 ソウル市はこれら7大戦略分野の協同組合を設立する際に、最初の段階である分野別ビジネスモデル開発を支援し、実際に協同組合を設立する時点では最大1億ウォンの空間支援、そして2年間で最大8千万ウォンの事業費を支援します。また、相談と教育、コンサルティングを優先支援し、ソウル市の政策とも積極的な連携を図ります。 一旦設立した後も安定した協同組合運営が可能なように広報体制に戦略的に力量を集中させます。 まず、協同組合情報ポータルを運営します。国内外の協同組合に関する総合情報を提供し、資料室として機能するこのポータルサイトは、社会的経済に詳しいコラムニストが持続的に記事と情報を掲載する予定です。市民に多くの情報とアイディアを提供することになるでしょう。 博覧会も開催します。10月開催予定の「社会的経済博覧会」は、国内の協同組合が国際機関や外国の都市と社会的経済ネットワークを構築できるように企画しています。この中で、多く方が社会的経済のビジョンと経験を共有し、グローバルな社会的経済の連帯を結ぶことができるでしょう。 ソウル市は4月に、対象ごとに合わせた教育プログラムを始めとして、センター設立、戦略分野ビジネスモデルの開発など、様々な協同組合支援策を稼動していきます。 5人以上集まれば容易に設立できる協同組合、ソウル市が全ての手続きを助けます。 お互いがお互いの糧と力と夢になる都市。 協同組合都市ソウル、難しくありません。 市民の皆さんがおられて、ソウル市があるのですから。ありがとうございました。
SMG 1,445

ソウル市中小流通物流センターこそ庶民経済活性化の中心

「ソウル市中小流通物流センター」オープンセレモニーでの挨拶 月日:2013年2月7日 会場:ソウル市中小流通物流センター 今日はとても寒いですね。冬将軍が意地悪をしているようです。それにもかかわらず、この場にご参加くださったソウル地方中小企業庁のキム・ヒョンホソウル庁長、ソウル市議会財政経済委員会のキム・インホ委員長、市会議議員の皆様、中小企業中央会のキム・ギムン会長、ソウル商人連合会のチン・ビョンホ会長、韓国中小企業学会のイム・チェウン会長ほか業界関係者の皆様に感謝申し上げます。 本日はソウル市中小流通物流センターがオープンする大変意義深い日です。心からお祝い申し上げます。ソウル市中小流通物流センターは、大手流通企業が無慈悲にも路地商圏に進出したことにより困難に直面しているソウル市内の零細商人のために、流通段階を減らして物流コストを削減しようと設置された施設です。 現在、ソウル市には117万人の自営業者がいて、それはおよそソウル市民の10人に1人に相当する数です。ですから、その方々に隣近所や親戚がいることを考えると、その方々が笑顔にならなければソウル市は笑顔にならないということです。 ところが現実はどうでしょうか。足を踏み入れれば、心も買い物かごも温かくなった在来市場が急激に姿を消し、多くの人の家計が厳しい状況に立たされています。 そんなときに、零細商人を支援するために建設された中小流通物流センターがオープンするという知らせは本当に嬉しく、励まされます。同センターを利用すれば、路地裏にある小規模店舗は平均10%程度商品を安く購入できますので、これが小商工人の経営改善に大きく役立つのではと期待しています。 ソウル市は本日オープンする中小流通物流センターの成果を分析し、ソウル市内のすべてのスーパーと市場の店舗が希望すれば支援を受けられるよう、東北圏と西北圏の2カ所にさらに同センターを設置する計画です。 ソウル市中小流通物流センターが庶民経済活性化の中心となるよう、ソウル市は支援を惜しまないことを約束します。 「ソウル地域スーパー協同組合協会」が誇りと使命感を持ってソウル市の小商工人の心強い支えとなってくださると信じています。 改めて、ソウル市中小流通物流センターのオープンを心からお祝い申し上げます。ありがとうございました。 
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お年寄りはみんな私たちみんなのお年寄り

「ソウル人生二毛作支援センター」オープンセレモニーでの挨拶 月日:2013年2月4日 会場:ソウル人生二毛作支援センター 「ソウル人生二毛作支援センター」がオープンし、大変嬉しく思います。本日のオープンに至るまで多くの方に多大なご支援を頂きました。特にこの場にご出席の大韓老人会ソウル市連合会のファン・インハン会長、ソウル特別市高齢者名誉副市長のパク・ジョンファさん、ソウル特別市議会のキム・キオク保健福祉委員長、公務員年金公団のアン・ヤンホ理事長、韓国老人人材開発院のパク・ヨンジュ院長をはじめとするご来賓の皆様に感謝申し上げます。また、「人生二毛作支援センター」設立のために書籍や備品を寄付して下さった方々にも深く感謝申し上げます。 医療技術の発達によって長生きできるようになったのは、人類に与えられた祝福であることには間違いありません。しかし、将来に向けて万全の準備をしておかなければ、どうしても不安になってしまいます。 ソウル市で暮らす高齢者は110万人と、ソウル市の人口全体の10.8%に上ります。特に、いわゆるベビーブーマー世代の引退が本格的に始まる2011年からは、それを踏まえた総合的な高齢者福祉対策が必要になります。私もベビーブーマー世代です。私の友人たち、そして私より年上の兄や姉の世代をよく知っています。彼らはブレーキのない列車のような人生を生きてきました。貧しい国に生まれ、経済成長の主役として一生懸命前を向いて突っ走ってきました。そんな人々が、まだ仕事ができて、したいこともたくさんあるのに引退しなくてはならないとは。 そんな方々を教育して組織化し、社会的な仕事ができるようにすることが第一段階の課題であると考えます。それが私が希望製作所で開いた「幸福設計アカデミー」ですが、特に高所得の専門職の高齢者が社会に貢献する機会ができたと大変満足されていました。また、彼らは起業する能力があるので、協同組合や社会的企業などにも積極的に参加され、若い起業家の相談役にもなってくれました。若々しい高齢者の経験と情熱を「ソウル人生二毛作支援センター」で生かせるよう全力を尽くして取り組んでまいります。 また、「ソウル人生二毛作支援センター」を通じて多くの高齢者雇用を創出します。敬老堂コーディネーターや運動治療専門家など、高齢者ならではの新たな職場をつくり、これを育成する教育を積極的に支援してまいります。 ソウル市は、「ソウル人生二毛作支援センター」を拡大します。25の自治区を5地域に分け、年内にこの「ソウル人生二毛作支援センター」を含め計5カ所の人生二毛作支援センターを設置する計画です。 世界児童憲章には「世界中の子どもはみんな私たちの子ども」と記されています。高齢化社会では「世界中のお年寄りはみんな私たちみんなのお年寄り」と言えるでしょう。高齢者の未来は韓国社会の未来であり、私たち一人ひとりの未来です。お年寄りが幸せに暮らしてこそ韓国社会が幸せである理由は、まさにここにあります。「ソウル人生二毛作支援センター」は幸福へ導く鍵となるでしょう。お年寄りが元気で幸せに暮らしてこそ、子どもたちも安らかで幸せに暮らせます。お年寄りが幸せに暮らせる街ソウルを目指し、これからも取り組んでまいります。ありがとうございました。
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市民の声に耳を傾け、市民の声が反映される「市民聴」

市民聴開館式での祝辞 日付:2013年1月22日 場所:ソウル市庁・市民聴の出入り口 皆様、こんにちは!本日は、市民聴がオープンする誠に嬉しい日です。これから市民の皆様の声に積極的に耳を傾けることができるということは、お互いへの関心がより高まり、お互いへの心がより開かれるということを意味します。誠に意義深い本日、この場にご臨席いただきました、キム・ジョンジェ委員長をはじめとするご来賓の皆様、そして市民の皆様に心から感謝申し上げます。お会いできて本当に光栄です。 実は、市庁を市民庁にするかどうか、真剣に悩みました。「ソウル市庁という場所が市民のための官庁になるべきではないか」という考えからでした。しかし、それについては多様な考え方や様々な声がありました。そして本日、市民のための官庁、市民庁ではなく、聴くという意味の「聴」の字を使った「市民聴」がオープンしました。この空間はもちろん市民の皆様のための官庁になりたいというソウル市の願いを込めていると同時に、市民の声を聴く、市民の声が反映されるコミュニケーションの場になることを目指して作られたのです。つまり、この空間の本当のオーナーは市民の皆様であり、私は本日、この場にゲストとして出席させていただいたわけです。 荘子に「不言の言を聞く」という言葉があります。無言の言葉を聞くという意味ですが、人間関係において人を大切にするべきだという意味であり、政治家が身につけるべき徳目でもあります。私はソウル市が、市民の皆様が言わないことまで全部聞く、つまり「無言の民意」を聞く行政を行っていくことを切に願っております。そして本日、この「市民聴」のスタートが、それを実現する過程の一部にあると思います。 市民聴にはあえてスペースを少し空けておきました。討論会、ワークショップ、講座、コンサートなど、何でも良いです。フリーマーケットを開いても良いです。本日はここ市民聴で初めての結婚式が執り行われます。ご結婚なさるご夫婦には、世界一幸せな家庭を築かれることを心よりお祈り申し上げます。 私も、この大切な空間に寄せられる様々な声に耳を傾けます。本日ご列席の全ての方々にも、この市民聴へのご関心をお寄せいただければ幸いです。ご清聴ありがとうございました。
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