ソウル地下鉄、「鉄壁の安心・安全システム」で1日7百万人の市民の安全を守る
オ・セフン(呉世勲)印のハイテク駅舎安全管理▲スマートステーションを、2026年までに1号線~8号線の全駅に拡大 ▲監視カメラのコンスタントな拡充・高度化…事故・犯罪に対応する▲地下鉄保安官271名も活動中 安全な地下鉄利用を後押しする「自動安全ステップ」589か所に設置…「安全分野に集中投資」 最近、サブウェイ・プッシュ(subway pushing)と呼ばれる「線路突き落とし魔」に対する不安が高まるなか、現在ソウル地下鉄全駅に設置されている「ホームドア」の長所が改めて高く評価されており、1日乗客700万人を守る「鉄壁の安心・安全システム」も注目を集めている。 ソウル地下鉄では、▲駅舎・列車内の監視カメラ(CCTV)、▲非常通話・呼び出し装置、▲セーフゾーン(Safe Zone)などの施設が設置されているうえ、▲約270人の地下鉄保安官や事故等を通報できる▲スマートフォンアプリ(トタ地下鉄)など、二重三重の装置で市民の安全保護に万全を期している。 特に、地下鉄運営において「安全」より重要な価値はないことを基調とし、ハイテクICT(情報通信技術)を活用した地下鉄統合管理システムの▲スマートステーションも拡大される。 <高画質監視カメラの拡充・高度化…ハイテク駅舎安全管理「スマートステーション」を1号線~8号線の全駅に拡大> ソウル地下鉄はまず、現在189駅で運営中の▲スマートステーションを、2026年までに1号線~8号線の全駅(276駅)に拡大する。スマートステーションは、3Dマップ・IoTセンサー・人工知能型監視カメラ(CCTV)などを活用して、安全をはじめこれまでバラバラに実施されていた施設の管理やサービスなどの駅舎で行われる業務を、統合して管理するシステムだ。 何よりも、スマートステーションはデジタルツインベースの3Dマップを表示するため、駅舎内を3次元マップでひと目で把握でき、患者・犯罪発生などの緊急事態をリアルタイム検知、ゴールデンタイム確保と死角地帯での犯罪予防において重要な役割を果たせる。 実際に、スマートステーションが構築された2号線・8号線の駅舎を分析した結果、突発事故への対応時間は72.7%(11分→3分)、駅舎の巡察・巡回時間は64.3%(28分→10分)へと短縮することができ、安全、セキュリティ、運営の効率性向上において効果的であることが明らかになっている。 その他にも、1号線~8号線の全276駅では、現在合計20,584台の監視カメラが運営されている。ソウル地下鉄は、事件・事故発生時にその時の状況を確認するために活用すると同時に、さまざまな犯罪等を未然に防ぐ効果がある監視カメラの設置を継続的に拡大して高度化する計画だ。 また、地下鉄駅舎をはじめ、乗換通路、トイレなどには緊急時に押すとお客様安全室に直接つながる▲非常通話・呼び出し装置6,539台が設置されている。また、押すと警察に双方向通話で連結され、リアルタイム位置情報が送信されるホットライン▲112直通非常ベルも595台運営中だ。 スマートステーション画面の例 112直通非常ベル <事故・犯罪に対応する地下鉄保安官271名活動中、司法権付与のため法改正の要請を継続> 安全施設だけでなく、列車と駅舎を巡回して秩序を守り、さまざまな事故や犯罪に対応する▲地下鉄保安官271名も活動中だ。地下鉄保安官は2人1組で乗客が多い駅や路線を中心に巡察を行い、異常行動や秩序を乱す行為の取り締まり、警察へ現行犯引き渡し、非常時の初動措置などの業務を遂行している。 緊急事態発生時に現場で目撃した市民がスマートフォンで直接通報できるソウル地下鉄「トタ地下鉄アプリ」もある。アプリで市民からの通報が受け付けられると、最も近くにいる地下鉄保安官と警察が即時出動して措置を講じる。そこでソウル地下鉄は、市民の安全を一層積極的に保護するため、地下鉄保安官への司法権付与のための法改正について求めており、今後も主張を続ける方針だ。 <安全な地下鉄利用を後押しする「自動安全ステップ」589か所設置中…「安全分野に集中投資」> なお、さらに安全な地下鉄利用を後押しすべく、乗車・下車時にプラットホームと列車の間隔が広い曲線型プラットホームでの踏み外し事故を防止するための「自動安全ステップ」の設置も拡大している。列車が動いている間には折り畳まれているが、停車すると自動的に開き、プラットホームと列車の隙間を埋めてくれる。 「自動安全ステップ」設置の本格化に伴い、踏み外し事故は徐々に減っている。2024年、ソウル地下鉄1号線~8号線の踏み外し事故は70件と、コロナ禍により乗客が減少した時期(2020年~2021年)を除き、2018年比約30%減少した。 <年度別の地下鉄踏み外し事故件数(単位:件)> プラットホームの構造上、自動安全ステップの設置が困難な66駅413か所には、床から光を照射して踏み外しの注意を促す「ホーム端警告灯」を設置する。警告灯は5月までに42駅244か所に、年末までに24駅169か所に設置する予定だ。 自動安全ステップ ホーム端警告灯 オ・セフン(呉世勲)ソウル市長が30日(木)午前、オッス駅を訪れ自動安全ステップなどの安全施設を点検している。
登録日投稿者박 은주 ヒット909