ソウル市 緊急経済対策を発表
ソウル市は、MERS感染拡大による消費者心理の萎縮などの影響で停滞してしまった経済を立て直し、市民経済への打撃を最小限に抑えるべく「ソウル市緊急経済対策」を発表しました。 第一に、7月中に予備費100億ウォンを投入し、生計の目処が立たない若年失業者や失業中の低所得者など約2千人を対象に公共雇用を提供します。特に、MERSによる被害が最も大きい文化及び観光業界従事者や小規模商工業者らを優先的に採用する計画です。 第二に、すべての隔離対象者と入院患者に、緊急福祉費として1カ月分の生計費、40万9千ウォン(1人当たり)~151万4700ウォン(6人)を全額支給します。対象は、隔離措置になっている(6月13日現在)2842人と隔離解除となった525人で、これから感染する人もすべて対象となります。 世帯構成員 支給額(ウォン) 1人 409,000 2人 696,500 3人 901,100 4人 1,105,600 5人 1,310,200 6人 1,514,700 第三に、直接または間接的に被害を受けた小規模商工業者に2千億ウォン規模の商工業者緊急資金を支給します。対象は、開業から6カ月経過したソウル市所在の小企業と小規模商工業者で、企業当たり5千万ウォンを限度に特別保証または融資を支援します。 また、飲食店や製菓店、スーパーといった生計に直結する業種には、コンサルタント及び施設改善資金として1業者につき最高で100万ウォン、総額4億5千万ウォンを支援する計画です。ソウル市は、MERSによって被害を受けた小規模商工業者に対し、政府の支援対策と連携した追加支援を検討する計画です。 第四に、伝統市場と商店街でのMERS感染拡大を防止し、市民が安全に訪問できるよう、25自治区の伝統市場344カ所に手指消毒剤750本や手指洗浄液5595本(875㎖)、手指消毒ジェル2万7714本(476㎖)などを配布しました。 第5に、ソウル地域のMERS感染状況やソウル市の措置などを共有し、MERS感染拡大によって企業が抱える問題とソウル市に支援を求める事項に耳を傾ける一方、自宅隔離中の労働者が人事や給与などで不利益を被らないよう企業に配慮を呼びかけます。 最後に、早期執行対象予算(市・区総額22兆2895億ウォン)の58%を上半期に執行するなど、主要施策事業を早期に執行し、経済・消費活性化を図ります。
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