ソウル市、有害環境にさらされた消防公務員に治療費を支援
ソウル市消防災難本部が直近2年間(2018年1月~2020年5月)、災害現場で救急・救助活動中に有害環境にさらされた消防公務員571名に病院の治療費などを支援した。 ソウル市消防災難本部は救急・救助活動中に発生する被害や損失補償などを専門に担当する「現場民願専担チーム」を発足(2018年)後、今まで合計4,454件(10,712名)の有害環境に関する被害事例を受け付けたと明らかにした。 新型コロナウイルス感染症の感染が疑われる患者や結核・コレラ・はしかなど感染性疾患者を移送した事例、ホルマリンなど有害物質の流出を回収した事例などが代表的だ。現場活動中に犬に噛まれたり、患者の移送中に注射針に刺されたりする突発的な状況などもあった。 ※ 直近2年間(2018年~2020年5月)の有害物質及び感染性疾患の接触現況 ※ 直近2年間(2018年~2020年5月)の有害物質及び感染性疾患の接触現況 区分 被害件数 被害者数 処理完了 件数 処理進行 件数 治療費など 支援件数 治療費など支給人数 合計 4,454 10,712 2,575 1,879 208 571 2020年 5月30日まで 4,225 10,108 2,357 1,868 115 365 2019年 123 344 112 11 55 144 2018年 106 260 106 – 38 62 出典:ソウル市消防災難本部 特に、2020年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大で119救急隊による感染が疑われる患者の移送が急増し、有害環境による被害事例も大きく増加した。5月末まで4,225件(10,108名)で、2018年の106件、2019年の123件と比べて40倍近く急増している。 ソウル市消防災難本部は今まで申請された中で2,575件の処理を完了している(残りの1,879件は進行中)。このうち、病院での治療や自宅隔離などが必要な571名(208件)には治療費や食費などを支援した。 また、新型コロナウイルス感染症の感染が疑われる患者や有害物質に接触した場合、履歴の管理を通じて感染観察室に隔離措置を取るなど、体系的な健康管理の支援も行っている。
登録日投稿者SMG ヒット929