ソウル市、オルペミバスを拡大運営する
ソウル市のオルペミバスは、2013年の運行開始以来、年間310万人、累積2,800万人が利用するほど代表的な深夜の公共交通機関として定着している。ソウル市は、2022年4月18日から段階的にオルペミバスの拡大運行を推進し、深夜時間帯の交通システムを改編する。これまで9路線・72台で運行されていたオルペミバスだが、14路線・100台へと運行規模が大幅に増えることになる。 ソウル市は、オルペミバスを2013年に全国で初めて深夜・早朝時間帯の利用の便宜を向上すべく取り入れており、特に地下鉄・市内バス・マウルバスなど公共交通機関の利用ができない時間にも安全かつリーズナブルな交通サービスを提供することで、市民のための交通福祉という役割を果たしてきた。新社会人、学生、運転代行ドライバー、零細自営業者、清掃労働者等、通勤及び帰宅のための移動手段が必要な市民をサポートし、24時間対応を中心とする都市の経済システムをサポートすることにより地域経済の活性化にも貢献してきた。 ソウル市はオルペミバスの拡大運行を検討するにあたって、ビッグデータを通じて深夜時間帯の流動人口及び移動の実態を把握する等、綿密な分析を行っている。特に、通信データを基盤とするソウル生活移動データ、交通カードデータなど約2億件にのぼるビッグデータを活用して、市民の主な移動ルートと深夜バスの死角となる地域等を分析した。ビッグデータの分析結果、0時から4時までの深夜時間帯における流動人口は約34.2万人であり、主な商業・業務地域の移動ニーズが非常に高いことが分かった。そこで、ソウル市は6つの路線を新設し、利用料金は現行のオルペミバスと同じくカードを利用した場合2,150ウォン、路線間では1時間以内なら無料乗換可能であることも同じく適用される。 ソウル市はオルペミバスの運行情報をウェブサイト、スマートフォンアプリ、停留所のBITにリアルタイムで提供する。新設・拡大されるオルペミバスは4月18日、5月1日と段階的に運行を開始し、利用・運行の実態をモニタリングして不便な点は改善できるよう継続的な管理・運営を行う計画だ。より詳細な「オルペミバス」の路線と運行情報は、ソウル市交通情報システム(TOPIS)と「ソウル交通ポータル」アプリにて確認することができる。 【オルペミバス拡大後の路線状況】 オルペミバス拡大後の路線状況 路線 番号 起点-終点 運行 台数 運行 距離 配車 間隔 始発/終発時間 N13 サンゲドン(上桂洞)-チャンジドン(長旨洞) 8台 74.5km 25–30分 00:00–03:30 N15 ウイドン(牛耳洞)-サダン駅 8台 76.0km 25–35分 00:00–03:40 N16 トボンサン(道峰山)-オンスドン(温水洞) 8台 76.1km 25–30分 00:10–03:45 N26 パンファドン(傍花洞)-シンネドン(新内洞) 8台 72.3km 30–35分 00:00–03:30 N30 カンイルドン(江一洞)-ソウル駅 4台 45.5km 30–35分 23:10–03:50 N37 チングァンドン(津寛洞)-チャンジドン(長旨洞) 8台 69.0km 25–30分 00:00–03:10 N61 シンジョンドン(新亭洞)-ノウォン駅 12台... Read more
登録日投稿者SMG ヒット927