2019年上半期の対ソウル外国人直接投資額、過去最高記録…前年同期比50%増
全国比51%規模、申告額基準50.4億ドル(到着額基準35億ドル)で過去最高記録 国内外経済環境を巡る不確実性の高まりにもかかわらず製造業とサービス業への投資は増加 ソウル経済の革新的成長を促す新規投資(+87%)と増額投資(+29%)ともに上昇 市「中央政府と積極的に協力し、外国人直接投資の誘致と成果の拡大に尽力したい」 ソウル市は、2019年上半期外国人直接投資(FDI)の誘致実績が、申告額基準で2018年上半期投資額の33.6億ドルより50%増加した50.4憶ドルを記録したと発表した。到着額基準では、上半期の最高額だった2018年上半期の33.3億ドルより5%増加した35億ドルを記録した。 2019年上半期の外国人直接投資の誘致実績(申告額基準)は、ソウル市(50.4億ドル)が全国(98.7億ドル)で占める割合は51%と、経済環境を巡る不確実性の高まりにもかかわらず各分野で均衡成長を遂げ、新規投資や増額投資ともに上昇したことが明らかになった。 まず、製造業は前年同期比275%増加(2019年上半期4.5億ドル)し、サービス分野は前年同期比44%増加する(2019年上半期45.8億ドル)など、両分野ともに成長が見られた。 新保護貿易主義の拡散など厳しい経済環境下にあるにもかかわらず、米国、香港、シンガポールなどから成長可能性の高い分野と企業への投資が活発に行われ、上半期だけで23.7億ドルの新規投資を誘致した。これは前年同期比87%以上の成長となる。 一例として、企業コンサルティング(S社・マルタ)、ベンチャー企業投資(V社・アイルランド)、宿泊プラットフォームサービス(Y社・シンガポール)などに対して新規投資が行われた。また、化粧品(E社・香港)、ソーシャルメディア(S社・米国)への投資も行われ、外国人による投資傾向が韓流やモバイルなどに連携した新しいサービス分野に広がるなど、投資先も多様化している。 特に、第4次産業革命分野と情報通信基盤のサービス業ベンチャーに対する投資は、上半期だけで前年同期比29%増の26億ドルとなった。このことから、ソウルの技術基盤革新企業に外国人投資が着実に流入していることが見て取れる。ソーシャルコマース(C社・米国)、シェアキッチン(C社・米国)、フードデリバリーサービス(D社・ドイツ)など、情報通信基盤プラットフォーム企業への増額投資が拡大したためと分析される。 ソウル市は、国内外の経済環境が厳しいなかでも新規投資と増額投資の誘致に向けて、中央政府と多方面で協力を進める考え。具体的には、海外投資誘致説明会(IR)を開催するほか、投資誘致をワンストップでサポートするヘルプデスク「インベスト・ソウル」を開設し運営するなど、今年下半期も外国人投資誘致のための政策的努力を続けていく。 ソウル市経済政策室のチョ・インドン室長は「国内外の厳しい環境下でもソウル経済の革新成長を促す外国人投資の拡大・強化に向け、投資先の開拓や業種の拡大など投資誘致に積極的に取り組みたい」と話す。 【添付】2019年上半期ソウル市外国人直接投資(FDI)誘致現況 ☐ 歴代上半期における対ソウル外国人直接投資の誘致現況 ☐ ソウル市FDI詳細現況(申告基準/業種別・タイプ別) (申告基準/単位:百万ドル) ソウル市FDI詳細現況(申告基準/業種別・タイプ別) 2018年 2019年 1~2月 3~4月 5~6月 上半期 1~2月 3~4月 5~6月 上半期 業 種 別 合計 1,139 1,128 1,090 3,357 796 1,065 3,179 5,041 製造業 5 58 37 120 136 103 212 451 サービス業 1,113 1,008 1,052... Read more
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