ソウル市の「タルンイ」、コロナ時代の生活交通手段として、とどまることなく成長中
公共自転車「タルンイ」は、スマートフォンのアプリケーションを利用してソウル全域に設置された貸出所のうち最寄りの場所から簡単にレンタル・返却できる無人自転車レンタルシステムだ。 ソウル市は2010年にプレ事業として400台を導入して以来、今や37,500台を運営中である。貸出所は2020年末の2,228か所から、2021年上半期には239か所を追加設置し、現在2,467か所が運営されている。 2021年上半期、タルンイの累積会員数は300万人を突破した。ソウル市民の3人に1人がタルンイ会員という計算になる。そして、会員数の増加スピードも早くなっている。2010年にタルンイを導入してから会員数が100万人になるまでは約9年かかったが、新型コロナウイルスが始まった2020年に利用者が急増し、1年間で300万人に到達した。 ソウル市は新型コロナウイルスと共存する日常の中で、ソーシャル・ディスタンシングが可能な非対面の交通手段として市民に好まれるようになったことが、タルンイの成長の勢いを後押ししていると分析している。 また、ソウル市は利用可能年齢を引き下げ、小型・軽量化したセサク(新芽)タルンイを導入し、市民が年齢や体格に合わせて自転車を選択できるようにした。QR型デバイスを利用すると、IoT(モノのインターネット)技術を導入することにより、スマートフォンで一度QRコードを読み取るだけで簡単にレンタル・返却することができる。 ソウル市はタルンイの利用増加に合わせて、2021年末までに3,000台を追加で導入し、計40,500台に運営を拡大する計画だ。貸出所は500か所を追加で設置して3,000か所を運営する。これにより、上半期の利用件数の増加傾向から考えると、年末には利用件数が3,000万件を超えることが予想される。
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