2009年ソウル人口変化統計を発表
ソウルの人口は1046万人、2004年から6年連続で増加 ソウルの人口が2004年から6年連続で増加したことが分かった。2009年12月31日現在の住民登録および外国人登録資料をまとめた結果、ソウルの総人口は1046万4051人で、2008年末に比べて8017人(0.08%)増えたものの増加率は鈍化したことが分かった。増加率の鈍化は、出生児数と外国人増加幅の減少によるものと分析される。 出生児数は、1999年の12万6742人から2003年には10万337人、そして2009年には9万1029人と、10年で3万5000人余りが減少した。その一方で、人口の高齢化が進んでおり、ここ10年間で65歳以上の人口は53万190人から94万2946人へと、77.85%増加した。全体の人口のうち高齢人口が占める割合は、10年前の5.14%から9.01%に増え、その結果、ソウル市の平均年齢は10年前の32.7歳より4.9歳多い37.6歳となった。 単身世帯が急増 韓国人世帯数は411万6660世帯で10年前より17.94%増え、世帯数の増加によって平均世帯員数は10年前の2.94人から2.48人に減少した。特に、単身世帯は10年前の86万8217人から2009年には144万1632人と、66.05%増加したことがわかった。 一方、外国人の数は、2000年代に入り増加を続けていたが、2009年には増加傾向が鈍化に転じた。主な国籍別の外国人増減率を見ると、2008年に比べ、ベトナム(10.96%)や中国(10.95%)、ウズベキスタン(7.61%)、ロシア(7.14%)などははっきりとした増加傾向を示しているのに対し、パキスタン(-11.62%)やインド(-6.69%)、フィリピン(-3.95%)などは減少している。 ソウル市の高齢化対策は? ソウル市の高齢化のスピードは、世界で類をみないほど速いものとなっており、統計庁の人口推計(08.10.1)によると、2012年には高齢人口が100万人を突破し、2019年には14.1%となって高齢社会に、2027年には20.3%となって超高齢社会になるものと予想されている。 こうしたなか、ソウル市は、迫り来る高齢人口100万人時代に備え、高齢者福祉の量的・質的レベルを画期的に向上させるためのまったく新しい概念の高齢者福祉インフラの整備を進めている。ソウルの中心に高齢者政策のメッカとしての機能を担う「9988福祉センター(仮称)」や、ソウル東西南北4圏域にプールやフィットネスクラブ、公演会場などを備えた大規模な高齢者福祉複合施設を建設する「1センター+4タウン」計画がそれだ。 新しく整備されるこれらの施設は、急増する高齢人口の多様なニーズを反映して構想したもので、引退した高齢者が朝から夕方まで高品格の余暇文化生活を思う存分楽しみ、治療や介護を受け、生きがいのある社会活動を営めるように支援するワンストップ・トータル・サービス空間になる見通しだ。
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