ソウル市の新庁舎、4年5ヶ月の工事を終え、内部を公開
ソウル市の新庁舎は、紆余曲折の末、着工から4年5ヶ月ぶりの8月31日に工事を終える。9月1日からは引っ越しが始まる。ソウル市は、引っ越しに先駆けて27日(月)に庁舎内部を公開した。 ソウル市の新庁舎(新館)には、業務施設の他、市民が気軽に訪れることの出来る文化空間が設けられる。新庁舎の8・9階には大規模な会議・発表会・討論会などが行える500〜700席(固定式座席197席を含む)の多目的ホール、3・4階には6ヶ国語の同時通訳が可能な200席の大会議室があり、ソウル市や市民が主宰する国際会議・国内行事などを行うことができる。また、地下1・2階には市民が中心となって利用できる触れ合いの空間が設けられる。 ソウル市の新庁舎はエネルギー使用量の約28.3%をエコ・新再生可能エネルギーでまかなう。これは韓国最大規模の利用率である。ソウル市は、省エネ庁舎を目指すため、1階をすべてエコプラザ(Eco Plaza)にすることによって、冷暖房の効果を最大限にまで高め、空気清浄などの快適性も確保する。ソウル市は、エコプラザのガラス張りの壁面の向こう側には、7階の高さまで、約1,600㎡の壁を「壁面緑化(Green Wall)」し、夏の室温を低減させる効果とともに、酸素やマイナスイオンなどの発生による空気清浄の効果も狙う。 文化財として登録されていた旧庁舎は「ソウル図書館」としてリニューアルオープンする予定である。ソウル図書館は、約10万冊の蔵書と約390席を備えた大型図書館となる。新しいコンセプトの開かれた文化空間となり、様々な知識情報ネットワークの中心としての役割を果たすと期待されている。
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