ソウル市、ヨンサン(龍山)電子商店街の「デジタルメーカーシティ」としての全盛期を再び導く
1987年にオープンしたヨンサン(龍山)電子商店街は、電子製品を専門に取り扱う商店街としては韓国最大規模の団地(約6.5万坪)だ。パソコンが大衆化され、テレビゲームが流行っていた1990年代、韓国最高の流通の中心地として名声を得ていたが、通称IMFと呼ばれる通貨危機を経験し、2000年代にはネットショッピング時代を迎え、現在では空室率が22.7%に達するほど寂れた倉庫型商店街となってしまった。 そこでソウル市は、ヨンサン(龍山)電子商店街が持つ潜在力を活用して5G、ドローン、VRなどの事業を誘致し、この一帯を第4次産業革命時代の世界的な「デジタルメーカーシティ」であると同時に「青年創業プラットフォーム」である「Yバレー(Y-Valley)」として生まれ変わらせる予定だ。 「Yバレー(Y-Valley)」は、ヨンサン(龍山)電子商店街の都市再生を目指すブランドで、「▴Yongsan:ヨンサン(龍山)電子商店街において ▴Yes:すべてのアイデアがテストされ実現する ▴Young:若者たちのための雇用創出ハブ ▴You&I:ともに作り上げていきます」という意味が込められている。 現在残っている4つの商店街(約4,000店舗が営業中)を中心に創業・教育施設やプログラム、若者の雇用創出と住居が調和するインフラを拡充し、周辺地域とのつながりを強める都市再生方式によって事業を推進する。 とくに、「Yバレー(Y-Valley)」を完成するための持続可能な力は官民協力である。民間と公共が力を合わせて革新的な成長を成すため、ソウル市をはじめとする商人・政府・民間企業・大学・公共機関など16の戦略機関が協力する。 この事業に協力する大学はヨンサン(龍山)電子商店街に「フィールドキャンパス」をつくり、在学生を対象に教育・創業プログラムを実施する。LG U+は、商店街に「5G技術テストベッド」を構築し、CJは地域の小・中学生を対象に「IT創意コーディング教育」を行って第4次産業革命の未来を開く人材の育成に注力する予定だ。ウリィ銀行は零細商人のための低利融資商品を開発してサポートする。 「ヨンサン(龍山)電子想像街 」も4月3日にウォンヒョ(元暁)商店街の2・3階にオープン(総面積6,000㎡)する。ここでは誰でも新しいアイデアをデザインし、試作品として制作できる。創業に関する教育や支援を受けることもできるメーカースペース(Maker Space)だ。 ヨンサン(龍山)電子商店街都市再生公式ホームページ(http://y-valley.org)も4月3日にオープンする。このホームページでは「ヨンサン(龍山)電子想像街」で実施されるプログラムに申し込むことができる。また、再生事業の進行状況をリアルタイムに確認し、様々なアイデアを提案することができる。
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