ソウル市、住宅街のグリーンパーキング駐車場に「IoT基盤の共有駐車サービス」を導入
住宅街の垣根を崩して自宅の駐車場を作るソウル市の「グリーンパーキング」事業が、2019年からIoT(モノのインターネット)技術を取り入れたリアルタイム共有駐車システムを新しく導入し、より便利になる。これまでのグリーンパーキング事業は駐車空間の確保に注力していたが、これからは造成した駐車空間を共有して、追加の所得創出や駐車場不足の解消にも貢献することとなる。 「IoT基盤のリアルタイム共有駐車システム」は、駐車面の地面に設置されたIoTセンサーが車の有無をリアルタイムで感知するという仕組みだ。利用者は民間の共有駐車アプリで自分の周りのグリーンパーキング駐車場を確認でき、予約や決済もアプリで行うことができる。 これと関連して、ソウル市は各自治区の関連部署を通じてリアルタイム共有駐車システムの参加希望者を常時募集する。選定された家庭はセンサーの設置費用全額の支援を受けることになる。 グリーンパーキング駐車場に共有駐車システムを導入することにより、住宅街における駐車場不足の解消にはもちろん、垣根に阻まれコミュニケーションが難しかった隣人間の共同体意識や駐車空間の分かち合い文化を定着させることにも貢献できるものと期待されている。 一方、ソウル市がグリーンパーキング事業を通じて2004年から2018年まで市内に造成した駐車面は、計55,381面に至る。グリーンパーキングで駐車空間を確保した住民からも好評を得ており、市と自治区レベルにおいても路外駐車場1面の造成に比べ1/9程度の費用で劣悪な駐車環境を改善し、路地の無断駐車などを減らすのに役立っている。
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