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希望日記

  • [朴元淳の希望日記301] 朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長、 住居を接収された住民に再び生活の場を…

  • 希望日記 SMG 1,654


        「朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長、住まいを強制接収された住民に再び生活の場を与えてくださり、本当にありがとうございます。今後二度と強制接収のないソウル市を作ってください」

        イ・ソンヒョンさんは、ソデムング(西大門区)プガヒョンドン(北阿峴洞)にある「プガヒョンドン・ニュータウン1-3」区域でコプチャン(牛もつ)のお店を経営していましたが、強制接収により生活の場を失いました。イさんはその後毎日昼休みにソウル市庁新庁舎の前で1人でデモを続けました。はじめに掲げたことばは、イさんが2011年11月25日にソウル市庁新庁舎前で最後の「1人デモ」を行った際に、イさんの首にかけられていたプラカードに書かれていたことばです。この日はイさんが、「1人デモ」を始めてから717日目になる日でした。

        ニュータウンの接収が始まる際に、組合が補償金の金額を提示しましたが、それでは納得ができなかったイさんは抗議し続けました。しかし、結局2011年11月11日に強制接収されてしまいました。イさんは接収後、近くの道路脇にテントを張って過ごしていましたが、6月にソデムング・プガヒョンドンにおいてフィールド市長室が設けられるという話を聞いて訪ねて来られました。フィールド市長室でイさんはこれまでの経緯を私に話してくださり、私は「この問題を解決するために最善を尽くす」と約束させてもらいました。

        私が市長になってから、市長室に直属の葛藤調整官を置きました。そしてさまざまな原因で起こるトラブルを常に話し合いで解決してきました。フィールド市長室で話を伺った1ヵ月後の7月末、ソウル市葛藤調整官であり、成均館大学・葛藤解決研究センター長でもあるカン・ヨンジン氏がイさんを訪ねました。カン・ヨンジン氏は、その後、組合とイさんとの間を何度も行き来しながら仲裁案を提示しました。ソウル信用保証財団の小商工人創業資金支援制度をイさんに紹介し、彼が運営していたコプチャン店加盟本部にも足を運び、新しい店をオープンできるように取りはからった結果、ついにイさんと組合との仲裁が合意に至ったのです。

        イさんは、「また店を始めたら朴市長を必ず招待しますよ」と言ってくれました。そこで私は「必ず食べに行きますよ。店がオープンする時には教えてくださいね」と答えました。ちょっとホッとし、心が温かくなるように感じました。

        今後も人と人とが協調し、安心して暮らせるソウルを作るよう努力します。
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