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希望日記

  • [朴元淳の希望日記188] 革新の道を進んでいるソウル市政

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        市民の皆さん、今日は革新の道を進むソウル市政「ソウルスタイル」、これは私が勝手に付けた名前ですが、これについて紹介しようと思います。キーワードはコミュニケーションです。コミュニケーションという分野について、ソウル市政がどのように変化しつつあるのか、お話ししたいと思います。

        私がソウル市長に就任してからすでに1年9ヵ月が過ぎました。ソウル市は「市民が市長だ」という市政哲学のもと、ともに作るソウル、ともに享受するソウルを実現するため努力しています。そのために、まず、全国で初めて市長直属の「革新企画官室」を新設し、民生のための行政の変化と革新に注力してきました。変化・革新をなすためには市民とはもちろんのこと、さまざまな人々とコミュニケーションをとることが必要です。中でも特に「聞く」ことが大切だと思います。

         そのため、ソウル市庁の地下1階と2階に「市民聴」を作りました。よく字を見ていただくとわかるように、官庁の「庁」ではなく、聞く「聴」という漢字を使っています。これは、象徴的に漢字を使用したものですが、ソウル市は新しい政策を打ち立てようとする時、まず市民の話を「聴く」ことから始めます、ということを表しているのです。

         同様に、市民に様々な意見を聞く「聴策」は、これまでに46回行われ、のべ6224人の市民に参加いただきました。専門家が討論する「熟議」も60回行われ、のべ1188人が参加しました。このように市民や専門家が集まって2~3時間討論すれば、たいていどうすれば良いのかについての答えが出ます。ソウル市は一つの政策が決まるまで、100回以上協議します。「熟議民主主義」を実践しているわけです。

         「聴く」だけではありません。「発言する」にも力を入れています。

         例えば、スマートフォン世代に歩調を合わせたコミュニケーション方法も用意されています。私のツイッターのフォロワーはすでに70万人を超えています。こちらから一方的に情報を送るのではなく、ツイッターやフェイスブックなどを用いて、市民が政策へ参加してくれるよう誘導しています。私は、たとえ市長が立派な人物で、市の職員が非常に賢かったとしても、各分野の専門家である市民を超えることはできないと思っています。そのため、市民とともに行う行政、つまり集団的知性による行政、これこそが新しい行政の姿だと考えるのです。

         ツイッターやフェイスブックなどのSNSを通じたコミュニケーションは、リアルタイムの「光速行政」を可能にしました。深夜バスのアイデアも市民とのSNSから得たものです。深夜バスを施行した時、私のフェイスブックの「いいね」が、5万以上クリックされ、また、3353件ものコメントが書き込まれました。今後さらに必要となる課題についての意見なども述べられていました。

         この他ソウル市は、広域地方自治体初のソーシャルメディアセンターを運営していますが、ソウル市だけでも44のSNS管理システムを有しています。この6ヵ月の間にこれらのSNSを通じて解決した苦情などが全体の98%にも達します。また「1日市民市長制度」や市民なら誰でも言いたいことが言える「市民発言台」制度も運営しています。

         それだけではありません。ソウル市は、コミュニケーションにも必要となる、すべての情報を市民に公開しています。情報公開広場を作って公開した文件だけでも5765件あります。この中には、いわゆるビッグデータも含まれています。また私が革命と呼んでいる「ソウルウィキ」には、ソウル市の2700余りの政策を紹介し、推進の背景、現況、予算などまで、ありとあらゆることをすべて公開しています。決栽した原文、領収書の一つに至るまですべて確認できます。この公開した情報をもとに、もし市民が予算の浪費を届出て、その予算が節約できるようになると、最高1億ウォンの褒賞が与えられます。情報公開に対し、ソウル市が力を入れて取り組んでいることがご理解いただけたのではないかと思います。

         このような活動の結果、ソウル市は、2013年国連公共サービス賞の「市民参加促進分野」において賞をいただきました。これまで受賞したことのなかった大賞を含め、申請事業7事業中4事業で賞(優秀賞3つ)を受賞することができました。大賞を受けた「ソウル市民福祉基準」は、従来の意見収集法とは画期的とも言えるほど異なる参加過程を通じて社会的合意を成し遂げたものです。基本計画を樹立する過程から、市民・専門家・市職員から構成された民・官協力ガバナンス体制を構築し、162回にわたる会議を行い、「オンライン掲示板」や「1000人の円卓会議」、「聴策ワークショップ」、そして市民パネル団である「ソウル福祉こだま団」などの利用・協力よって、意見収集・市民参加がなされました。この社会的合意を成し遂げていく過程について、評価していただけたのです。

         皆さん、ソウルは今このように変化しつつあります。現在のソウルはいかがですか。

         すべての政策と予算を市民の皆さんに報告し、相談してともに作ってきた結果、今ソウルは静かな変化の道を進んでいます。ソウル市は、今後も、市民の皆さんとともに努力していきます。ソウルの革新は市民が中心です。ソウルの行政は市民の生活を変えます。

         今後も私とソウル市の職員は「より住みやすい都市、ソウル」を作るため最善を尽くしていきます。
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