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希望日記

  • [朴元淳の希望日記171] 先生の日…私の心の恩師へ

  • 希望日記 SMG 1,621

     

        先生の日…… 私の心の恩師にカーネーションを捧げます。私は、これまでの人生で、尊敬すべきおおぜいの恩師と出会いました。その中でも、私が小学校3年生の時に担任であった「パク・シルギョン先生」には、心から感謝しています。

        「本当によくできましたね」理科の授業である『自然』授業の時、風を利用した機械や施設について尋ねられたので、私が「風炉」と答えたら、先生はそう言ってくださいました。その一言は、45年が過ぎた今でも忘れることができません。その日、先生は私を何回も褒めてくださいました。

        当時は8歳か9歳で小学校に入学するのが普通でしたが、私は手に負えないからと言われ、6歳で小学校に入学していました。そのくらい腕白だった私は、褒められるということがほとんどありませんでした。そのような私にとって、先生が褒めてくださったということは、とても衝撃的なことでした。「ボクにもできることがあるんだ!」「ボクも認められることがあるんだ!」その日から私は変わり始めました。このできごとが起きる以前は、何よりも友達と遊ぶことが好きだったのですが、これから後は授業の時間が待ち遠しく、勉強も一生懸命するようになりました。おかげで4年生からはずっとクラス委員をすることができましたし、卒業式の日にはたくさんの賞をもらいました。パク先生が褒めてくださったことが、私の人生を大きく変えたのです。

        その後も、苦しいことや大変なことがあるたびに、パク先生の言葉を思い出します。先生が優しい声で「朴元淳(パク・ウォンスン)君、本当によくできましたね!」と言ってくださったその瞬間を思い出すと、何だか気持ちがやわらぐだけでなく、勇気までも湧いてきます。

        先生の愛情は私が大人になってからも変わりませんでした。私が弁護士として働いている時、先生が訪ねて来られました。雑談の中で、先生の学校にはパソコンが1台もないとおっしゃったので、すぐに1台を送りました。すると、数日後、同僚の先生や学生からだけでなく、近隣の学校からまでも、感謝を綴った長い手紙が送られてきました。私の行いはとても小さなことだったと思うのですが、おおぜいの方々から感謝を受け、私は再度、先生からの深い愛情を感じずにはおれませんでした。「最高の教えは、叱ることではなく、褒めること」。これを生涯実践してこられたパク先生は、私の大切な大切な恩師です。

        残念ながら先生は数年前にお亡くなりになりました。お元気でお過ごしのうちに先生を訪ね、感謝の気持ちを伝えるべきでしたが……。もう一度お目にかかりたいです、先生!もう一度、ありがとうございますと申し上げます。

        教えを通じて希望を与えてくださる世のすべての先生へ、感謝のカーネーションを捧げます。
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