ソウル市は、自治体で初めて、設備容量50kW以下の小型太陽光発電所を対象に、設置後5年間における発電量に対する補助金を支給することを明らかにした。これは、「太陽光都市、ソウル」づくりの一環として行われるもので、他地域に比べ日照時間が短い、工事費の単価が高い、レンタル代が高いなどの理由によりこれまで太陽光発電所の設置が躊躇されてきた障害の改善に積極的に取り組むものである。
太陽光発電支援政策は、2012年より、発電差額支給制度(FIT)方式から発電所間の競争体制である再生可能エネルギー供給認証制度(RPS)方式に変わった。この政策の変更により、価格競争力に劣る小規模発電事業者の事業運営は困難に陥った。この問題を解消するとともに、ソウル地域の小型太陽光発電所設置の促進を図るため、補助金が支給されることになった。
岩寺アリス(阿利水)センターに首都圏最大級の太陽光発電所を竣工したばかりのソウル市は、「今回の支援政策は、市民が直接推進する、協同組合などによる小型太陽光発電事業者が、ソウルの地理的特性や大規模発電所との競争などによって困難を抱えていることから導入されることになった。この支援政策が、今後、市民の積極的な参加につながり、より多くの小規模太陽光発電所がソウル地域に設置されるようになることを願っている」と述べた。