ソウル市内の地下鉄駅や公園などにある公衆トイレに取り付けられた温風乾燥機の半数以上が猛暑の時期にも温風を使用して電力を浪費していることが調査の結果明らかになった。
温風乾燥機は一日中(24時間)プラグを差し込んだままにしておくことが多く、待機電力による電力浪費を防止するためには未使用時には電源を切ることが望ましい。だが、調査結果によると温風乾燥機3台のうち1台はコンセントが埋め込み型になっていてプラグを抜くことすらできない状態であることがわかった。
そこでソウル市は今年6月末、庁舎内の温風乾燥機のプラグを全て抜いた。韓国鉄道公社首都圏西部本部も駅舎82ヵ所にあるトイレ300ヵ所に取り付けられた温風乾燥機のプラグを夏季特別エネルギー対策期間(6/1~9/20)の間抜くことにした。
また同市はトイレ文化市民連帯とともに、温風乾燥機やペーパータオルの代わりに自分のハンカチを使用するという『ハンカチを使おうキャンペーン』を展開し、公共機関・デパート・地下鉄・公園などの公衆トイレに「省エネの小さな実践、ハンカチを使おう」と書かれたステッカー1万枚を貼ったり、市民にハンカチを配るなどの努力を続けている。
ソウル市関係者は「夏季の温風乾燥機の使用は、使用者に不快さを与えるだけでなく、冷房負荷を加重させ、電力難にも悪影響を及ぼす恐れがある。そこでソウル市では今年6月27日から夏季電力難に備え、庁舎内のトイレにある温風乾燥機のプラグを全て抜いた」と述べた。さらに「温風乾燥機やペーパータオルの代わりにハンカチを使えば電力を節約して森を生かすことができる」とキャンペーンへの参加を呼びかけた。