局番なしですぐ繋がる。韓国人も利用可能。
「1330」は韓国観光公社が1999年9月から運営している観光案内専用の電話番号である。観光案内電話は各地で運営されていたが、運営時間がまちまちだったり、サービスのレベルも様々だったので不満の声が上がっていた。それでより良いサービスのため、「1330」観光案内が始まったのである。
「1330」は全国どこからでも局番なしですぐ繋がる。観光通訳の資格を持つ人が24時間、韓国語、英語、日本語、中国語の4か国語で案内を行っている。基本的に観光案内と通訳、宿泊の予約などのサービスを提供し、観光に関する苦情も受け付ける。
マネージャーのユン・ジョンヒ氏によると、「お祭りなどの特別なイベントは必ずお知らせしますし、たとえ料金などに変更がある場合でも、毎回確認を取っているので、安心できると思います。時には観光コースのプランを立てるお手伝いもしているんですよ」とのことである。
韓国に慣れていない外国人は、貴重品などを紛失したり、怪我などをしたりした場合、とくに慌てることになるだろう。「1330」は観光関連の案内を行うだけでなく、120(茶山(ダサン)コールセンター)、110(政府機関への苦情)、119(安全申告センター)、領事コール(外交部)、112(治安)などとも連携し、不意の事故にあった外国人へのサポートも行っている。
一日平均900件が受け付けられ、そのうち外国人による利用は約45%である。利用件数は毎年大幅に増加している。利用客は団体観光客より個人旅行を楽しむ観光客(FIT)がほとんどである。観光産業の質を高めるためにはこのFITの比率が高くなる必要があるといわれるが、そのためにも今後「1330」は、さらなる発展を遂げなければならない。