ソウル市は、2011年1～3月の外国人直接投資額（FDI）が、前年同期比69％増の835万ドルを記録した。

     産業業種別外国人直接投資の増加率を見ると、サービス業は前年同期の466百万ドルに比べ67.4％増の780百万ドルを記録し、製造業は前年の28百万ドルに比べ96.4％増の55百万ドルを投資誘致した。

     また、ソウル市投資誘致の主力業種である金融・保険サービス業は、全体投資額の31.8％を占め、前年比15.7％の増加傾向を見せた。

     コンサルティング、会計など産業高度化の基盤となるビジネスサービス業（BS）も、2010年同期比53.6％増加するなど、全般的な上昇を見せた。

     地域別ではヨーロッパ35％、アジア33％、アメリカ31％の順で、ソウルへの直接投資の割合が高かった。投資額の面から見ると、アメリカは259百万ドル（前年同期比38.2％）、アジア274百万ドル（38.4％）、ヨーロッパ294百万ドル（18.6％）など3地域すべて増加した。

     一方、投資タイプ別に見ると、既存の外国投資企業の増額投資が全体の58％を占め、新規投資が41％、長期借款が1％を占めた。

     ソウル市は、今年は外国人直接投資（FDI）の目標である45億ドルを達成するため、5月から KOTRA（大韓貿易投資振興公社）、コンサルティング、法律事務所などとのネットワークを構築し、ヨーロッパやアメリカ、アジアの新興市場の潜在的投資家を積極的に発掘する計画だ。