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環境/エネルギーニュース

  • 2024年のソウル地域PM2.5(微小粒子状物質)濃度、観測史上最低を記録…「悪い」日数最低値

  • ソウル市総合ニュース SMG 129

    • 観測開始年比PM2.5「良好」日数が2倍以上に増加、「悪い」日数は約1/3減少
    • ソウルの全市内バスをCNGバスに切り替え、老朽化したディーゼル車の早期廃車・ディーゼル微粒子除去装置の装着など52万台
    • 冬季のPM2.5季節管理制稼働、排出ガス5等級車両の運行制限など低減対策を実施

    □ 2024年のソウル地域の大気質は、2008年の観測開始以来最も良好だったことが明らかになった。微小粒子状物質(PM2.5)の年平均濃度は、2008年26㎍/㎥に対して約32%減少した17.6㎍/㎥であり、PM2.5が「良好」だった日は176日と、2008年の86日と比べ2倍以上の増加を記録した。「悪い」段階を超えた日数は24日で、約1/3の減少を示した。

    ※ 良好(0~15㎍/㎥)、普通(16~35㎍/㎥)、悪い(36~75㎍/㎥)、 非常に悪い(75㎍/㎥以上)

    □ ソウル市はまず、ソウル市内のディーゼル市内バスを圧縮天然ガスを燃料とするCNGバスに順次切り替え、2014年に全市内バスの「脱ディーゼル化」を実現した。

    □ 2003年からは、排気ガス5等級ディーゼル車を早期廃車したりディーゼル微粒子除去装置(DPF)装着車両に補助金を支給する「老朽化ディーゼル車低公害事業」も実施している。現在までに、約52万台に対する措置が完了している。

    □ 低公害措置が施されていない排気ガス5等級車両に対しては、グリーン交通地域の常時運行制限、PM2.5非常低減措置発令時にソウル全域運行制限を課す制度も施行中だ。

    □ 同時に、2015年から一般ボイラーより窒素酸化物排出量が88%少ない家庭用エコボイラー約41万台、電気自動車・水素自動車11万台普及、建設機械電動化事業、事業所の大気汚染物質総量規制及び防止施設設置支援など、低減対策も引き続き推進している。

    □ 特に、2019年12月から実施中の「PM2.5季節管理制」は、大きな役割を果たしている。「PM2.5季節管理制」期間中、低公害措置が施されていない全国排気ガス5等級車両は、平日午前6時から午後9時の間、ソウルを運行できない。運行が摘発された場合は、1日10万ウォンの過料が科される。(毎年12月~翌年3月)

    □ その他にも、東風の流れ込み増加など気象条件の改善、中国北東部地域の大気質が改善した点も、PM2.5濃度が低下した原因に挙げられる。

    □ ソウル市は今後も、市民に澄んだソウルの空を体感してもらえるよう、自動車、家庭、事業所、工事現場など発生源別の大気質改善対策に継続して取り組んでいく計画だ。

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