遊んで、休んで、歩いて、ハンガン(漢江)の異色の魅力を体感できるソウル市の「2023歩行者天国潜水橋てくてく祭り」を訪れた韓国内外の観光客数が、計200万人を突破した。春シーズン97万人につづき、秋シーズンには約103万人が訪れ、ソウルを超えて、名実ともにK-フェスティバルの代表的な存在として定着したといえる。
ソウル市は、5月から11月まで毎週末、チャムスギョ(潜水橋)一帯を文化、憩い、楽しさで盛り上げた「2023歩行者天国チャムスギョ(潜水橋)てくてく祭り」が、1年間の長い歩みを締めくくって幕を閉じたと発表した。
何よりも祭りを盛り上げたプログラムは、2023年夏に行われた老若男女問わず月光虹噴水とともに暑さを熱いダンスで凌いだ「無騒音DJパーティー」だ。6回にわたって約6千人が参加し、チャムスギョ(潜水橋)のムードを熱く盛り上げた。そのなかには、年齢や国籍を問わず外国人観光客と子どもも多数であることが目を引いたといえる。ヘッドフォンから流れる音楽に合わせてその場の盛り上がりを分かち合う参加者たちは、見る者にも新鮮な楽しさを与えた。
市民が地域の農特産物に直接触れられる地域共生直売市場「ファーマーズマーケット」も、各自治体が厳選・推薦した農特産物が集められ、お祭りの見どころををさらに多彩にした。カンウォンド(江原道)ホンチョン(洪川)で採れた天然ハチミツ、チェジュ(済州)ソギポ(西帰浦)市で栽培されたデコポンミカンジュース、ヨス(麗水)のトルサン(突山)カラシナキムチ、ホンチョン(洪川)の薬菓など、農家が直接つくった天然食品は、市民が信頼して購入できるため特に人気を博した。
<無騒音DJパーティーの全景1> | <月光虹噴水の全景1> | <チャムスギョ(潜水橋)遊び場の全景> |
また、お祭りの入口に並ぶフードトラックは、さまざまなグルメを市民に提供してお祭りに味を添え、さらにフードトラックでは使用する食器をすべてリターナブル容器にすることで、約10万個の使い捨て容器を使わないエコ祭りとしても定着した。市民の積極的な好評のなか、毎回リターナブル容器の回収率が95%以上を記録した点は注目に値する。
<本読むチャムスギョ(潜水橋)の全景> | <フードトラック全景> | <チャムスギョ(潜水橋)のビーンバッグで横になる市民たち1> |
2023年のお祭りは、2026年全面歩行化を控えたチャムスギョ(潜水橋)で一足先にハンガン(漢江)歩行橋体験の機会を提供して、観光資源としてのハンガン(漢江)の橋の可能性を模索するために企画された。車が消えた歩行橋を多彩なプログラムで満たして、市民だけでなく韓国内外の観光客に特別な体験を提供すると同時に、ソウルの新たな観光資源としてのハンガン(漢江)歩行橋の可能性を確認できる機会となった。
*潜水橋てくてく祭りホームページ(韓国語):https://www.seoul.go.kr/story/jamsugyo/
2023歩行者天国潜水橋てくてく祭りイベントの様子
<無騒音DJパーティー全景2>
<チャムスギョ(潜水橋)てくてく祭りの夜景>
<月光虹噴水の全景2>
<チャムスギョ(潜水橋)のビーンバッグで横になる市民たち2>
<フリーマーケット全景>
<ファーマーズマーケット全景>