ソウル市は9日(木)、国土交通部・ヒョンデ(Hyundai)自動車と共に、サンアム(上岩)だけでなく、世界的に見ても複雑な交通状況であるカンナム(江南)にてロボライド(自律走行タクシー)サービスの運行を開始することを発表し、本格的な都心自律走行時代の幕開けを宣言した。
今回新たに登場する「ロボライド」とは、乗客の出発地と目的地に応じて自動的にリアルタイム最短ルートを探して自律走行をするなど、自律走行車がすべてを判断して運行する技術・サービスの事である。
市は、初運行を開始するロボライドを通じて自律走行車の技術を完成させ、市民が生活の中で利用する交通手段として定着することができるよう、多角的な支援に乗り出す。
オ・セフン(呉世勲)ソウル市長は9日(木)、自律走行車ロボライドの「乗客第1号」として搭乗し、自律走行サービスの幕開けを飾った。ソウル市はこれから2か月間にわたり、専門家、自律走行関係者等が登場するβサービス期間中にさまざまな意見を集めて技術・サービスを補完・改善させ、早ければ8月からは段階を踏んで市民も利用できる本格的なサービスとしてスタートさせる予定だ。
ロボライドサービスはカンナム(江南)全域で展開され、2022年中にテヘラン路、カンナムデロ(江南大路)、ヨンドンデロ(永東大路)など合計26の道路48.8㎞を皮切りに、2023年にはトサンデロ(島山大路)、アックジョンロ(狎鴎亭路)など合計32の道路76.1㎞にまで運行地域を広げる予定だ。
このことには、世界的に見ても広範囲な地域を対象に自律走行を試行するものであり、また人通りまばらな道路ではなく混み合ったカンナム(江南)の中心部を舞台にすることで、世界最高水準の自律走行技術をアピールするという意味が込められている。